さて、続けます。
結局、寝ることもできずに横になっています。というか、腹痛・下痢で眠れなくなりました。少し落ち着くまで記事を書いておこうと思います(悪いものは食べた記憶はないのだけど)
財団法人厚生会仙台厚生病院(仙台市青葉区)の目黒泰一郎理事長は12日、宮城県庁で記者会見し、仙台市内の大学に医学部の新設を目指す構想を発表した。既に交渉に入っている東北福祉大(同区)を最有力候補として本年度中に連携する大学を決め、国に医学部新設の認可を求めていく。
会見で目黒理事長は「比較的良好な病院経営の現状に安住することなく、疲弊した東北の地域医療を救済するため、一歩踏み出す決断をした。地域にも歓迎してもらえると思うので、国にはぜひ認可してもらい、構想を実現させたい」と述べた。
構想では、新設医学部の定員は80~100人。大学の既存校舎で座学を行い、臨床実習は大学付属病院となる仙台厚生病院が担う。約200億円とされる新設資金は厚生会が大半を負担する。
東北の医師不足解消を目指し、定員の半数前後を「東北枠」とする。市町村とも連携し、自治体の奨学金を受ける地元学生を積極的に受け入れ、古里へのUターンにつなげる。
教員は、地域の病院に勤務する医師を臨床教授として起用するほか、全国に公募する方向で検討している。
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医学部の新設、すべてに反対ではないですがやはり教員確保に関しては不安が残ると思います。臨床系の教授は地域の医師から採用ということですが、そうするとその現場の戦力は低下するわけで。
10年後を見据えてということであれば、それは良いのだと思いますが・・・短期的には厳しくなるかもしれません。短期的な成果ではなく、長期的視野でというなら賛成です。
全て考え方ですね。
追加で同じ関係の記事ですが、こちらを。
東北の医師不足は、全国で最も深刻な状況に陥っている。厚生労働省が全国の医療機関を対象に昨年実施した「必要医師数実態調査」では、現在の医師数に対して必要とされる医師数は、岩手が全国1位の1.40倍、青森が2位の1.32倍。他の4県も全国平均(1.14倍)を上回り、各地の病院で、診療科の休診なども相次いでいる。
厚労省調査によると、必要な医師数は、宮城1.15倍、秋田1.20倍、山形1.24倍、福島1.23倍。医療機関が回答した医師不足の背景は「求める診療科医師の絶対数が地域で少ない」が38%、「大学の医師派遣機能の低下」が20%、「勤務条件と医師の希望との不一致」が14%を占めた。
診療体制縮小が相次いだ宮城県北地方のある公立病院の院長は「医師が少ない中、東北大病院から当直医師の派遣を受け何とかやりくりしている」と現状を説明。「夜間の当直医も1人で、全科を見なければならない。重いプレッシャーと負担がのしかかり、医師を疲弊させてしまっている」と、現場の窮状を訴えている。
◎地域医療充実へ期待高く 介護・福祉との連携評価
財団法人厚生会仙台厚生病院(仙台市青葉区)の医学部新設構想が明らかになった12日、東北の自治体や病院関係者からは、歓迎する発言が相次いだ。
「地域医療を守るために医学部の新設を目指すと聞き、大変喜ばしい」と、村井嘉浩宮城県知事は、県として応援する姿勢を示した。奥山恵美子仙台市長は「医師の安定確保によって地域医療の充実が図られることを期待したい」とのコメントを出した。
鹿角市の児玉一市長は「医師確保に向けた朗報。早期に実現してほしい」と喜ぶ。同市は卒業後市内に勤務すれば返済免除となる医学生向け奨学金制度(月額20万円)を設けたが、利用者はゼロ。「新設を機に、利用する医学生が出てきてほしい」と話している。
人口10万当たりの医師数が全国平均の半分以下にとどまる登米市。市立病院の中核を担う佐沼病院の石井洋院長は「登米は高齢者が多い。医療、介護、福祉の連携がますます重要になる」として、東北福祉大への医学部設置構想を評価した。
医師不足は岩手県でも深刻だが、藤沢町民病院(藤沢町)の佐藤元美院長は「優秀な学生をどう確保するかなど課題は多い。地域医療の現状や、臨床の現場をきっちり教育できる医師養成機関になってほしい」と注文を付けた。
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最初は手探りで進んでいくのだと思いますが、新しい何かを作るときはそういうものなのだろうと思いますので、現実味のある構想を練り、実施していただければと思います。
僕は大学病院の機能や待遇の改善を第一に挙げたいのですけど、そうでないと最終的に尻すぼみになっていくと思うので。
この記事を呼んで、ふぅっとため息w
医学部新設構想を発表した財団法人厚生会仙台厚生病院は、心カテーテル治療や肺がんの手術数などで東北トップクラスの実績がある。心臓血管、消化器、呼吸器の3センターに絞り込み、専門医の育成を図って高度医療や救急医療を実現。診療体制を手厚くすることで、勤務医が働きやすい環境も整えている。
病床数は383床。3センターを中心に95人の医師を配置する。2009年7~12月の患者数は7246人で、宮城県内で最も患者数が多い東北大病院の8123人に迫る。
心臓血管センターに1999年、心臓血管外科を新設。09年には血管を撮影できるエックス線装置を備えた心臓血管外科専用の手術室を設け、隣県の重症患者にも対応できる環境を整えた。
少人数のチームで診療科を担当する中小規模の総合病院は、長時間勤務になりがちだ。仙台厚生病院では、医師の1カ月の超過勤務が、平均10時間以下にとどまる。多人数のチームが診療科を受け持つことで、24時間体制の高度専門医療を実現しつつ、医師の休みを確保している。
目黒泰一郎理事長は「2人で365日頑張れば疲弊するのは当たり前。20人にすれば、当直を2人置いても残り18人は休める」と説明。医学部新設によって、医療体制と医師の勤務環境を両立させる独自の方式を、他の病院に広める構想も思い描く。
有力な連携先として挙がっている東北福祉大の萩野浩基学長は「実績を挙げている民間病院として東北でナンバーワン」と述べ、連携に期待を込めた。
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うちは最前線は2人でやっているわけですが・・・
まぁ、20人じゃなくても前線に4人~6人は今の患者数でも欲しいなぁ。それで普通の大学病院の血液内科と同等くらいだと思うのですけどね
それでは、また。