雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

イル・ケッチャーノ 2

2013-08-20 03:17:25 | 美味い
So Cool!( ̄∇ ̄)

でもって、ちょっと長くなったので......
も少し「つづく」っちゃーの!




地元庄内の豊かな食材の味を決して損なわないように創られる
奥田さんのイタリア料理は、評判に評判を重ね、
今に至る迄、雑誌や新聞の取材記事だけでも数千回。
自身の著書も既に5冊以上を数えます。
最近では奥田さん同様の「地産地消」コンセプトを掲げるレストランや、
食材生産者経営のレストランなども各地でかなり増えてきているようなのですが、
奥田さんのこのお店がそんな地産地消系レストラン達と少しばかり違うのは、
奥田さんが庄内の生産者と一緒になって食材を育てるところから
強く関わっているというところ。

食材をシェフ自ら生産者と一緒に育て。
直接契約し。
仕入れ。
そしてまた、料理やお店からのフィードバックを通して
更なる素晴らしい食材を生産していくというサイクルを生み出していく感じ。

もう一つは、そのサイクルの規模。
奥田さんと直接仕入れの契約をしている地元庄内の生産者さんは、
今や農家だけでも50軒以上。
漁師さんや畜産者、酪農家さんなどを含めたら、もう、
かなりの数になるのではないのでしょうか。

この規模にまでなると、最早、奥田さんのお店は地元庄内が誇る
「一つの理想的産業モデル」
になっていたりもするようで。
数年前のトアル新聞記事によれば、
「アル・ケッチャーノ」に訪れる客は一日平均125人ぐらい。
年間では4万4000人。
東京、銀座にある姉妹店「サンダンデロ」にも
年間2万1000人が訪れるとのこと。
両店合わせて年間で6万5000人が利用している計算。
仮に1人5000円の売上げと仮定すれば、
年間では3億円以上の売上を上げていることに。
そこに「アル・ケッチャーノ」の隣にオープンしたカフェスタイルの新店舗
「イル・ケッチャーノ」の売上げを加えれば......
この3店舗だけでざっと4億円強の売上げ。
前回記した奥田さん関連のレストランの売り上げを抜いて計算しても、
レストランとしてはとても大きな売り上げとなります。
そのうち、食材調達先として生産者さんに回っていくお金も
1億円以上にはなるでしょう。

地元の生産者さん達にとっても、
とても前向きな話なのだと思います。

そしてさらに、こんなブログ記事のように、
奥田さんや奥田さんの関わるお店を通して「庄内の味」に出会った人々が、
庄内の「海幸」「山幸」の情報発信や、
新しい販路の開拓に様々な試みや形を作っているというデータもあるようです。
実際「アル・ケッチャーノ」効果で銀座の某有名デパートなどにも
「庄内の野菜コーナー」が誕生していたりもします。
庄内には美味しいものを求めて全国からやって来る人や、
観光客もカナリ増えているようです。



どーも、
2000年にオープンしたたった一軒のイタリアンレストランが
地元に及ぼす経済効果は、
今では相当なもになっていると思われます。



コレは一つの「美しい革命」なのだと思います。



奥田さんのレストランは
食産業の一つの新しい形を示しているような部分もあると思われます。



過疎化しそうな地域の
一つの新しい道を示しているような気もします。



尊敬なのでございます。



さてさて。
そんな「イル・ケッチャーノ」さんのシンプルな料理を
スマホの写真で見てみると......やっぱりパスタ~( ´ ▽ ` )ノ
不思議な苦味が上品に美味しすぎる!
ほわいとそーすぅぅーー!



庄内産マッシュルームのホワイトソースパスタ!
マッシュルームがヤバすぎぃぃーー(((o(*゜▽゜*)o)))
こちらわ!
きのこ色々と川俣シャモのトマトソース、ボスカイオーラぁぁーーー(o^^o)



よくわかんないけど、
やたらと美味しいスープとパンンンーーーっ!
バカちんなものでぇぇぇーーーっ(T_T)



デザートは「梅」ちゃん味のジェラートぉぉーーヾ( ̄∇ ̄=ノ バンザーイ♪
もうお手上げぇぇーーっ!



この「イル・ケッチァーノ」も「アル・ケッチァーノ」も、
東京、銀座一丁目「 サンダンデロ」も、
メニューはいつも決まっていないようで。
まずは毎朝、どんな食材が集まってくるのか?
それを見てから奥田さんが全てを決めて行くそうなのです。
奥田さんと苦労を共にしてきた生産者さんとの絆はとても固く。
信頼も厚く。
店に届く食材はいつも最上のものが届けられるのだそうで。

そんな庄内の大地が育む豊かな食材の味を、
決して損なわないように作られる奥田さんのイタリア料理は、
とてもシンプルな味がします。
でも、その奥にとても深く、広く拡がる旨味があります。
確かに野菜が、魚が、お肉が、喜んでいるような味がします。

素材が持つ本来の味。
その味を決して邪魔しないソース。

僕は料理のことは詳しくは分からないし、
通りすがりのB級グルメファンですから。
あまり細かいことは分かりませんが、
庄内の大自然に触れてみて、
母なる恵みの山、月山、羽黒山、湯殿山......
「出羽三山」全てにも登り、そうして感じることというのは、
奥田さんの料理とういうのは、なんとなく......



「月山の味」



......がしました。
とてーーも変な言い方ですが。
僕にはそんな感じ。



月山の神様......
「月読命=ツクヨミノミコト」様の料理、味、にも思えました。



そしてなにより、
その料理には改めて教えられたことがありました。
それは......



「僕等が食べるもの全て、
大地の恵みでないものなど何一つ無いのだ......」



そんなことが僕が奥田さんの料理に感じる全て。



「先進の現代文明と母なる大自然と、
この料理のような街や国が創れないものかな......」



それが僕が奥田さんの料理でいつも思うこと。



奥田さんは震災復興に向けて頑張る福島の地に、
今迄のお店同様の地元発展に尽くせるお店を出したい......
と、今、新たに準備しているそうです。



出羽三山。
それと、北は「鳥海山」からも流れ出る命の水と、
肥沃な土が辿り着く美しい庄内の海
上の写真はそんな庄内の海にある
「由良海岸=ゆらかいがん」
癒しの風景が広がります。
この橋のかかった山の頂上には「白山神社」が祀られています。
「橋は参道」ということでしょうか。
その橋の上に行くと......
何やらカモメさん達も盛り上がってます(^.^)



嫌いではにゃい」という記事に記していた
「月の雫の塩=つきのしずくのしお」
という、
「満月の夜に汲み上げられた海水からだけで作られる伝家の宝刀的お塩!」
というものは、実は、
奥田さんと塩の生産者さんとが一緒に創っている特別なお塩なのです。
「イル・ケッチャーノ」でも売っています。
最後に、その記事では記していなかった、
この塩のパッケージ裏に書かれている言葉を載せておきますです♪(^^)

「世界でも珍しい海流の日本海。
日本海側でも綺麗なことで知られる笹川流れ。
黒鯛やアワビ、海草が多く暮らすその海はシェフがよくもぐった海です。
この海が一年に数回、星の力によってシェフの好きな味に変ります。
その日の潮を汲み上げてゆっくりと釜に火を入れると、
最初にひとにぎりの海の雫がキラキラと浮いてきます。
その雫の結晶をそーっとすくい集めてもらいました」


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