玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*定時運行

2012年04月10日 | 捨て猫の独り言

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 アメリカでも桜祭りが毎年開催されている。1912年東京市長から3000本の桜が贈られ首都ワシントンにあるポトマック公園に植えられた。アドレナリン結晶化で有名な日本人化学者(高峰譲吉)がその資金を支えた。3月20日から4月27日まで開催される今年の「全米桜祭り」では様々な100周年記念行事が予定されているという。日本各地で桜の開花の知らせが届いている。気温が急上昇した昨日に前々から予定していた小旅行に出かけた。

 出かけるに際していつものようにヤフーの路線情報で時間を調べた。しかし胸騒ぎを覚えて15分早めに玄関を出た。先月末につぎのような記事を見ていたせいである。それはJR運行遅れ相次ぐ、乗客の体調不良が原因、大半が緊急性低く、小田急でも続出、貧血や腹痛、二日酔いなどが主な理由として挙がるという記事である。運悪くこの日私が乗った電車が遅延に巻き込まれた。中野駅で急病人が出て救護のため遅れるというアナウンスである。東京駅で東海道線に乗り遅れると、さらにその先の御殿場線は一時間に一本の割合のダイヤだから集合時刻に間に合わなくなる恐れがある。

 急病ならばしかたないという寛大な気持ちになれない。やきもきさせられたが東京駅までは10分の遅延で済み、なんとか予定の列車に飛び乗った。早めに出たおかげで事なきを得たのである。この日はどういうわけか帰りにも遅延に巻き込まれた。国立駅で人身事故が発生し中央線(快速)は運転を見合わせているという。中央線と平行して走るもう一つの路線がある。各駅停車の総武線である。アナウンスは東京駅からは山手線で秋葉原に出て総武線の各駅停車に乗り換えて終点の三鷹まで行くことを促していた。

 三鷹に着いた時には中央線(快速)も動き始めていて、すし詰め状態の列車に乗り換えてやっと国分寺に到着した。哀しいことだが鉄道の人身事故や住宅火災による焼死のニュースに私たちはあまりにも慣らされてしまっている。この日はそれで終わりではなかった。国分寺駅でやれやれと西武線の電車に腰かけたとたんに踏切で人身事故発生のアナウンスである。40分以上も待機して電車はやっと動いた。帰りに要した時間は合計90分も多くかかったことになる。翌日の新聞の地方版を見ると昨日私が経験した、どのことについても全く取り上げられていないのでした。(写真は山北駅にて)

コメント (2)
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