新・本と映像の森 298 井尻正二『科学の階級性ー続科学論』築地書館、1973年
7月10日、A5版、188ページ、定価900円。
1973年に買ったとすれば大学3年目で買ったことになる。もっと後かも知れない。
著者の『科学論』の続編。同じ著者の『新版 科学論(上・下)』が国民文庫(大月書店、1977年)で出ているので、古本で買える人は買った方がいい。『選集』にどの程度入っているかは知りません。
目次を書いておくと以下の通り。
1 科学的精神について
2 社会科学学習のABC
3 『資本論』と自然科学
4 雲のなかの孤高
5 地質学の根本問題
6 自然科学の性格と自然科学における観念論(その1)
7 自然科学の性格と自然科学における観念論(その2)
8 『自然科学の性格』についてのあと書き
「1 科学的精神について」でこう言っている。
「3 科学的精神はキチンとした精神である
4 科学的精神は批判的精神である
5 科学的精神はは実践的精神である」
ところが「批判的精神」がなぜ自分たち地団研の固定的「固定的地向斜造山」説に向けられなかったのか。
「2 社会科学学習のABC」では「2 用語の意味(定義)を正確につかむこと、3 きまった時間に学習すること、4 古典を読むこと」と言っています。これ自体は正しいと思います。
その他は他の機会に。