忘れ人の独り言

明治生まれの両親がさりげなく生きていた姿が今,私に語りかけてくる。

ねんてん先生の「文学のある日々」を読んだ

2017-11-24 | 日々の業

新聞の広告欄で「夏目漱石から又吉直樹まで」という副題がつき「ねんてん先生の文学のある日々」というのを目にした。

えっ!夏目漱石から又吉の作品まで読めるの?まぁ あらすじでもわかれば面白いかも・・・と思い、、珍しくし駅前の書店で探すが、なかったので取り寄せてもらった。

「文学はつまみ食いすればよい。つまみ食いすると文学はとってもうまい。つまみ食いこそ文学の醍醐味だ」とねんてん先生は言っている。

「つまみ食いにはいつでもほんの少し悪の感覚が伴っている。文学は始めから終わりまでちゃんと読むべき、という見方、たとえばその見方に対して違反を犯すのがつまみ食いだ。

違反するから逆につまみ食いは快楽の度を強めもする。」と。

なるほど、そういう考え方もあるのかぁ・・・飽き性の私にはもってこい!の考えかたや

夏目漱石の文学が多く出てくるが、清少納言の枕草子や正岡子規ほか沢山の人たちの文学の一部分をねんてん流でとらえているところはなんとも面白い。

又「、正岡子規の「物干しのうしろにわくや雲の峰」という俳句とあと二つの「雲の峰」をあつかった句からは子規の時代「雲の峰」は積乱雲のことで夕立をもたらす雲だった。

不意の夕立からうまれる出会いや歌川広重の夕立の浮世絵などからロマンを感じさせたが、近年 積乱雲は集中豪雨をさす言葉になり、夕立という言葉がどこかにいってしまった。

柿の話では江戸時代嫁入りの時には実家から柿を持参し、その枝は嫁ぎ先の柿に接ぎ木された。嫁が生涯を終えたときその柿の枝が火葬の薪や骨を拾う箸にされたという。柿の木は一人の女性のシンボルともいえる木だった。」(内容概略)

柿の木にこの様な物語があることをはじめて知った。

他にも藤村の「小諸なる古城のほとり」から明治時代文学は今のように黙読するものではなく、皆 音読していたそうだ。

「我輩は猫である」「坊ちゃん」も音読すると楽しさが増す小説だと書かれていた。

さらっと読めたが中身は濃いし面白い。つまみ食いされた文学から全てを食べたく、いや読みたくなることも、おおいにあるだろうと思った。

ねんてん先生の話題の句「三月の甘納豆のうふふふふ」


「1年間の消費税の金額が我が家の1ケ月の生活費以上になっていて驚いた」記事より

2017-11-23 | 世の中のこと

以前 消費税が3%か5%になったとき私のいい加減な家計簿に消費税の額も記入してみたことがあった。その時で一年でたしか約4万円位消費税を支払っていることに驚いた。

3%導入の時、国会前にバスを動員して反対闘争をされたのを覚えている。この消費税を許せばやがては5%、8%になり10%になるとその時共産党が言っていた。

今、まさに8%から10%への道へと進もうとしている。

3月に掲載されていたK新聞の記事を大事に取っていた。

もう一度読んでみた。「1年間の消費税の金額が我が家の1ケ月の生活費以上になっていて驚いた」とある。

今朝の新聞には年収1000万円を超える人に増税を検討などと書かれていたけれど、トランプさんの言われるままに高額の兵器を大量に買い大軍拡を進める安倍さん 最新鋭の兵器を買うの減らすだけで庶民の暮らしはちょっとは楽になるのと違いますか?

10%なんてとんでもない  


観応の擾乱(じょうらん)「英雄たちの選択」を観て

2017-11-19 | 日々の業

先日 テレビで「英雄たちの選択」という番組をみた。

観応の擾乱(じょうらん)と言われた足利 尊氏と弟 直義の日本全土を巻き込んだ骨肉の争いの話だ。

擾乱とは安寧が乱れて夫々の人々が争い、敵味方が入り乱れて争いあうことをいうのだそうだ。

足利 尊氏や直義の兄弟は初めの頃は両輪のごとく夫々が任務を分担して政治を行っていたが、軍事の尊氏と政治の直義が何故戦わなければならなくなったのかという内容の話。

武士への恩賞を重視し貴族や寺社への恩賞が少なくなっていく中での幕府の権力争いとなっていくのだが、最後は尊氏が武士への恩賞を重視したことで武家政権が確立していくことになる。

番組の中で話されていた言葉が選挙後のこともあり特に心に響いた。(全て的確にとらえ切れていない部分もあるだろうが・・)

 * 兵士の心をつかむのは自分の生存保障してくれる人で頼りがいのある大将

 *  わかりやすさと正しい戦いの場合 必ず人間はわかりやすさを取る。

 *   一部のインテリを自称する人は直義の正しさに気づくがたいていの人は力強い人・目先の楽しみで喜ばせてくれる人を選ぶ

    しかし長いスパンで見ると正しい方が勝つ。

  *  正しいことが判断できるのは個人差が大きく正しく判断できる人は少ししか生まれない。

  *  選挙や戦争は正しいものよりもわかりやすいものの方が勝つという公式が成り立って歴史は動いてきた。

 *   正しい人の声は必ず小さいという人間の生き物の「習性の自覚」であり自分たちはこういう習性にとらわれている。

     ずっと昔 吉川英治の「太平記」を読み、京都の博物館で尊氏の直筆の手紙を見たことや、テレビドラマで尊氏の役を真田広之が直義の役を高島政伸がやっていたことなどを思い出した。

  英雄たちの選択 ←クリック

 


ギャンブル相場 庶民の暮らしは?

2017-11-11 | 世の中のこと

景気がえらく良いそうで、株価がすごく上っているそうですが、どこの誰の話し?と思ってしまいます。

 

よく見る方のブログに安倍政権になってから以下のようなことが行われたと書かれているのを見てびっくりしました。

こうして掲げられるとその政治が誰のために行われているのか良くわかります。いくら国の借金が多いからっていっても、これはあまりにもひどいではありませんか?

私の知っているのは赤文字にしましたが こうして羅列してみると本当にすごいですね

この上に消費税10% 

○所得税増税     ○住民税増税   ○相続税増税   ○年金支給減額   ○高齢者医療費負担増
○診療報酬引き上げ(医療費値上げ)  ○40-64歳介護保険料引き上げ
○児童扶養手当減額    ○石油石炭税増税ガソリン代リッター10円UP!
○電力料金大幅値上げ  ○高速料金大幅値上げ ETC割引縮小
○軽自動車税は、現在の7200円から1.5倍の10800円に値上げ
○35人学級から40人学級へ   ○タバコ5%増税
○固定資産税増税   ○後期高齢者の特別控除廃止  ○配偶者控除廃止
○発泡酒や第三のビールを増税   ○復興特別所得税は継続、法人税は前倒しで廃し
○NHK受信料徴税  ○配偶者控除廃止  ○大病院の受診に5000円
○議員歳費20%削減は廃止  ○生活保護費削減  ○携帯電話に課税
○給与所得控除を縮小   ○国民年金保険料   ○入院時食費負担
○二輪の軽自動車税   ○森林環境税
○生活保護費減額(さらに1割削る予定)
○障害年金2級認定を厳しくし障害者にも強制労働
○水道管理民営化推進
○8000ベクレル以下の除染残土を日本全国の堤防・防潮堤・道路

 ・建材として再利用

 

 


9条改憲発議許さない!国会周辺4万人包囲

2017-11-08 | 世の中のこと

 

11月3日憲法が公布された日 「9条改憲ノー」の声が全国各地で取り組まれ、国会周辺では4万人が集まり大阪でも2万人が参加したということです。

しかし NHKのニュースでは数秒流しただけだったそうです。

「忖度がまだやまぬNHK」っか

しんぶん赤旗記事より

 日本の憲法記念日 ←クリック 公布されたときの様子がわかります。


3年ぶりで図書館に行った

2017-11-06 | 日々の業

運転免許証を返してもう2年半になる。車のない生活にもだいぶ慣れてきたようだ。

車で良く行っていた図書館に娘の車で行くことが出来た。大好きで良く通った図書館の並木の木々も一部は紅葉が残っていたものの落ち葉が沢山落ちていて、落ち葉拾いをしている方に出会った。

食堂の経営者が変わり、大豆食品を使ったメニューが主の「だいずや」に変わっていた。

大きなガラス越しに木々の紅葉を眺めながら豆腐ハンバーグや湯葉の料理を食べてなんとも優雅な気分になれた。

図書館で本を探す わくわく気分を久し振りに味わった。

興味がありそうな本5冊を借りた。その中の一冊は「長生きしたけりゃ運動はやめなさい」 運動嫌いの私にぴったり!

帰ってさっと目を通すとリンパの流れをちゃんとすればいいと言う事でその方法が書かれていた。

パソコンでみると あるある「長生きしたければ○○しなさい」という本←が沢山でてきて思わず笑ってしまった。

あと3冊も軽い読み物でさーっと目をとおし、後一冊は IT社会の未来を扱った新刊本で初めのページは読めたのだがだんだん難しく感じだした。さて 最後まで読めるか?

携帯

カメラ充電切れで携帯で撮る


大阪 適塾へ

2017-11-02 | 動画

以前から訪れてみたいと思っていた適塾←に行ってきました。

歩くこと30分、途中 レトロなビルが見られたり斬新なビルの様相に目をみはったりとあちこち見ながら、頭の中ではこの辺だと思っていたが見つからず信号待ちしていた若い女性に聞くと、前のビルの裏側だと近道を教えてもらった。

やっと 適塾へ

和室の部屋が数室あり客座敷、家族の部屋、女中部屋などが続き、そこに緒方洪庵先生の書簡が沢山展示されていた。この展示物は写真撮影に大阪大学の許可がいるとか。

二階の階段を見て思わず立ちすくんだ。あまりにも急な階段で一段の高さがまたとても高く、これまでこんな急勾配の階段は見たこともなかった。受付の方が初めに注意されていたにも関わらず、無理をして落ちて怪我でもしたら・・・。

しかし、意を決して注意深く昇った。上がったところに福沢諭吉ほか有名人を輩出した塾生たちが学んだ広い座敷があった。

塾生たちが真剣なまなざしで講義を受けていたのだろう・・・。と この座敷をみながら思った。