新・本と映像の森 319 入江亜季『群青学舎 1』KADOKAWA、2006年
2017年11月第17刷、244ページ、定価本体640円。
とても好みのセンスのマンガ。第1巻の10話。小学校から大学院まで学校と恋が主なテーマ。
第1話 異界の窓 宮沢賢治風。小学校の教室に同級生でまぎれこんだキツネ?
第2話 とりこの姫
第3話 先生、僕は ブラジャーをし忘れてきた美人教師が起こす喜劇
第4話 花と騎士
第5話 ピンク・チョコレート 大学院生2人が媚薬を飲んでしまい
第6話 森へ
第7~9話 白い火
第10話 アルベルティーナ カフェの美しいアルベルティーナがその気のない教授を
いちばんいいのは「第6話 森へ」。全30ページ、森へわけいったおばあちゃんが1人、すべて森の樹や葉や動物たちの映像と音で構成される。
人間のことばは、最後の1ページで行き会ったハイカーたちに、おばあちゃんが言った一言だけ。
「お気をつけて」。(p138)