庭のカキ、ハナミズキ、サルスベリの木々が葉を落とし始めた。ハギの花はとっくに散ってしまったが、青々と密集した葉が風に揺れている。いつの間にやらフキの葉が集団となって再び地表を覆っている。黄色のツワブキの花がところどころで咲き始めた。短く刈りこんだ芝生は緑が消え一面褐色の姿に変わっている。春菊とチンゲンサイの発芽した苗は日に日に大きくなっている。
メジャーリーグベースボール(MLB)の中継を連日のように茶の間で楽しめる時代だ。野茂の活躍は主に紙面で知ったと思う。私がレギュラーシーズンとかポストシーズンという用語を初めて聞いたのは長島茂雄氏の発言だったと記憶する。あの甲高い声で情熱的に語るのだがその時はそれらが何を意味するのか理解していなかった。私にとってMLBはまだ身近でなかった。(写真は18日の小平市民まつり)
その後イチローや松井などの日本人選手の所属するチームの試合が連日NHK・BSで放送されるようになった。退職した身分だから平日の午前中はその気になればいつでも観戦できる。最初に好きになった球団はボストンレッドソックスで、ボストン美術館と岡倉天心のことなどを知り訪れたことのないボストンの街になんとなく親しみがあった。松坂投手が在籍してボストンの試合をテレビで見る機会が多かった。見たことのない球団を好きになることはできない。
15日の2勝2敗で迎えたトロントとテキサスのア・リーグ地区シリーズ最終戦の珍プレーを記録しておきたい。2対2で迎えた7回表のテキサスの2死3塁にトロントの捕手の投手への返球がバッターボックスの打者の手にあたり三塁方向へ転がる。インプレーの為ランナーが還り3対2となる。その裏テキサスに遊撃手の失策、次打者の一塁ゴロを二塁悪送球で一塁手の失策、三塁前のバントを三塁への悪送球で三塁手の失策が出て無死満塁。すべてのプレーに絡んだ遊撃手の心は乱れたにちがいない。内野ゴロの間に3対3の同点となる。2死から3点ホームランが飛び出しトロントが地区シリーズを突破した。