玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

桜のトンネルで独り言

2012年04月20日 | ねったぼのつぶやき

 中央公園グランド外周のトンネルをなしていた桜の花はスッカリ散りしだいた。それは私鉄駅の真裏にあり、規模と交通の至便さによって「〇〇中央公園」と命名されているのだが、地理的に言えば市の西寄りに位置している。私達が引っ越してきた35年前は都の桑畑だったが、程なく公園として造成された。来年ここの体育館が、国体のバレーボールの会場になるようで、グランドの整備は勿論、屋外の3ケ所に建てられているトイレやベンチ、案内板等この所改修工事がひっきりなしに行われている。

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  この公園の用途は広い。早朝はシニア層がラジオ体操をし、林の間には白線などの印があるからボール遊びに興じているのだろう。駅至近で格好の自転車通勤・通学者の駐輪場にもなっている。津田塾女子大生達はこの公園を通学路として横切る。6面のテニスコートは終日賑わっている。小規模ながらアスレチックを楽しめる児童公園もあり、保育・幼稚園の子供らが小集団をなして来る。災害時の避難先でもあり、秋のシーズンになると親子の引き渡しをやっている。冬以外は小学生やシニアのスケッチ大会もよく行われている。放課後や週末は子供達のクラブ活動や諸大会が行われ、応援共々賑わう。

 体育館の前庭には、噴水付きの池があって樹木を背にしたベンチから公園が一望できる。真夏になると、流れる水辺は幼稚園児に届かない年端の子らの水遊場と化し、木陰で母親たちは我が子を見守りながらお喋りを楽しむ。秋にはイチョウ並木の黄葉が見事な上、銀杏の実をもたらし私自身もその恩恵に浴している。ベンチや築山の彼方から三味線やギターの音が聞かれ聞き入ってしまうこともある。施設のお年寄り達とここまでの散歩は、毎日の日課になっているのだが、桜の花を仰ぎ見ながら「来年も来れるといいね」と例年いつも一人ごちている。(秋の武蔵野美大の屋外展)

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