玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*新聞論調に大差

2015年09月07日 | 捨て猫の独り言

 旅行で夜遅く帰宅した翌日の30日の午後、国会正門前の安保法案反対集会に出かけた。この日は小雨模様でこうもり傘を持ち歩く。2時の開始時刻に20分ほど遅れて地下鉄の国会議事堂前駅に到着した。地上への階段には大勢の人が並び、時間をかけて一歩づつしか進めない。将棋倒しになったらと恐怖心が湧いた。やっと地上に出ると、立ち止まらずそのまま右に流れてとスピーカーの指示があった。

 あちこちでトイレに並ぶ行列ができている。議事堂が正面に見える場所まで人の流れに沿って歩いた。坂本龍一の「シールズの若者たち、女性たちが発言しているのを見て、日本にもまだ希望があると思っている。イギリス人にとってのマグナ・カルタ、フランス人にとってのフランス革命に近いことが、今ここで起きているんじゃないか。一過性のものにしないで行動を続けてほしい。僕も皆さんと一緒に行動していきます」というスピーチは心に届いた。

 翌日の毎日の朝刊は一面2番手に国会上空から撮影した写真で、「安保法案反対の波」の見出しとともに報じ、社会面は全国の世代を超えた参加者の声を見開きで伝えた。前日の法案賛成派のデモの様子も記事にしていた。そして7日には30日のデモを全国紙、地方紙がどう伝えたかを比較し、同じ事象で論調にこれほど大きな差があることを危惧する大石康彦・青山学院大教授の話を紹介していた。

 毎日の木曜夕刊の近藤勝重の「しあわせのトンボ」を毎回楽しみに読んでいる。8月13日のコラムは「人生のラストがほのみえて、次世代のことが頭をかすめる。核、テロ、原発、ミサイル、・・・・。すでに戦争などできっこない世界になっているだろうに、米国と一緒に戦う平和って何なんだ。ぼくたちが何としても子孫に残さなければならないものは何か。その問いに『地球』と答えて、もはや異論などないのではなかろうか」とあった。

コメント (2)
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