戦争と平和 32 静岡の平和と戦争 1 静岡大学の米軍占領下の原爆展
静岡県の平和と戦争の歴史と現在をたどっていく企画。ボクの状態では文献での研究が主になる。
かもがわブックレットで小畑哲雄さん著『占領下の原爆展 ー 平和を追い求めた青春 ー』(かもがわ書店、1995年、63ページ、定価550円)という本が手元にある。
京大生を中心に京都駅前の丸物百貨店で1951年に開かれた「総合原爆展」を書いているのですが、そのなかに以下のような叙述があります。
「「『原爆展』掘り起こしニュース」第1号(1992年3月16日付け)に」「皆さんのご協力によって集まった資料によって、51年の「原爆展」が占領下にもかわらず驚くほどの広がりをもって取り組まれたことが分ってきました。
当時の学園新聞などの記事によれば、静岡大学、同志社大学、東京大学などで「原爆展」が取り組まれています。おそらくこれらの大学の取組みには、京大の「原爆展」が大きな役割を果たしていると思われます。
また、このニュースの見開き面に紹介したように、京都以外の各府県(大阪、兵庫、滋賀、広島、群馬、鳥取など)でも、「原爆展」の資料が活用されています。今日の平和運動のルーツを考える上でも、原爆展を掘り起こすことは、意義あることと、あらためて思います。」(「プロローグ」p7)
ボクもこの本を読むまで知らなかったし、たぶん静岡県の平和運動関係者にも知られていないのかもしれない(知っている方がいたらごめんなさい)。
静岡大学で1951年当時に学生や先生だった方や、当時の学園新聞をお持ちの方いたら、雨宮智彦までご一報ください。