日帰りバスツアーで、行きは都心を時間をかけて走り横浜中華街、鶴岡八幡宮、江の島を回り、帰りは圏央道をノンストップで走って西武新宿線の東村山駅に帰着した。初めて訪れる江の島にはマリンスポーツのイメージぐらいしかもっていなかったが、「江島神社」を知ることになった。
江の島は古来宗教的な修行の場だった。源頼朝の祈願により文覚が弁才天を勧請し、頼朝が鳥居を奉納したことをきっかけに、代々の将軍や御家人が参拝したといわれる。かつて江の島には「金亀山与願寺」と呼ばれるお寺が存在しており、神仏習合により明治に入るまで「江島弁天」、あるいは「江島明神」と呼ばれていた。
江戸時代後期には江戸庶民の行楽地として大山- 江の島 - 鎌倉- 金沢八景を結ぶ観光ルートが流行したという。廃仏毀釈により江の島の三重塔など仏教施設や仏像などが破壊され、仏式を廃して神社となり「江島神社」と改称する。
三つの宮からなる神社で、日本三大弁才天の一つである。弁才天はもともと仏教の守護神の一つだが神道にも取り込まれた。神仏習合と廃仏毀釈でものごとは複雑になっている。竜宮城を模した瑞心門の石段を登り一番低い位置にある辺津宮だけ参拝して帰った。