忘れ人の独り言

明治生まれの両親がさりげなく生きていた姿が今,私に語りかけてくる。

食生活とお肉の思い出

2011-06-29 | 日々の業

大腸癌の手術をしてから今日で約4ケ月半、胃の方は1ケ月が過ぎた。体力はまだまだだけれど、元気に過ごせているし、お腹がよく空く。調子に乗ってつい食べ過ぎると少し痛くなり、横になって休む。

体重は6㎏減ってスマートになった。。今まで太りすぎていたからそれくらいが丁度いいと娘たちに言われる。

暑くなってきたので皆が体大丈夫か?と声をかけてくださる。有難いことだといつも思う。

手術以降 野菜中心の食事で、魚、豆腐そして時々鶏肉のささみを食べているが、このような食生活に慣れてきたのか、肉類も以前のように食べたいとは思わなくなった。

手術前までは若いときのように肉類もそんなに食べなくなってきていたが、それでも時々、「あー肉食べたいなあ すき焼きにしようか? 肉じゃが?」と思い作っていた。

肉を食べると幸福感が味わえるという記事を新聞で読んだことがあるが、肉類に含まれる何とか?という物質がそういう気持ちにさせてくれるらしい。確かに私も上等のお肉をご馳走になった時、本当に「あ~シアワセ!!」と思ったことがある。

もう30年以上前に職場の皆で旅行に行った帰りに「和田金」という有名なお店ですき焼きを食べたが、そのときのお肉の味は未だに忘れられないものになっている。子供たちも連れての旅だったが娘たちも「あれはおいしかったなあ!口の中でとろり~と溶ける感じのお肉やったなあ・・」と今だに語り草になっている。

「和田金」は志賀直哉の小説にも出てくるということを後になって知ったが、三重県松阪市に明治初期の創業で和田金牧場をもつ老舗の店ということで、今から思えばよくそんなお店に行けたなあと思う。

          


「原発ってどんなもの」の学習会へ

2011-06-27 | 世の中のこと

土曜日に退院後初めての会合に知人の車で参加した。「原発ってどんなもの」という新婦人の学習会だった。

医師の福田先生の話は最初に会場からの質問に沿ってレジュメに基づいて判り易く話された。

節電、節電と電力会社が言っているが、日本の水力発電所、火力発電所、原子力発電所、自家発電を合わせた発電設備の総量は100万kWの発電所に換算すると現在270基分ほどあるそうです。

ピーク時にどれだけの電気を使っていたのかというと、これまで水力発電と火力発電でまかなえる電力の合計以上になったことはほとんどなく一時期わずかに足りなくなった時も企業などの自家発電で吸収できる範囲だということでした。

日本の発電設備容量と最大需要電力量の推移

火力発電では熱の50%が電力に。最新式では熱利用も含め効率80%

原子力では33%。残りは温排水として海へ。

だからといって節電しなくてもよいということではなく、何よりエネルギー消費を減らすことが大事です。世界中の人がアメリカや日本と同じようにエネルギーを使ったら地球はおしまいになる。

大量消費社会の見直しをしていくことが必要です。

石油が無くなってしまうから原子力という声がありますが、原子力のもととなるウランの方がずっと少ない希少資源だということを知りました。

(節電で会場は少し蒸し暑く2時間はちょっと疲れました。)

 


暑い6月

2011-06-25 | 日々の業

一昨日、昨日と本当に暑い日でした。「クーラーつけていいか」と二階から暑さにたまらず仕事をしていた娘が降りてきて言った。

「うーん・・・。まだ風があるしな・・・」と生返事の私。 部屋中の窓を開け放しすだれも買ってきて急遽取り付けた。

部屋はすでに32℃になっていた。

辛抱できずクーラーのスイッチを入れたところ、「つかへんわ・・」掃除をしたが駄目でリモコンを見たら電池が漏れている。電池を交換したがそれでもつかない。   もう10年以上使っているものね。  

私自身はクーラーはあまり好きでないので一人のときは殆ど扇風機を使用している。

でも去年のように暑かったらどうしようもないだろうなあ。

娘と私はそんなこんなしながらも「被災地で避難所で過ごしたはる人たちはクーラーどころではないなあ 。 どうしてはるやろ暑いし、虫はくると書いてあったなあ・・・大変や・・・」という会話が出てきた。

こうして一日一回は被災された方のことが話しなって、どうしょうも出来ない自分がこうしていること自体が申し訳ない気持ちになってくる。

そんな中で毎朝お内仏の前で被災地の方々のこと、地球のこと、私たちのことを祈ることが今、私にできることの一つなのかもしれないと・・・。     


ドクダミのお茶を作りました

2011-06-24 | 日々の業

どくだみの葉も乾いてきたので昨日細かく切って早速やかんでぐらぐら煮出してから茶漉しでこして飲んでみました。葉を摘んだときの特有の強い匂いも殆どなく、孫に勧めてみましたが、やっぱり駄目なようでした。

娘は「マンジェリコンのお茶(ベトナムのお茶で糖尿病にとても効くそうです)よりずっとましや」と言って飲んでいましたが。

せっかく孫の湿疹によいかなと思って作ったのですが、効能は他にも一杯あるので続けて飲むことにしようと思いました。

ドクダミの効能・・・・内臓の毛細血管強化、肌あれ改善、高血圧、脳出血の予防、利尿作用、便通、血行をよくする、

             冷えの改善等など

いいことずくめのようなのに、強い匂いが好まれず、これまであまり知らずにいましたが、化粧水も作れるそうなのでこれも一つ作ってみましょうか


リラクシング

2011-06-20 | 日々の業

癒しの曲をレンタルビデオで借りてきてパソコンに取り込み、DVDにコピーするのだが、パソコンでいれたDVDはパソコンでしか聴けず、カーステレオでも聴けないしオーディオでも聴けない。困って他の人に聞いてもなかなか出来ない。

しかたなく何回も又同じ曲を借りてきて挑戦してみるが駄目で検索で探してやってみても私の手には負えない。

そのうちビデオ屋さんからもそのCDが無くなってしまった。古いものでもう処分されたのか店員さんに聞いてもわからない。

たしかフジ子・ヘミングのところに置いてあったからと思って、パソコンで探すがこれも出てこない。

いろいろ考えた末、入っていた曲名を数曲打って検索してみたら、出ました出ました!やっと見つけることが出来ました。

仕方ない、こんなに気に入って追いかけて探したのだから、アマゾンの中古で買うことに決めた。アマゾンでも新品でなかったのだから、相当ふるいのかな?(半額以下で買えたのでラッキー!)

今日、そのCDが送られてきたので久し振りにオーディオで聴いてみた。いい音色でやはりパソコンで聴くのとは大違いだった。

収録アーティストの中にフジ子・ヘミングの名前が載っていた。CDの題は「リラクシング」で(あなたをほぐす音楽)と書かれている。

収録されている曲で気に入っているのは「ゴースト」「ダンス・ウイズ・ウルブス」「オンブラ・マイ・フ」「ミッション」「千と千尋の神隠し」ほかにも数曲好きな曲が入っている。

これでほっとしたい時や、うつらうつらしながらでも聴くことが出来ると思うとちょっと嬉しくなってきた。  

 


今、決断のとき

2011-06-18 | 世の中のこと

赤旗日曜版に載っていた記事を読んでいた娘曰く「なんで日本も脱原発宣言せーへんのやろね」

「そら、いっぱい儲ける人たちが儲からんようになるからそんな人たちが邪魔するんやろ」と私

「そやけど命がなくなったり、住めへんようになったらと考えへんのかなあ?」


消費税15%なんてとんでもない!

2011-06-18 | 世の中のこと

今朝の新聞で二つの記事を見た。

一つは国際通貨基金(IMF)が大震災の復興需要が見込まれる2012年から段階的に15%まで消費税を引き上げるように提言したという記事。現在の5%は世界的に最も低い水準だと言っている。

一体このIMFって何なの?ということで調べてみたが私なりの理解だと、国連の専門機関で世界の経済がうまく回っていくために作られた機関だそうだ。 でも今消費税を上げていくというのは全く日本のことをわかって言っているのかしら?この機関アメリカのまわしもの?と疑いたくなります。

こうして国民の中に「そうやな・・日本の国も震災で大変やし。消費税が上がっても辛抱しなあかんかなあ」と思わせる為かななどと思ったりします。  

ところが一方、日銀の理事の方の記事でこんなことが書かれてありました。

復興財源を確保するため、増税をという意見には問題がある。復興は一時的なものだから増税でまかなうべきでない

日本は政府の借金が多いが、国民や企業の貯蓄を合計すると財政危機に陥っているギリシャなどと状況が全く違う。

約250兆円の「対外純資産」もある。今は国債を発行し、国民や企業がため込んできたお金を復興に使う時だ。)

本当にそう思います。消費税を上げるなんてとんでもない。年金生活者が増えている中、震災にあわれた方たちにもかかってくるのです。

まず一番に政党助成金を廃止するだけでも何百億円。それにアメリカへの思いやり予算何千億円。 国会議員の報酬だってこんなとき率先して減らしたらという声も聞きましたよ。もっともっと消費税を上げる前に見直しすることが大事だと思いますが。

 

 


支えあいの一歩から

2011-06-17 | 生き方を学ぶ

中高年男性の一人暮らしが増えていて近い将来4人に1人が単身者になるという。男性の生涯未婚率も高くなりこれも将来3人に1人が独身者。理由は女性の経済力が増したことや非正規雇用による低収入、コンビニや外食産業の普及によって食事に不自由しなくなった新聞に載っていた。

戦後は何よりも「個人としての自由」が重点におかれて生活してきた。大きな家があっても若い夫婦は別居を望み出て行くことが多いし又その両親も若い夫婦に気を使って暮らすより二人だけのほうが気楽だと別居を望む。その結果親たちのどちらかが一人になった場合でも子供たちには家があり、一緒に住むことも難しい。年老いた一人暮らし、結婚しない一人暮らし。個の自由が今何かを突きつけてくるように思えてならない。

個の自由を重視するあまり大切にするべき人と人のつながりまで薄らいでいく傾向にありはしないだろうか?

新聞にあるように新しい絆も大切にしながら、これまでに失ってきた何かをもう一度思い起こすことも忘れてはならないように思う。そして忘れてきたものが判ったとき、どうしてそうなってしまったのかという検証もしなければならないだろう。

私の小さかった頃は戦後まもなくということもあり、母親は近所の人たちと集まって傘の内職をしていた。月末になると家計が苦しくて少額のお金の貸し借りもあったように思う。又,私がおもちゃのピアノをほしがっているのを聞いた近所のおばちゃんは自分の所も苦しいのにそのおもちゃを買ってきてくれたりした。

母親に叱られると近所の家に逃げて行ったり、おじさんにお化け屋敷に連れて行ってもらったり、麦ご飯を呼ばれたり、唯一内風呂のある家でお風呂に入れてもらったりと地域の人たちとの触れ合いが子供も大人も蜜にあったように思う。

人と人とのつながりは生きていく上で一番重要なことなのだと思うが、その繋がり方を基の家族から見直していくことが必要な気がするが・・・。

 

 

 

 

 


菜根譚の本

2011-06-15 | 生き方を学ぶ

これまでで何回も同じ本を買ったのはそう多くないが、この本だけはなくなると思い出すたびに買って手元におき、読んでいた。

失くしてしまうのは知人に貸したり、あげたりしてしまうことが度々だったからだ。

[菜根譚(サイコンタン)]は中国の古典の部類だが日本には江戸時代に入ってきた書物で360程の短い文章の中に人生をどう生きるのかという生き方が書かれている。

儒教(孔子、孟子の教え)と道教(老子、荘子の教え)と仏教という三つの教えを融合し、世の中をどう生きていったらよいかと説いている

書かれたのは400年ほど前で作者は洪自誠という人だ。

中にこの様な文章がある。「遇病而後思強之為宝、処乱而後思平之為福、非蚤智也。・・・】漢文は殆ど読めないが訳文が載っていて

「病に遇いて後に強の宝たるを思い、乱に処して後に平の福たるを思う。蚤智に非ざるなり。・・・」これでもまだ判り難い、そこで

冒頭には「病気になってから健康のありがたさに気づき、戦乱の世になってから泰平の世のありがたさがわかる。これでは先見の明があるとは言えない。

幸福を願いながらも、それが不幸のもとになることを見抜き、生を願いながらも、それが死に通じる道であることを承知」している。これこそ

知者と言うべきではないか。」      

後ろにまだ著者の意見も載っている。人生をたくましくいきていくためには、ふかい読みのできる能力を磨く必要がある。

そのためにはどうすればよいのか。①古典や歴史に学んで人間社会の理を理解する。②人生の現場で苦労しながら人間としての経験を積む。この二つを心がけたい。

このようにとても判りやすく人生について、幸福について、人間について、世間について、などなどが書かれてあって読むたびに自分を振り返ってみる材料のひとつとなっている。

 

 

 

 


ドクダミの花

2011-06-13 | 写真

  ドクダミの花がいっせいに咲き出した。触ると独特の匂いがするが、花は可愛い。

娘はドクダミの葉で化粧品を作るといってましたが、干してお茶にも出来ますね。

小さかった頃、家の裏にドクダミではなくユキノシタが植わっていて、私の体の具合が悪くなった時、母が葉を擦ったものを貼ってくれたか?汁を飲んだか?今では定かではありませんがそれで手当てをしてくれた事を思い出しました。

さつきの傍でかくれんぼかな?子だぬきさん。


「わが母のうた」から

2011-06-12 | 昔語り

 裏に植わっているグミの木。昨年思いっきり短く切ってもらったせいか今年は実が沢山なっているのを発見した。今までは実がなっても鳥や虫に喰われてでこぼこだらけだったのが今年はどれもきれいだなあ・・・と考えていたらふと「あらぐさの実がうーれて土ふかく芽生える朝にーー」という歌を思い出していた。頭の中は次から次へと関連したことを繋げていく。グミの実がどうしてあらぐさの実に繋がるのか??。。面白い。

 

    

そこから「心にゃ夜はないいつも夜明けだ!心にゃ夜はないいつも夜明けだ!!」「がんばろう!突き上げる空にくろがねの男のこぶしがある。もえあがる女のこぶしがある。闘いはここから 闘いは今から」

昔 よく歌った歌が出てきた。あの頃はみんな若かったし元気もいっぱいあり、怖いもの知らずで動き回っていた。歌はいつもついて回って心をひとつにして仲間と歌うと一層元気がでた。

アコーディオンを弾くひまわり合唱団のTさんがすごい人に思えた。私もちょこっとだけその合唱団に通ったことがあったっけ。

   

( 数年前の高齢者大会で何十年振りかにお目にかかったTやん 年をとっておられてびっくりしたがアコーディオンの音は昔のまま! )          

高校で音楽部に少しの間所属していた私だが卒業した先輩に誘われて行って聴いた「地底のうた」に驚いた。「落盤だ!-」という大きな声とともに力強い歌声が始まった。それまでは普通一般的なコーラスしか知らなかっただけに強力な印象を受けた。これが「うたごえ」との出会いだったのだろう。

荒木 栄の歌はどこの集会にいってもよく歌われた。「沖縄を返せ」「この勝利ひびけとどろけ」「わが母のうた」「仲間のうた」「星よお前は」などで他の人の歌では「翼をください」「しあわせの歌」「世界をつなげ花の輪に」「友よ」「インターナショナル」「どこまでも幸せもとめて」「手のひらのうた」などをよく歌った。

「エルベ河」「仕事の歌」「泉のほとり」「カチューシャ」と続き「切手のないおくりもの」が私の歌声の最後の方になったからその後の歌はあまり知らない。

2年ほど前だったか京都であった日本の歌声祭典に初めて行って来たが迫力があり、元気を一杯もらえとてもよかった。

歌はやっぱり人々を結びつけ生きる勇気に繋がるのかもしれない。

          

 


知人が災害ボランティアとして参加

2011-06-09 | 世の中のこと

知人が福島へ災害ボランティアとして参加され、その感想をメールで送ってきてくださった。了解を得て転載します。

テレビで復興に向けて頑張っていこうとされている被災者の方たちの姿が映し出されているけれど現実はもっともっと厳しいものなのだと言うことが伝わってきました。


やっと退院

2011-06-08 | 日々の業

やっと退院してきました。胃カメラ透視の剥離術は前回の開腹手術とは大違いで本当に楽でした。痛みも殆どなく点滴も3日で外れて廊下もスタスタ歩けて 同室の患者さんとも仲良しになったり、本は読み放題、テレビも珍しい番組をみたり、音楽をウオークマンで聴いたりと、ちょっとした保養所気分ですごせた10日間でした。

それに手術3日目から出た重湯、三分粥、5分粥、全粥、ご飯といって毎日少しずつご飯が濃くなっていき、おかずがそれに伴って変わっていくのも楽しみでした。味付けもいい具合にされていて2月の時は最後の方の食事さえちゃんと食べられなかったのに・・・と思い出していました。

 

 

三分粥                                                     5分粥

 全粥

 

部屋からの眺めもよくて琵琶湖へと続く瀬田川にかかる瀬田の唐橋が遠くに見えました。

退院前の胃カメラでまだ出血が少し見られるのでもう2~3日入院していたほうがいいと言われましたが、心はすっかり家のほうに帰っていましたので先生に無理を言って帰らせてもらったという状況なのでしばらくはおとなしくしています。