平成元年に亡くなった手塚治虫さんの「ガラスの地球を救え」という本を見つけて読んだ。
本の中で、もう20年以上、前のことなのだが未来予測をされている。。日本は老人大国になり、認知症の人が多くなり介護ロボットが活躍するかもしれないとか。政治の核は西独のボンのように地方の静かな小都市へ移転せざるを得なくなるだろう。日本全土の50%の緑は失われるかもしれない。従来の家庭というもののイメージがかなり変わってくるかもしれない等など。
東京ーロンドン、東京ーニューヨークが一日で往復できるような成層圏旅客機が実現し、次いで宇宙への進出と話は広がり本の最後で面白い未来予測(独断と偏見と述べておられる)が書かれている。
宇宙で生れた子どもが地球という天体を外から眺めたとき、暗黒の宇宙にぽっかり浮かぶ青く、輝く地球を見て、このガラスのように壊れやすく、美しい地球を爆弾の火や砂漠化で進む荒廃から何としても救わねばならないと思うだろう。
その為には宇宙ステーションや月面で生まれ育った子どもたちに期待していると述べ、
「彼らは生まれながらに、宇宙での人間の小ささ、力を合わせていかねば生きられないこと、そして人間がいちばん偉いのではないこと、眼下の地球に生きる動物も植物も人間も、みんな同じように生をまっとうし、子孫を生み続けていく生命体であるということをよく知っているから、地上の人々に警告を発するであろう」。と言い、その時こそやっと人類は宇宙からの眼差しを持った宇宙人になれるのかもしれないと言っています。
このような見方でこの国、そして地球を見ていくことが今、本当に大切なことなのではないかと感じた。
がんばれ日本・がんばれ地球 あたらしい眼差しで、みなで力ひとつに、この日本、地球を救おう!!