忘れ人の独り言

明治生まれの両親がさりげなく生きていた姿が今,私に語りかけてくる。

「それで君は幸せになったかい?」

2015-02-28 | 日々の業

「ハーバード大学を出てお金持ちになってそれで君は幸せになったか?僕は学校も出ていない貧乏だけど・・そういう君と僕が同じようにこの場所で死のうとしている・・・・」

最近見ているテレビドラマの中の言葉が妙に心に残っている。

ずーと前に読んだ吉川英治の新・平家物語はまるで紙芝居を見ているようで面白く読んだが、その最後の場面も心に残っている。

崇徳上皇の水番から町医者になった麻鳥と妻が年老いて自分達の辿ってきた人生を語り合う場面だ。

本の中身は「●盛」「●盛」という名前ばかりが出てきてこれを覚えるのが大変だったが随分面白かった。

今では筋書きも殆ど覚えていないが、不思議とこの最後の部分は忘れられない。

麻鳥は架空の人物だが、歴史上に出てこない普通の人を最後に持ってきて語らせるこの場面でいろいろ考えさせられた。

平家一門の盛衰を目の当たりにして、「生きていくとは?幸せとは」と影の主人公の麻鳥を通して読むものに問いかけているようで、これが本のテーマではなかったかと思った。

    
 

 

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歩こう!歩こう~

2015-02-27 | 昔語り

往きはタクシー利用でも帰りまで利用するのはもったいない。といってもバスは1時間に1本。

今日は風があり少々寒いが歩いている間に温かくなってくるだろうと、テクテク歩き出した。

もう免許証を返すのだろうと思い、娘は昨日タクシー代まで届けてくれたというのにまだ車への未練が頭の隅に残っている。

(足が痛くて歩きにくくなったら車が役に立つのと違うやろうか?などなど・・・)

そんな思いを振り払い歩き出した。

「歩こう!歩こう!私は元気 歩くの大好きどんどん行こう・・・・」

うっ!足取り調子よく運ぶ~ この歌 ええやん 坂道 トンネル ~ 」

小学校の遠足といえば歩きばっかりで本当によく歩いたなぁ。。。

歩くのが、いやでいやでやっと学校にたどり着いた時には門の前で座り込んでいた。(当時、先天性股関節不全だったことを知らなかった)

同じ年の隣の家の博子ちゃんにじゃんけんして勝ったら負んぶして帰ろうといって誘いかけ、上手い具合に背負ってもらって帰った。

苦肉の策をない頭でめぐらしたのか、どうか。 じゃんけんで勝ったかどうかも思い出せないが、優しい博子ちゃんが見かねて負ぶってくれたのかもしれない。

そんなことなど思い出しながら歩くこと30分 急に霰が降ってきた。

もうすぐなのに・・・あられは雨に変わってきて止みそうにない気配。周りに家はなし 橋を渡ってやっとコンビニに飛び込んだ。

そこでビニール傘を買いついでにコンビニのおいしいとウワサされているコーヒーを飲んで一服。 

 

 

 

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中村 元「老いと死」を語るの本

2015-02-25 | 生き方を学ぶ

平成11年に亡くなられた中村 元博士はインド思想・仏教思想の研究者として世界的にも有名な方だと知っていたが、この方が晩年老いた釈尊の境遇に照らし合わせながら「老いと死」について語られたという本を最近ネットで見つけ購入した。

「学者は学問の追及を通じて世界・人類平和に貢献すること」を使命にされ仏教精神の実践をされてきたとある。

本の中の柔和なお顔は仏其のままのようだと感じた。

 「色はにほへど散りぬるを、

わが世たれぞ常ならむ、

有為(うい)の奥山けふ超えて、

浅き夢見し酔(ゑ)ひもせず」

私たちの世代ならまだ覚えのあるこの「いろは歌」

有為(うい)は「作られたもの」という意味で私のこの体も意味するのだろう。

小学校の時覚えた記憶がある。組の名前も「い」組「ろ」組「は」組で私は6年間クラス替え無しの不思議な学校で「は」組だった。

この歌が仏教の無常説の根本であると 以前にも聞いたことがあったが、改めてこの歌をかみ締めていた。

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「春ですよ!」

2015-02-24 | 日々の業

日曜日の朝 鶯の鳴く声が聞え 「春が来た~」と思った。

チューリップの芽も大きくなってきた。梅の蕾も膨らんできた。

やっぱり 春は嬉しい。寒い冬があるからこそ春の温かさがよけい嬉しくなるのだなぁ・・・。

歯医者の帰り運動も兼ねて久し振りに歩いた。足の裏の魚の目が少し痛い。

急いで帰ってもさしたる用事はない。田んぼの農道をゆっくり歩きながら畦のほうに蕗の薹などないかなど見ながら歩く。

小川にはタニシが一杯。

今は亡き義姉が癌を患った友人の為にわざわざ京都からこの田舎に採りにやってきたタニシのことを思い出していた。

友人が撮ったこの近くの紅、白梅の梅ももうすぐ咲くだろう。

 

 

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「執着の捨て方」の本

2015-02-23 | 生き方を学ぶ

「世の中にある種々さまざまな苦しみは、執着(生存の素因)を縁として生起する。~」と釈尊は答えられた。

執着 、執着  何かのものを収集し執着もしたことがないし・・・他人に対してもあっさりしすぎるくらいだと思っていた自分が最近えらく孫に執着しているのかなぁと感じるようになった。

義姉は若い頃 旦那が昔付きあっていた彼女からの手紙をみてダンボールにその手紙をいれて表に大きく「未練」て書いて渡したんえと笑って話していたがこれも執着か。

又、話の中で浮気をしたご主人とは意地でも絶対別れないといった彼女がいたが、その当時は旦那のことをすごく愛しているかもということも考えず唯 わーすごい執着!と思ったものだ。

よくよく考えてみると本当に苦しみの元は執着だと思うが、これが捨てられないのも生きている人間の業というべきか。

「執着の捨て方」という本をアマゾンで購入した。 

「執着は生まれたときに人間にプリインストールされているプログラムですから、要は本能です。欲です。欲は野放しにしていたら、どんどん大きくなってしまうので、理性を使って制御するしかありません」と書かれていた。

執着には4つあり

① 欲(五欲)への執着

② 見解への執着

③ 儀式、儀礼への執着

④ 我論への執着

執着の深さは①から④にいくほど深くなっていると書かれ、その執着の心のあり方からどう捨てるかが解説してある。

何のために捨てるの?「執着は心を束縛するからです」と書かれている。

 そうや!このブログにもあまり執着しないようにしましょっ!

 

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「終活フェアー」から

2015-02-22 | 日々の業

昨夜見た「終活」のテレビ。人生の最後をどう迎えたいですか?という内容だった。20年後には多死社会で病院も満杯状態とか。

「終活フェアー」とか言うのを葬儀会社が催して野菜の詰め放題、鞄の無料お持ち帰りなどしたり、入棺体験、葬儀費用の見積もりと盛りだくさん。

エンディングコーディネーターという人もいる。

ワァ~ 世の中すごいことになっているんやなぁ・・・・と思った。(何でも商売かいなとちょっと横目でみてみる)

いやいや 親切に教えてくれてはるにゃなぁと思い直して、父母や夫の亡くなった時、私はどんな様子だったかなぁと思った。

人の思いはそれぞれだが、私の場合父が亡くなった時、喪主になり、どうしたらいいのか戸惑ったが、それでも親戚の人たちに助けられ何とか済ませることが出来た。

父は自分が死んだ時の後のことなど考えもしなかっただろうし、そのことで私は父をどうこう思う気もなかった。多少はしんどい目をしたが返って悲しみがそのことで薄められたような気さえする。

何もかも準備万端整えて死ぬ準備? 遺された者へのおもいやり?

子は悲しみをこらえつつ迷いながらも親の葬儀を進めていく、通帳どこや、保険証は?、写真はと、ばたばたしながら別れていく。

そしてやっと何もかも済んでから、ジワ~とやってくる悲しみの大波。そして「死」とはなんやと考える。

私は今 お仏壇の引き出しに「事前協議書」と気に入った自分の写真、帰敬式で受けた法名を入れている。

「事前協議書」には自分が突然もしくは病気入院中意識がなくなり回復の見込みがない場合は延命治療はしないよう希望しますと書いている。

昔、秋葉英則先生の講演で「子供にあんたの世話にはならへんなんて言ったらダメですよ。年いったら世話になるし、よろしゅう頼みますと言いなさい。子供に責任もたせ、自覚させることが大事です。」と言われた言葉がずっと心に残っている。

 

大往生したけりゃ医療にかかわるなの本から←クリック

 

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「被ばくを風化させない」の記事から

2015-02-20 | 世の中のこと

1954年の第五福竜丸が被爆した事件この時被爆した船は延べ1000隻あったという記事に驚く。

「米英による100回以上の核実験で多くの船や日本全土が被ばくした。こんな大事件が解決もされず忘れ去られているのはなぜなのか。そこを解明されないと福島でも同じことが繰り返されてしまう」と伊藤英朗監督は話す。

放射線に汚染された雨が日本全土に降った事実をアメリカの資料を元に暴いた監督

国がこれまで「ない」としてきた第五福竜丸以外の船と乗組員に対する文書。昨年9月60年ぶりに開示した文書を検証。

黒塗りの部分も多いとある。

こうして権力にとって都合の悪いことは隠されていくのですね。

←クリック

余談 ・・・・この間 観た「ゴールデンスランバー」もやっぱりそうでした。「情報操作すれば済むことだ!」と言い放った警察側の役の大和田常務!(あっ 間違った!)  犯人に仕立て上げられた役の堺 雅人・・・・。

 

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安倍批判を自主規制!?

2015-02-17 | 世の中のこと

慶應義塾大学経済学部教授の金子 勝さんのツイッターには下記に様なことが書き込まれていました。

「安倍政権のよる直接の、GPOや株主総会など外部からの圧力でメディアに自粛の動きが広がっている。「イスラム国」人質事件後、政権批判の自粛が社会に広がっているとして、1200名が翼賛体制反対の声をあげた。だんだん戦争できる国になっています。http://goo.gl/FtU1jA

 

 ·  2月8日

 「翼賛体制に抗する言論人、報道人、表現者の声明」 わずか1週間ですごいことになってますね。未掲載だけど、上野千鶴子、荻原博子、孫崎享、前泊博盛、青木理、森永卓郎、福岡政行、石坂啓氏らも続々参加。

 

危惧していたことがだんだん大きくなってきているようです。産経新聞は安倍批判をした人の名前を新聞に出したそうです。イラク戦争でブッシュの戦争宣言に反対した歌手グループのCDを大勢の人の前でトレーラーで轢きつぶしたという話を前に聞きましたが、もうそれに似たようなことがこの日本でも始まりかけているのですね。 何とかして止めなければ!大変なことになりそうです。

 

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ウルグアイ大統領のホセ・ムヒカ大統領のスピーチ

2015-02-08 | 生き方を学ぶ

少し古い話ですが2012年に開催されたリオ会議(環境の未来を決める会議)でウルグアイ大統領のホセ・ムヒカ大統領のスピーチというのを目にしました。ムヒカ大統領は自分の資産の80%を寄付し、郊外の質素な住宅に暮らしている。 給与の大部分を財団や政府などに寄付し月1000ドル強で生活するしているという。資本主義の終焉などと最近よく耳にする言葉ですが何が大切なのかを改めて教えてくれている。

 

リオ会議では各国首脳が集まり、地球の未来を議論し合う場なのに、各国首脳は自分のスピーチを終わらせたら、一人一人と消えて行ってしまいました。世界中から何時間もかけてこの場に来ているのに、みな人の話は聞かず自分のスピーチで済ませている代表者が多いリオ会議だったと思います。

ウルグアイのような小国の大統領は最後の演説者でした。彼のスピーチの時にはホールにはほとんど誰もいません。そんな中、カメラの前で残したスピーチは、その前まで無難な意見ばかりをかわし合う他の大統領とは打って変わって、赤裸々に思っていることを口にしています。世界で最も「貧乏」な大統領と言われているエル・ペペ(愛称)が世界に対してどんなメッセージを残したのでしょうか。私にとってはいつも考えなければならない重要なスピーチにもなりました

参照元 Read the original here: http://hana.bi/2012/07/mujica-speech-nihongo/#ixzz3R88L5mZK 

 

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ヒトラーの右腕だった高官の証言

2015-02-07 | 世の中のこと

友人のブログに先日下記のような記事が載っていました。大事なことです。だまされないようにしっかりと真実を見極めないと

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国が“武器輸出”企業を支援

2015-02-01 | 世の中のこと

武器輸出!それも国が税金を投じて!経済発展の為に武器を売る?昨年の4月に決まったことなのに今頃知ってどうなの?って言うところなのですが、憲法九条がますます危うくなってきました。

「“戦争ができる国” じゃなくてですね、“戦争が無いと生きていけない国” になっちゃうと、いうね、もう本当に日本人の生き方として良いのかな?っていうのがね、今ギリギリの岐路に立たされていると思います。」と古賀茂明さんが言っておられます。

ドキュメント“武器輸出” 防衛装備移転の現場から/NHKスペシャル←クリック

「武器輸出三原則」のもと、日本は40年近くにわたり、武器の輸出を実質的に禁止してきたが、新三原則の決定で、これまで例外とされてきた防衛装備品の輸出や各国との共同開発が一定の条件のもと認められることになった。

 

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