思考ノート 14 中国資本主義・ソ連資本主義 20220423
旧ソ連は資本主義、詳しくいうと国家資本主義だった。中国も国家資本主義であるという「ソ連・中国国家資本主義論」は日本のマルクス主義科学者の一部がとなえているのですが、ぼくはいまのところこれが正解だと思っています。
詳しい論証はいまははぶきます。北朝鮮もベトナムもキューバも理の当然で資本主義です。塗装にごまかされてはいけません。
ウクライナ史で問題になっている1933年の農民収奪と飢餓輸出も、資本主義でおきる農民からの本源的蓄積としてとらえることができます。
まったく同様の現象が中国で1962年におきた「大躍進運動」です。あの大躍進では2000万人が餓死したという説もあります。人数は確定できませんが、概数としては桁数はこれくらいでしょう。
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もうひとつは「なぜ資本主義は中国で最初に発生しなかったか」、「なぜ資本主義は西欧で最初に発生したのか」です。
生産力、人口、商業の発展からいえば中国で最初に発生してもおかしくないのすが。
たぶん人口が多すぎると国家による収奪が多くなって、資本主義による経済的搾取の方が抑えられてしまうからではないでしょうか。
間違ってるかもしれない素人アイディアですが。
以前どこかで誰かの講演で中世~近世の中国経済の巨大さについて言っていた記憶があります。また見つけたら書きます。
毛沢東の政策の失敗が、こんなにも多くの犠牲者を出してしまったということですね。
引用:『ウィキペディア(Wikipedia)』
大躍進政策(だいやくしんせいさく)とは、中華人民共和国の毛沢東主席による多数の餓死者を出した失敗した社会主義政策である。1957年6月に中国共産党によるプロレタリア独裁を批判した民主派や知識人を「右派分子」とレッテルを貼って弾圧した反右派闘争で中国共産党への批判は不可能となった上に、中国共産党内部でも毛沢東への個人崇拝が絶対化されたため、党内主導権を得た毛沢東の指導の下で、1958年5月から1961年1月までの間に中華人民共和国が施行した農業と工業の大増産政策である。
反対派を粛清し、合作社・人民公社・大食堂など国民の財産を全て没収して共有化する共産主義政策を推進した毛沢東は、数年間で核武装や高度経済成長によって先進国であるアメリカ合衆国やイギリスを15年以内に追い越すと宣言した。
しかし現実を無視した増産手法、四害駆除運動で蝗害を招く、多数の人民を処刑死・拷問死させるなどの権力闘争のために中国国内で大混乱を招き、中華人民共和国大飢饉(推定1,500万〜5,500万人が死亡)、産業・インフラ・環境の大破壊、中華人民共和国最少出生数記録更新を招いた。