忘れ人の独り言

明治生まれの両親がさりげなく生きていた姿が今,私に語りかけてくる。

えっ!上七軒(かみひちけん)が、「かみしちけん」やて!(京都ぎらいの本から)

2016-08-27 | 日々の業

えっ!上七軒(かみひちけん)が、「かみしちけん」やて! 七本松(ひちほんまつ)が「しちほんまつ」?

何 言うてはりますね、「かみひちけん」ですがな!

いつから そんなことに なってたんえ~今の今まで知らんかったわ・・・・。

知人が「京都ぎらい」の本を図書館で借りようとしたら700人待ちやって言われたと言っていた。

この知人からはいつもいい本を見せてもらっているのでお返しにと思い、アマゾンで注文し、お先に読んでみた。

読んでみるとなかなか面白い。中には声を出して笑ってしまう箇所まであった。

先の上七軒は後書に書かれていた部分。「かみひちけん」とキーボードを打っても変換はしないが「かみしちけん」と打てばちゃんと出てくる。

若い頃上七軒に住み、七本松通りの職場に通っていた私はそれこそ このことに驚いた。

本の著者の井上章一さんは平成8年に七が「しち」と読むということを知り「ひち」が方言であることを思い知らされたと書かれている。

 

他の都市では衰退の一途をたどる花柳界が何故京都ではまがりなりにも生きながらえているのか。お寺との関係で書かれおり、「姫・坊主・姫・坊主」と並ぶ様子を坊主めくりに見立てる。そんな場面やお寺の事情を古都税なども交え、、そして歴史からもと内容は多岐にわたり、へぇ~そうやったん!と学ぶことも沢山あり本当に面白かった。

「京都ぎらい」や言うたはるけどホンマはそんなことあらへんと初めから思っていたが、嵯峨で育とうが宇治であろうが京都は京都

いけず言わはる人はほっときましょ!井上さんの京都への愛着は只者ではなかったと。

最後に日の丸、君が代そして靖国の箇所では明治新政権が慰霊の対象にしたのは倒幕派で味方の死者の慰霊のために招魂社、のちの靖国神社をもうけた。

中世期までの怨霊思想にしたがえば「佐幕派の会津の人々よ許してくれ、新しい政権を打ち立てるためにお前達の血を流すことになってしまった。うらむなよ。立派な神殿をもうけて神として敬いあがめてやるから・・・」となるだろう。

又、国旗や国家についても論じ、何かで国民をしばろうとする姿勢に違和感を覚え、現政権の歴史展望が明治より前に届かないのかとがっかりすると書かれていた。

そして京都に60年近くくらしてきた自分はすっかり京都風に汚染されたのだろうかと締めくくられていた。

 

 

 

 


オリンピズムの目標は

2016-08-26 | 世の中のこと

オリンピックが終わった。体育系には縁のない私は、唯オリンピック競技でメダルを獲得したダイジェスト版のニュースを見た程度だったが、メダルの数を報じるニュースを見ると何となく違和感を感じた。

他の国のメダル数に比べ何位だとまで言っている。選手たちも大変だろうなぁ・・・と心の中で思った。

人、夫々だが、中にはそのことに大いに喜びを感じている多くの人たちがいることも確かなこと。

若い選手達の活躍ぶりが目立ったが、数々の競技をする若い選手たちの姿から苦しい訓練を乗り越えながらも、本当にスポーツを楽しんでいるように感じられたことが何よりだった。(この感じは何なのだろうという思いがあったが・・・)

新人類はやっぱり違うわ!と友人と話していた。

そんな中、先日のNHKのニュースではちょっとおかしな説明がされていたそうだ。

オリンピックの目的が何か違う方向にどんどん向かっていくようで・・・・。

オリンピック憲章というのがあったのを忘れていたが、そこの三つ目の部分に書かれているのを読んだ。 

オリンピズムの目標はあらゆる場でスポーツを人間の調和のとれた発育に役立てることにある。またその目的は、人間の尊厳を保つことに重きを置く平和な社会の確立を奨励することにある。この趣意において、オリンピック・ムーブメントは単独または他組織の協力により、その行使し得る手段の範囲内で平和を推進する活動に従事する。


「手をつなごうよ」の本(日本にいちばん近いイスラム紛争地域での活動)

2016-08-22 | 世の中のこと

友人が「手をつなごうよ」という題の本を持って来てくれた。

作者は松居 友という人だ。ミンダナオ子ども図書館館長とある。お父さんは福音館書店の初代編集長の松居 直氏とあった。

フィリピン・ミンダナオという地名は聞いたことがあるが、そこでどのような活動をされているのかなど全く知らなかった。

豊かな資源や漁場にも恵まれているフィリピンのミンダナオ島でこの40年間に3年か5年おきに大きな戦争がおき今も100万人を超す避難民がでていて避難民の累計が世界一だということにも驚いた。

苦境の中の子ども達に笑顔を取り戻せないものかと考えた松居さんが始めた絵本の読み聞かせ。

15年前から始まったこの活動がやがては大きく育ち今ではイスラム教徒もキリスト教徒も先住民の子ども達も 小学生から大学生まで600人が共に暮らす就学支援の場となった。

一番 驚いた部分は第二次世界大戦の激戦中 広大なリグアサン湿原地帯に逃げた日本兵の末裔がたくさんイスラム教徒になっているということだった。

本を持って来てくれた友人もお父さんがフィリピンで戦死され、空の遺骨箱が帰ってきたそうだが、ひょっとしてこの湿原に生き残っておられたかもしれないなどと思ってしまった。

これまで全く知らなかった地域でこのような活動されていることにあらためて人間の素晴らしさを感じ学ばせてもらった。

「世界ナゼそこに?日本人~知られざる波瀾万丈伝~」というテレビ番組で紹介され日本の若者たちが現地を訪れ、いろいろ考える機会にもなっているそうだ。

 ミンダナオ子ども図書館だより←クリック

絵本で子どもたちを笑顔に 松居 友さん(ミンダナオ子ども図書館館長)←クリック

 


「さとうきび畑の唄」のドラマを観たふたりの反応

2016-08-16 | 動画

さとうきび畑の唄

日、姉妹で平成15年に芸術大賞を受賞した「さとうきび畑の唄」。というドラマを観たそうです。

姉のほうは号泣していたが妹は全然平気だったという。

第二次世界大戦下の沖縄で必死に生きた家族の姿を描き、最高視聴率32.2%を出した不朽の名作。

「あんなことがほんまにあったんか?信じられへんわ」と妹の方は言っていた。

辛いドラマや暗い物語は観ている方がしんどくなってくる。できれば避けて見ない様にして過したいという気持ちがどこかにある。

日常から離れた楽しいもの、面白いものに目がいってしまいがちだが、真実を知るために目を背けてはならないことも多い。

少しは誇張されたり変えられている部分があるかもしれないが、殆ど同じようなことがあったという。

ドラマからでも真実を知ることが、今ほど大事な時はないと思った。

対照的な二人の反応にいろいろ考えさせられた。


年をとるってこんなことかいなぁと

2016-08-12 | 日々の業

強度でなく高度の近視と言われ長年眼科に行けば「危ないなぁ・・この目。ギラギラときたらすぐ来てや」

「先生 いつまで持ちますか?この眼」

「なに 言うってんにゃ! 死ぬまでも持たさなあかんやろ 」

「しかし、ようもってるなぁ・・・この目」と先生に言われ続けてきた。

15年前に右目、10年前に左目の白内障の手術をし、右目は5年前に見えにくくなって再度レーザーで処置をしてもらった。

その右目が又最近見えにくい。

パソコンも疲れるようになってきている。

頭、目、耳、歯、膝、足、手、鼻、数えたらそこらじゅうガタついてきて、ほんま!おもしろいなぁ・・・年をとるってこんなことかいなぁと我ながらアッパレ!(自慢じゃないって!)

こんなことが前から分っていたら、もっともっと年老いた両親に孝行したのに・・・・自分がなってみな ほんま、わからへんって、アホやなぁ・・・

体の老化を道連れにしながら

わぁ こんなことができんようになったわ! 負けるもんかなどと無理せんと誰かさんに助けてもらおっと。

助けてもらおうと思ったら日頃からやっぱり人に優しくしとかなあかんなぁ・・・・。

いよいよこのブログもタイトルの「忘れ人のひとりごと」のように「忘れ人」そのものに近づいてきたようだ。

忘れんと書けたらいいけど?忘れてしもうて「はい サイナラ!になったらごめんやっしゃ」


4億円を寄付した男の“危機感”(Yahoo!ニュースの記事から)

2016-08-04 | 世の中のこと

ツイッターに載っていたYahoo!ニュースの記事を読み、ここにも「商道」(サンド)←があった!と。

Yahoo!ニュースで記事を公開しました。 4億円を寄付した男の“危機感”(湯浅誠)- Yahoo!ニュース

[この人が首相官邸を訪れたのは、政府が主導する「子供の未来応援基金」に対する巨額寄付が理由だった。

しかし、河野さんの寄付行為は強い危機感に裏付けられた、より切迫したものだった。

その危機感とは何か。]