先日、やなせたかしさんが亡くなった。6月に「明日をひらく言葉」という文庫本をたまたま本屋で目にして買い、その折感じたことを書き綴っていた。
「昨日は過去で、明日は未来。今だけ現実なんだけれど
過ぎてしまえば夢だから、一秒きざみに夢になる。」
「人間が一番うれしいことはなんだろう? 長い間、ぼくは考えてきた。
そして結局、人が一番うれしいのは、人をよろこばせることだということがわかりました。
実に単純な事です。
ひとはひとをよろこばせることが一番うれしい。」
悪夢のような大震災の後
ラジオから流れた「アンパンマンのマーチ」を聞いて
子どもたちが笑顔の大コーラス。
そのニュースを聞いて、ぼくは本当にうれしかった。
「笑って楽しむ気持ちがあれば、いくつになっても
心を若々しく保つことができる。
これは、ぼくが人生経験から得た ひとつの答えです。」
アンパンマンを生んだ、過酷な戦争体験←クリック
子ども達に読み聞かせていた頃には、やなせたかしさんのアンパンマンに込められた想いなどについて深く考えることもしなかったが、今 この本の中にちりばめられた数々の言葉とその言葉に添えられたやなせさんの想いを知り、その奥深い人生観に接しすることができ本当によかった。
政府がやなせさんに勲章を与える事にしたという。その勲章は瑞宝なんとか4位という勲章で、経団連の会長が現役中に旭日大勲章をもらっているが、やなせたかしさんが死後に受け取る勲章がそれらよりはるかに低い勲章ということだそうだ。
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