過去現在未来のメモリーノート 75 ヘーゲルの「運動」について 20191218
このごろ哲学者ヘーゲルにこっている。というより、ヘーゲル『大論理学 第1巻』の用語索引をつくることに、わけあって熱中している。まだまだ長くかかるが。その過程で気づいたこと。
ヘーゲルは「客観的観念論者」です。「唯物論」ではありません。唯物論的論法は1%もないはずです。
ところが「運動」「物質」などの言葉があるじゃありませんか。どういうこと?
ボクが読んでいるのは「寺沢恒信/訳『大論理学 1』以文社、1977年」です。この本は初版の訳本ですぐれています。
この本のp154、167、168、169、171、202に堂々と「運動」とあります。
つまり、これは「物質の運動」ではなくて「概念の運動」「精神の運動」のことだと思います。ついいうっかり「物質の汚染」はあるかも知れませんが、どうやって識別するのか。
もっと読み込んでみますが、基本線はこれでいいように思います。