忘れ人の独り言

明治生まれの両親がさりげなく生きていた姿が今,私に語りかけてくる。

ブックオフで見つけた「生きかた上手」の本から

2013-01-12 | 生き方を学ぶ

1週間ほど前 ブックオフに行った。何年か前行ったことがあるが久し振りに中に入ってびっくりした。

以前はなんだか暗い感じで古い本が並べてあったような気がしていたが・・思い違いかしら?店内は明るく広々して本棚には沢山の本がどれも著者ごとに区切られ新刊の本のように並べてある。

日野原重明さんの本を見つけ105円で買った。発行日が新しいのは半額くらいの値がついていたが買ったのは10年ほど前のだった。

「生きかた上手」という本で10年前にもひょっとしたら読んでいたような気がするが・・・10年後 読んでみてやっぱり気の入れるところが多くなったように思った。

今度も又 数々の言葉に教えられ、そこに繋がる本を読んでみたいとも思った。

「人はえてして自分の不孝には過敏なものです。ちいさな棘が指にささったくらいのことであっても、自分の不孝となると、その10倍20倍にも痛みを感じます。不孝を実感するのはたやすいのです。では不幸がなければ幸福なのかと言うと、決してそうとは言えません。誰しも幸福を望みますが。それを実感することにおいてはきわめて鈍感です。」

社会の成長のエネルギーというものは、老若男女あらゆる人間が交じり合うことで初めて生まれるのです。異質なものが混在するから、文化は成熟し、継承されます。類で群れ合って楽を求めている限り、社会に、未来を切り拓くような力がみなぎることはありません。」

「人間だけがいのちに終末があることを初めから知っているからです。かぎりあるいのちをどう生きようか、と生きかたを考えることが人間だけに許された特権なのです。」

「人間は死に向かって成長する」と精神分析学者のエリクソンは言いました。

「吸うよりも吐くことを意識するよい呼吸法はよい生き方と同じーーー自分がもらうことばかりを優先して、他人に対して出し惜しみをしていると心は満たされるどころかしなびてきます。」