小平市の辺りでは先月の30日から桜吹雪が舞い始めた。そのあと散ってしまうのを遅らせたいかのように寒い日が続いている。今年の東京の桜の満開時期は02年についで過去2番目の早さという。一泊旅行の「三春の滝桜と鶴ヶ城・会津若松」を申し込んでいる。出発は4月中旬だから、このペースならば三春の滝桜はすっかり葉桜になっている可能性が高い。この時期に散歩に出ると大根の花、ニラの花、タンポポ、ヤマブキ、ツバキ、カイドウ、モクレン、ハナズオウなどが迎えてくれる。
3月27日に住民投票条例が小平市議会本会議で成立した。都が推進する道路建設計画の見直しの是非を問うものだ。この住民運動の主体となった「反映させる会」では7日に投開票が行われる市長選挙を前に候補者にアンケートを実施してその結果の回答をホームページに公表した。「①住民投票を求める署名が7、593筆あつまったことをどう思うか②市内の都市計画道路24本の今後の有り方について、市民の意見を反映させる新たな仕組みづくりにハイかイイエか」の2項目である。住民投票は市長選後の5月に実施される予定である。
小平市長選挙の立候補者は4人だが、事実上は革新系2期8年の現職と奪還を目指す保守系の市議会議員の一騎打ちである。①に対する前者の回答は「丁寧な対応を都に要望する」後者は「住民投票には3500万円の税金がかかることを署名した人は知らない」②に対する前者の回答は「ハイとイイエの選択なし」後者は「イイエ」である。ちなみに市長選用のポスターで本人と並ぶ顔は前者が多摩市長の阿部裕行で後者が内閣総理大臣の安倍晋三である。私たち市民は選挙権を行使して市長を選ぶが、市長をはじめとして都が決めたことには抗えない。住民投票成立はこのような現状に対する異議申し立てである。
小平市にかかわることでつぎのような報道もあった。西武ホールディングスは筆頭株主の米投資会社サーベラスが西武鉄道の5路線の廃止などを要求してきたことを明らかにした。要求していないとサーベラス側は否定しているが5つの路線のうちの一つに国分寺線もある。私も利用しているが、津田塾大や武蔵野美大をはじめ小中高生も利用する路線だから廃止など考えにくい。しかし資本の論理で廃止なら廃止でよろしい。生活の不便さが生じてもそれを受け入れる覚悟をもち毅然とした態度でいたいと思う。(写真は都立薬用植物園3・28)