新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

外来患者数増加:それよりも病床数の減少が重要だが・・・

2013-05-08 22:14:58 | 医療

こんばんは

 

昨日は某有名病院の研修から帰ってきた後輩のお疲れ様会、その病院に次に研修に行く後輩の壮行会、そして同じ病棟で働いている仲間のお疲れ様会・・・ということで、飲み会をしておりました。

結局、3時間飲み続け、その場のノリでカラオケに行くことになり、午前様になっておりました。ちょっとびっくりしたのは、外科の先生方が僕らが帰る時間帯にカラオケにいらっしゃったことw

「あ、血液内科だ」

・・・そのとおりです。ただ、血液内科だけではないですw

 

そんなことをしておりました。

また、本日は昨日やっていた基礎実験の最終行程を行い、今後に生かせるよう検討を加えておりました。教授にも報告したので、次のステップに進みたいと思っています。

あとは倫理委員会もちょっと楽しかったです。いろいろ話を聞けて。修正して出しなおしますが、何を直せばよいのかが良くわかりました。

 

また、レトロの解析のやつも出したいのですが、まぁ…少し落ち着いてからかな。

 

さて、とりあえず本日はこちらの記事を紹介します

 

 厚生労働省がこのほど公表した病院報告(1月分概数)によると、病院全体の外来患者数は132万3803人で、前年同月から1万9834人増えた。一方で、在院患者数は1万5371人減の127万9947人だった。

【「1日平均患者数の推移」詳細】


 在院患者数の増減を病床種類別に見ると、一般病床が68万1905人(5960人減)、精神病床が30万17人(3933人減)、療養病床が29万5672人(5167人減)、結核病床が2293人(323人減)、感染症病床は60人(12人増)で、おおむね減少していた。

 病院全体の平均在院日数は32.7日で、前年同月からは0.8日縮まった。病床種類別では、精神病床が311.2日(9.8日減)、療養病床が174.4日(7.0日減)、結核病床が69.9日(1.5日減)、一般病床が18.5日(0.3日減)、感染症病床が8.7日(0.3日増)。【佐藤貴彦】

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さて、外来患者数が20000人増加したというのが記事の趣旨ですが、2010年のデータで295000人の総医師数(医師免許を持つ人、働く人ではない)に対して、やはり病床数が多い・・・という印象はぬぐえないですね。

 

僕はいきなり医師数を増やすのは無理なので、基幹病院への医師の集約化と病院までの時間的距離を縮めることが重要だと書いてきましたが・・・なかなかそうもいかないのでしょうね。

 

兵法などでよく言われる「兵力の集中」という原則に反していて、忙しい診療科(あとは数が少ない診療科)ほど各個撃破の対象になってしまっているように思います。

外来患者数が増えたのがどういったことが原因なのか…というのは、もちろん気になるところですが病床数も気になります。そんなことをこの記事を見て思いました。

 

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ゴールデンウィークも終わりましたね

2013-05-06 22:55:20 | Weblog

こんばんは

 

今年のゴールデンウィークもついに終わってしまいましたね。皆様はいかがお過ごしでしたでしょうか。

 

僕は前の職場の方の結婚式に参加したのと、去年に引き続き釣りに行きました。

結婚式では初めて乾杯の音頭をとるように頼まれたのですが、呼ばれたときに内容を忘れてしまい、アドリブの部分が多かったです(笑

しかも、終わってから言おうと思っていたことを思い出しましたw

 

そして新婦さん側の招待された方の中に、僕の結婚式で嫁さんが招待した方がいてびっくりしました。人間関係はどこでつながるかわかりませんw

 

釣りに関しては昨日友人と行きましたが、イワシなどが80匹くらいとカサゴなどを釣りました。最初に行った場所ではあまり釣れず、午後から場所を移してそんな釣果でした。

 

全てから揚げにしましたが、カサゴはおいしかったですね。イワシもおいしかったのですが・・・若干塩辛くなってしまい反省しています。

 

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神戸大、7月までに救急再開:埼玉の救急現場の医師不足は・・・

2013-05-01 22:03:36 | 医療

こんばんは

 

久しぶりに基礎実験も行いましたが、今日は失敗ですね。トラブルシューティングをしてみて、一応次改善すべきところはわかりましたが、来週からは本格的に基礎実験も再開するつもりですが(今年の日本血液学会は臨床研究を2演題出したので、来年は基礎実験を出せたらなぁと)、他にもやりたいことが山のようにあったり・・・。

 

データは出すから、誰かまとめて・・・(笑

 

そんなことをいつも思っています(データを出すところまでは好きなんですよね)。

 

さて、昨日に引き続き神戸大学の話です。

 神戸大医学部附属病院(神戸市中央区)が4月上旬から新規の救急搬送患者の受け入れを停止している問題で、同病院は1日に記者会見を開き、今後、救急部の中に設置するER(救急救命室)を稼働させ、7月までに受け入れを再開させる方針を明らかにした。

 患者を症状ごとに振り分け、専門の診療科の医師につなげる体制を構築するため、同病院は今年3月、救急部の教授選で他大学の医師を部長に選出したが、医師側がこれに反発。同部の医師9人のうち、半数以上が職場を離れる事態となり、現在、かかりつけの患者を除いた新規の急患の受け入れができない状態が続いている。

 会見で杉村和朗院長は、1日現在、救急部の医師5人が病院に残る一方、救急部長ら3人の医師を新たに迎え、循環器内科など他の診療科の医師の協力を得ながら、ERを稼働させるとともに、高度な救急医療にも注力する考えを強調。その上で、「いろんな診療科が支え合ってERを構築し、できれば国立大学の中でも新しい『神戸モデル』となるような救急をつくっていきたい」と語った。

 一方、同日に着任した西山隆救急部長(救急部特命教授)は、「救急部としては、患者さんを診ることはもちろんだが、人を育てることも大事なので、できるだけ早くそういう方向に持っていけるような体制を、小さい規模からでも始めるべきだと思う」と述べ、ERを稼働させながら、救急医療の人材育成にも力を入れる意向を示した。【敦賀陽平】

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実際、救急の前線で人手が少なければ、最終的には現場が崩壊してしまうでしょう。実際に8名は必要で、実際にはもっと多くの医師がいる・・・。そう考えるのは普通だと思います。

 

比較するといけないような気がしますが・・・埼玉県内は救急を行っている医師は少なく(http://www.mhlw.go.jp/bunya/iryou/saiseikikin/dl/36.pdfでは人口10万人当たり0.8人)、僕が知っている限りでは医師が分散してしまい、負担が増えているという話もあります。

まぁ、県知事と医師会長の考え方の問題もあるかもしれませんが・・・

病床数ごと医師数など、参考資料:http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryosd/09/index.html

 

 

○○医療センターなどでも救急スタッフ4名に助っ人ドクターで当直を回しているようなことを書いてありますし、うちも4名じゃないかな…確か。

話を聞く限りではどこも厳しいはずですが・・・同じ医療体制をつくるには医師数が少なすぎて…という感じだと思います。

 

紹介程度でしかありませんが、神戸大学の救急部再開のニュースと、それと比較した埼玉の救急の「医師不足」に関してでした。

 

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