新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

医療界にも当てはまる:教師(学校)vs両親

2011-01-23 11:30:52 | 複合記事

この記事をみて、少し思うところがありました。

 

「保護者の苦情で不眠症」教諭提訴 保護者「娘に差別」

http://www.asahi.com/edu/news/TKY201101170419.html

<script type="text/javascript"></script> <script src="http://jss.afpbb.com/mbsv/blog_button/asahi/asahi.php?url=http%3A%2F%2Fwww.asahi.com%2Fedu%2Fnews%2FTKY201101170419.html" type="text/javascript"></script>

 埼玉県の市立小学校に勤務する女性教諭が、再三クレームを受けて不眠症に陥ったとして、担任する学級の女子児童の両親を提訴していたことがわかった。慰謝料500万円を求め、さいたま地裁熊谷支部で係争中だ。文部科学省によると、「保護者が学校を訴える例はあるが、逆のケースは聞いたことがない」という。

 提訴したのは昨年9月。訴状などによると、教諭は1991年に教員になり、昨年4月からこの女児の学級を担任。同年6月、女児と他の女子児童とのいさかいを仲裁した際、母親から電話で「相手が悪いのに娘に謝らせようとした」と非難された。

 これを皮切りに、同月末から7月中旬にかけて、児童の近況を伝える連絡帳に母親から「先生が自分の感情で不公平なことをして子どもを傷つけています」などと8度書き込まれた。

 さらに、父親や母親から文科省や市教育委員会に対し、口頭や文書で批判されたほか、女児の背中に触れただけで警察に暴行容疑で被害を訴えられたという。

 こうした一連の行為により教諭は不眠症に陥り、「教員生活の継続に重大な支障を生じさせられた」と主張している。教諭ら学校側と両親が話し合う場も設定されたが、両親が拒否したという。

 小学校側は提訴の翌月、市教委に対し、「モンスターペアレンツに学校や教師が負けないようにし、教諭が教員を代表して訴訟を行っていると受け止めている」という校長名の文書を提出している。

 両親は訴訟の中で、連絡帳への書き込みについて「娘は繰り返し嫌がらせや差別をされ、ストレスで体調が悪くなっている。このままでは学校に行けなくなってしまうので、抗議した」と説明。市教委に文書を提出した点については「教諭が話し合いを拒否している。娘が安心して学校に通うための正当な行為」と主張し、訴えを退けるように求めている。

 朝日新聞の取材に対しては「娘は担任教諭から、ほかの児童の前で数十分間しかられたり、授業中に手を挙げても無視されたりするなど差別的な扱いを受けた。訴えられるのは心外で、学校側も実態を調べないで自分たちをモンスターペアレンツに仕立て上げた」と話している。

 小学校の教頭は取材に対し、「教諭と保護者のそれぞれの人権を尊重しているため、コメントできない」、市教委は「訴訟中なので、何も答えられない」としている。

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この構図はなかなかなかったですが、いろいろな意味で気にはなります。

 

まずは一個人ではなくて学校がバックアップに回っていますので、たぶん問題があって、このような訴訟をしても勝てると学校側を担当している弁護士さんか何かが判断したのでしょうけれども・・・。

 

これって病院と患者さんにも構図はあてはまるのですよね

これがどのような帰着をするのかは「医療従事者」としてもしっかり見守っていきたいと思います。

まぁ、そのようなことにならないのが最も良いのでしょうけど、僕もどれだけ誠実に対応しても、書いている通りのことが起きても、説明通りになったとしても、結果が悪ければいろいろ言われるということを体験しましたので。

 

将来どうなるのかを見極めるために、この裁判がどうなるか…注目しています。

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なかのひと 

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あえてつっこみすると・・・

2011-01-23 10:24:55 | 医療

おはようございます。

 

年末年始以来の休みです。と、言っても2008年~2009年は1年間で2日しか病院に行かなかった日はなかったから、あの一年間を思えばすごく休めているのですけどね。

今日はこの後、クリーニングの回収や洗濯、掃除などをして・・・走りに行くかどうか迷っていますw

 

とりあえず、こちらの記事をみて少し思ったことを書いてみます。

 長野県内の医師不足は深刻だが、トップが率先して気持ちを述べれば、医師の心を動かすこともできる--。松本市の菅谷昭市長は18日の会見で、市内の病院の後任院長探しで、候補者がいる北海道まで自ら出向いて就任を要請、了承にこぎつけたと明らかにした。菅谷市長は「幸運もあったが、首長自らが陣頭に立つ意気込みを示すことが大切」と語った。

 発端は昨年10月。松本市中心部から北へ約13キロ離れた四賀地区の市国民健康保険会田病院(31床)で、70歳となる鈴岡正博院長が、高齢などを理由に今年3月末の退任を申し出た。菅谷市長によると、自身の出身の信州大付属病院に後任の医師派遣を打診したが良い返事が得られず、難航していたという。

 そこへ、市職員の高校時代の同級生が、北海道稚内市の南約150キロにある美深(びふか)町(人口約5000人)の美深厚生病院で副院長をしていることが判明。さっそく、松本市の病院局長が連絡を取って就任を打診した。さらに12月には菅谷市長が現地に飛んだ。

 旭川市内で首長自らの懇請を受けた松本出身の北原徳也医師(58)は、就任する予定だった他の病院の話を断り、「故郷に恩返しがしたい」と受諾したという。菅谷市長は会見で「机の上だけの人探しでなく、首長がもっと動くべきだ」と話した。【高橋龍介】

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実は突っ込みたかったのは年齢なんです。

実際、有名な話ですが医師に定年はないです。80歳で働いていた方も知っていますし、70歳で働くのは当たり前なのかもしれませんが…できることは限られてくると思います

 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/07/dl/s0728-9c.pdf(参考資料)

 

また、厚労省の医師数のリストも死んだ人が入っていたり、外国に行ってしまっていない人が入っていたり、実際に働いていない人も入っていたり・・・。

 

いろいろなことが言われています。

 

昨日の話に戻りますが、医師数は足りるのでしょうか?

少し前までは80歳を超える人に手術をしたり、抗癌剤治療をしたりなどということはほとんどなかったのではないでしょうか。透析をすることもあまりなかったのでしょうけど、今では状態が良ければやります。

 

実際の臨床現場の最前線の人数は減り、高齢の医師は増え、できることが増えてくるために仕事は増え・・・

 

俗に言う定年の年齢の医師が前線で働いていらっしゃいます。また、実際には薬剤会社などで働かれている人もいると思いますし、研究を中心にされている方もいると思います。

 

本当に医師数は足りるのでしょうか?

 

その疑問だけ投げかけて、この記事は終わります。

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なかのひと 

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