英国のメイ首相が先月「孤独担当大臣」を任命したという記事を3日ほど前に読んだ。
「孤独担当大臣」!という名称にちょっと驚いた。英語を訳するとこういう読み方になったのだろうが、それにしてもえらい事考えはったものだ。
英国の人口6500万人のうち900万人が孤独を感じ、うち高齢者20万人が1ヶ月以上友人や親類と会話していないという。
孤独は1日タバコを15本吸うのと同じくらい健康を害し、英国経済に毎年4兆8千億円の損失を与えるとの調査もあると書かれていた。
日本では震災の被災者が入居する仮設住宅で孤独死が絶えず、「ひきこもり」状態の人は54万人を数えその35%が7年以上と長期化しているそうだ。
実態は行政も把握しきれておらず支援の手も十分届いていないのが日本の「悲しい現実」であり人々の関心も薄いと述べられ、「1億総活躍担当」とは別に孤独について真面目に考える大臣が必要なのかもしれないと結ばれていた。
孤独については以前にもブログで何度か書いていたが、一人暮らしの孤独だけでなく家族と一緒に暮していても孤独な高齢者も多い。唯、同居しているだけで家族と殆ど話さないとう高齢者も身近におられる。
家族は昼間働きに出て夜に帰ってきて慌しくしている姿をみるとゆっくり話しかけることもためらわれるという人や、姑たちとの折り合いが悪くなかなか会話が発展しないという嫁の話も聞いた。
一人であろうが家族と一緒であろうが孤独について考えるとき、家族の形態の変容もあわせ、人間関係の希薄化などについても見つめていかなければならないような気がする。
孤独と個について 考える・・・・http://blog.goo.ne.jp/minamiootsu/e/9582b4e0478394280c428511c69661d8 ←クリック