新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

インフルエンザ流行?

2009-08-19 00:43:27 | Weblog

さて、洗濯が終わるまでひとつ記事を・・・。

 

新型インフル、すでに大流行の兆し

8月18日19時30分配信 読売新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090818-00000906-yom-soci  

新型インフルエンザの感染がほぼ流行期のように拡大し、秋以降に懸念される大流行の兆しがすでに見られることが18日、国立感染症研究所の調査で分かった。  

9日までの1週間で、全国約5000の医療機関からの報告に基づく1機関あたりの患者数は、流行指標となる「1人」に相当する0・99人。全国推計6万人とされる患者のほとんどが新型の感染者とみられる。  

 

感染研によると、夏場のインフルエンザの流行は、調査を開始した1987年以来、例がない。5000医療機関を3~9日に受診した患者数は4630人で、前週(7月27日~8月2日)の2655人(1医療機関あたり0・56人)の約1・7倍に上った。  

都道府県別にみると、流行入りしたのは6都府県で、15日に死者が出た沖縄が突出しており、1医療機関当たり20・36人。次いで奈良(1・85人)、大阪(1・80人)、東京(1・68人)、長崎(1・50人)、長野(1・44人)の順。  安井良則・感染研感染症情報センター主任研究官は「これから主な感染源となる学校が再開し始めるので、注意が必要だ」と話している。

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そして、こちらの記事も・・・・。

 

<新型インフル>1軍で確定2人と疑似症1人 日本ハム球団

8月18日21時3分配信 毎日新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090818-00000086-mai-base  

プロ野球日本ハムの1軍の選手らが新型インフルエンザに感染していたことが18日、分かった。北海道旭川市が発表した。確定患者が2人いるほか疑似症患者が1人いた。プロ野球選手の感染は初めて。  

日本ハム球団によると、旭川市内で検査を受けたスレッジ外野手(32)、宮西尚生投手(24)、福良淳一ヘッドコーチ(49)の3人がインフルエンザA型と確認され、さらに検体を調べていた。また、大野奨太捕手(22)と金森敬之投手(24)がインフルエンザA型に感染した。5人とも症状は軽症で、札幌市内のチームの合宿所に隔離措置を取る。  

球団の二十数人が診察を受けたが、ほかの選手は感染していなかった。  藤井純一球団社長は「試合の中止や延期は考えていない」と話した。ただ、当面の間、ファンと選手が交流するイベントを自粛する。【安田光高】

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インフルエンザに関しては…弱毒菌であっても一定の死亡率はあります。そういう意味ではワクチンがまだ投与できない状況で、今までに感染したことのない人が多く、国民の大部分が感染することを考えると…注意しなくてはならないと思います。

 

患者さんが多かったら死亡するような重症型になる人もいますし、脳炎を発症する方もいるでしょう。例え・・・0.001%の確率だったとしても…もっと低くても患者さんの数が多ければ、いろいろな患者さんが出てくるのは仕方がないです。

 

 

それに対応できるだけの医師数・看護師数は日本にはないですから、災害医療に準じたようなTriageが必要になるかもしれないですね。

 

感染には全員が気をつけなくてはならないですが、特に僕みたいな「易感染」状態の患者ばかりを担当する医師やそう言う病棟で看護をする看護師さんが感染したら目も当てられない・・・・。

 

 

外出したら手洗い・うがいを心がける。可能であれば飛沫感染防止のために、普通のマスクをつけること(感染防止というよりは感染源にならないためにも!)が必要かなと思います

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なかのひと 

一人一人が気をつけて一斉に患者さんが発生しないようにしたいものですね。

 

それでは、明日も忙しいので(というか今日ですね)また。

コメント (2)
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数年は大丈夫:けど、増税は必要だろうな・・・・

2009-08-19 00:24:16 | 医療

こんばんは。

 

今、帰ってきました。

 

本当に最近の病棟は安定しています。非常に安定しているので(急変していても初期対応で切り抜けられる・・・Septic shockも2日で切り抜けたかな・・・・)、様々な作業を進めることができます。

 

安定していると書いておりますが、もうひと押しなんとかしてくれ~と思っている患者さんも多いです・・・・。

 

先日書いたATLの患者さんについても

「今、良いライン(GVHDが出そうで出ない)のはず。GvATLL効果が出るまでおおむね2週間はかかるというが、このままでなんとか治ってくれ~

と思いながらやっております。

 

他にもNo CRで臍帯血移植をした患者さんがいますが、BU/CY/VP-16の大量投与で骨髄はペンペン草も生えない程度まで落ちたでしょうし、漸く・・・生着しそうなそぶりを見せています。

 

このまま何とか治ってしまってほしい

 

・・・そう願いながらやっています。

 

 

さて、昨日の記事は眼科医の先生に不快な思いをさせたかもしれないので、大変申し訳なく思っております。診療報酬に関してはいくつも考えることがあります。

 

高福祉を求めるためには…ある程度の医療従事者数が必要ですし、それを可能とするのは病院などで十分な給与が払える体制になっていること・・・すなわち診療報酬の増額が必要なのですが、それは患者さんの負担・・・もしくは保険料を払っている人の負担が増すということになります

 

それをきちんと説明してからでないと…ただ、高福祉を唱えるだけではおいしいところだけアピールしていることになりかねません。

まぁ、いろいろ大変ですよね。

さて、今日最初の記事はこちらから。

各党マニフェスト 社会保障対策は?(2) 医師不足など段階的に解消へ-民主

8月18日21時44分配信 医療介護CBニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090818-00000013-cbn-soci

 

民主党は、「医療・介護の再生」をマニフェストに掲げている(民主党本部)  民主党のマニフェストでは、「医療・介護の再生」を掲げ、医師不足の解消や新型インフルエンザ対策、介護労働者の待遇改善などの政策メニューを列挙した。これらの政策を2013年度にかけて段階的に実施する方針を打ち出し、自公政権による「社会保障費2200億円削減」は撤回するとしている。一連の政策に必要な総額16.8兆円の財源は、税金の無駄遣いや天下りの根絶などによって生み出すとしており、消費税の増税には言及していない。  

 

医療関連では、医療崩壊を食い止めるため、医師や看護師などの増員に努める医療機関の入院による診療報酬を増額する。 同時に、医師など医療従事者を増員し、質を高める。医師については、大学医学部の定員を1.5倍に増やし、人口当たり医師数をOECD平均にまで引き上げることを目指す。 

 

また、救急、産科、小児、外科などの医療提供体制を再建するため、地域医療計画の抜本見直しを行う。同時に、妊婦や患者、医師が安心して出産や治療に臨めるよう、現在は産科に限られている無過失補償制度を全分野に拡大する。  

 

後期高齢者医療制度については、「年齢で差別する制度」と批判し、「廃止」の方針を明記した。廃止に伴う国民健康保険の負担増は国が支援するとしている。さらに、被用者保険と国民健康保険を段階的に統合し、将来的に地域保険として一元運用を図る方針も示した。  

 

新型インフルエンザ対策では、危機管理・情報共有体制を再構築するため、ガイドラインや関連法制を全面的に見直すとともに、診療や相談、治療の体制の拡充を図る。ワクチン接種体制も整備する。 

 

肝炎については、患者の世帯の市町村民税課税年額に応じて月額1万円から5万円となっているインターフェロン治療の自己負担限度額の上限を一律1万円にする。同時に、治療のために休職する患者の生活や、インターフェロン以外の治療への支援も行う。 

がん対策としては、乳がんや子宮頸がんの検診受診率引き上げを目指す。子宮頸がんについては、ワクチン任意接種も促進する。このほか、化学療法専門医や放射線治療専門医、病理医などを養成する。  

 

一方、介護関連では、介護が必要な高齢者に全国どこでもサービスを提供できる体制づくりを目指す。具体的には、認定事業者に対する介護報酬を加算し、介護労働者の賃金を月額4万円引き上げる。また、政府が進めている「療養病床削減計画」を凍結し、必要な病床数を確保する。

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税金の無駄遣いの削減や天下りの根絶というものは非常に重要なことだと思います。しかし、同時にやってしまうと優秀な人間が官僚になるのかという危惧もありますが・・・・・

まぁ、必要なことなのでしょう。

 

優秀な人間が行政に関わるための処置が行われることを祈ります。

 

 

さて、医療費の増額…診療報酬増額などが書かれていますが、民主党の予想通りに数年間医療費がこれで賄えたとしても…将来的に必ず「増税」が必要になると思います。

それは誰が考えても明らかだと思いますので…もしかするとそのために発言がないのかもしれませんが、国民にきちんと説明しなくてはならないのではないだろうかと思ったりします。

 

最初から増税ではなくて、きちんと余分なところを削ってから増税を始めます。しかし、恐らく増税は必要になると思います…くらいの説明は必要ではないでしょうか。

 

医師数も看護師数も足りない(実働人数)今の日本。それだけでなく、実際に患者さんになったときに・・・これを高額医療費だとしても月に6~8万取られて・・年間に100万以上医療費として必要になると・・生活ができなくなる・・・・という疾患への補助。例えばCML・・・。

http://blog.with2.net/link.php?602868

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なかのひと 

いろいろと患者さん・・・国民のために必要な処置が多数あると思います。

 

それを成し遂げるビジョン・・・その財源が示されれば民主党に一度政権を・・という話になるかもしれないですね。

 

さて、今洗濯中なのでもう1個記事を書きます

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