こんばんは
先程帰ってきました。
今日はまだ落ち着いている方だったので、3食きちんと食べることができました。急患も出ませんでしたし。
さて、今日はこちらの記事を紹介します。
産婦人科医の1割、気分障害や不安障害に悩む 学会調査
2011年1月30日
産婦人科医の8.4%が気分障害や不安障害を抱えている可能性がある。医療事故や紛争などを経験した産婦人科医は8割いた。30日開かれた日本産科婦人科学会のフォーラムでそんな調査結果が報告された。
同学会は2009年末から10年春にかけ、会員の産婦人科医を対象に労働環境や私生活などを調べた。1300人から回答があった。
女性医師の7.7%、男性医師の8.9%が、臨床的に問題になるほどの気分障害や不安障害があると判定された。職業を限定しない日本人一般を対象にした同じ検査では1.8%で、それよりも高率だった。
気分障害や不安障害は、年収の少なさ、勤務時間や当直など労働量の多さのほか、仕事で自己決定ができない、子どもが少ない、といった項目と相関関係があった。仕事への満足感とは、逆の相関関係があった。
このほか、医療事故や紛争を経験して悩んだことがあると回答した医師はほぼ8割。裁判経験がある医師は女性13%、男性26%だった。(大岩ゆり)
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僕ら血液内科は雑誌では「脳神経外科」や「循環器外科」などを抑えて「きつい」診療科1位になっていましたが、ある部分では絶対に産婦人科の先生のほうがきついことをされていると思うところがあります。
「患者」ではなくて「健康成人」をみている場合がある。
訴訟の多さ
などでしょうか。
日本の産婦人科は優秀だし、それは国際間比較のDataでも示されています。逆にそのような状況でも一定の確率で亡くなる可能性はある。
そう思っていても「どうして?」と思うと、いろいろなことを考えてしまうのが人情だろう…とも思います。
僕らは白血病など致死的な疾患(急性白血病なら治療をしなければ、1カ月はもたないかもしれません)を扱うことが産婦人科の先生方と違うのかな・・・と。
急変が多い診療科ですので、それだけ毎日は大変です。しかし、やりがいもあるし、長い間の患者さんや家族との付き合いの中育んでいく信頼関係もあります。
そこはきついけれども、血液内科で良かったと思うところではあります。
まぁ、きつくてやり手がいないから…悪循環に入っていますけど。悪循環を断つためには「人手」を増やしたりしないといけないのでしょうが、すぐにできるものではないですね。
産婦人科医の先生はもちろんのこと、様々な(きつい)診療科の先生で体調を崩されたり、精神的な面も調子をおかしくされたりする方もいらっしゃいます。
状況を少しは変えていかないと、きつい診療科にはますます医師は入らなくなり、さらに調子を崩す方が増え、そうやってますます人気がなくなり・・・・。
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本当に悪循環になってしまいます。
どうにかしたいものですね。
明日もあるので、今日はこのあたりで失礼します。