我家に帰りついて2週間が過ぎた。わずか5週間、普段の生活から遠ざかっていただけなのに何とも長い時間で、しかも異次元の日々だった様に思えてならないのはどうして?帰国便は空いており、横3席のアームを持ち上げて横臥出来たのも初体験で楽な方だっだのに。夜自宅に辿り着き風呂を浴びた。毎度の事ながら計りが示すその数値に先ずは驚かされた。記憶にある限り最小の数字だった。持参しつつ着なかったスラックスを一本捨てたのもムリからぬ筈だ。2~3日ぐずぐずと過ごし4日目から仕事に出た。それでも身心はシャキッとせず一週間がかりでやっと体調を取戻した。生活のペースの違いがかくも体に負担を懸ける事を実感した次第だ。そして朝に夕に、今頃アチラは何時で何を・・どうしている・・と思いを馳せている。
体調が戻るといきおい目は庭周りの木々や芝に向かう。夏は取分け雑草は伸びる。手入れをしおいて出かけた筈であったが、アチコチ手が加えられた場所や、及ばなかった場所など目につく。側枝の多い雲南百薬は反転をくり返し、蔓が手の届く範囲に納めていたのだが、生木に沿って木のてっぺんで絡まりあっており、手の施しようもない。生垣のツゲはピンピンと思い思いの方向に新芽を突き出している。早朝剪定バサミの音を立てると、隣の室内犬が吠えていたけど静かだ。ゆっくりを心がけ作業は夕刻まで続いた。終了間際、上唇に違和感を覚えムヒを塗りビールを飲んで就寝した。
翌朝何やら口周辺に違和感を覚え目覚めた。ヤッチャッター! 数年前グアム島で結婚式に立ち会った後海に入り、カサゴに咬まれて足を腫らして以来、小動物に咬まれると脹れあがる体質に変わっていたのだ。外見上あまりにみっともないため、受診すべく出かけたが休診で、3連休中放置せざるを得ず冷やしに冷やしてどうにか治まった。息子がいうにはアレルギー体質はしばらく続くらしい。今日はどうしても礼を欠かせぬ人に、ヤットの思いで辞書をひき引き英文のメールを発信した。一先ず庭が落ち着き、本を読む気分も戻ってきたので、図書館で数冊の本を借り入れた。ボツボツそちらにも取りかかり普段に戻ろう。