玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*国会周辺

2015年09月15日 | 捨て猫の独り言

 「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」の「9月14日に国会に集まろう!」の一面ぶち抜きの新聞広告に賛同して出かけた。私としては8月30日に続いて国会周辺はこれで2回目である。13時から17時までの正門前座り込み行動に参加して夕食までには帰宅の予定だったが、より大勢の市民が集まる18:30からのデモの前半まで居続けることになった。

 座り込みといっても国会周辺にある庭園の歩道沿いに、おもいおもいのプラカードやノボリを掲げて腰かけている。スピーカーがふんだんに設置されていて参加者はどこにいてもスピーチを聞き取ることができる。私は国会周辺の地理をこれまで全く知らなかった。8月30日の時は人混みの中を行方も知れず歩きまわっていた。この日は集会が断続的に進行したので、その合間に国会の敷地の周りをなんと2回も歩き回った。

 

 

 国会正門前の通りをはさんで和洋二つの庭園がある。正門を望んだ右手の洋式庭園の隣りにある憲政記念館を見学した。「人生の本舞台は常に将来に在り」の言葉を残した尾崎行雄のメモリアルホールがある。ここの食堂前にある団体休憩所の長椅子を私は大いに利用した。憲政記念館から時計回りに国会の周りを歩いた。裏手にある近代的な衆参両院の議員会館の前の通りにも人々が歩道に座り込んでいる。そして角を曲がった国会図書館前の歩道にも人々は集まり始めていた。

 公園では「沖縄のあつき血汐にふれも見で哀しからずや基地を説く安倍」などいくつかのパロディーを名調子で詠みあげる素適な老紳士もいた。夜の集会のために参加者にはペンライトが配られた。人々は続々と集まり始め騒然とした雰囲気が生まれてくる。青信号で規制する警察官に「通せ!通せ!」の合唱が起きる。道路沿いに設置された鉄柵が決壊して車道に人があふれ始めた。私は地下鉄の入口を捜してさまよった。

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