蒸し暑い日が続き、体はだるくしんどいので日中は横になることにしている。クーラーは1時間もつけると体の芯まで冷えてくるので扇風機を回す。
横になっていると電話がかかってくることもよくある。今年99歳のNさんからだ。
昨年、長年住み慣れたこの地を離れ生まれ故郷に住むことになったNさんは現在99歳。息子さん夫婦と暮らし、地域のデーサービスに行き、そこでも人気者のようだ。
Nさんとは何回も旅行に行ったり、私が車を運転していた頃は整骨院や買い物によく一緒に行った。電話では其の頃のことをよく話される。99歳と言っても誰もが信じられないくらい声も若々しいが、いつも言われることは「生きるってしんどいわ~」
でも大概の人は其の言葉の後に「早くお迎えが来て欲しい・・・」などと言われることが多いが決してそのような言葉を発っせられない。
「そうやね・・・ほんまに生きるってしんどいね!私もしんどいですよ」と言うと「何言ってはるの、あなたは私の娘みたいな年齢やないですか!」
「いえいえ、年に関係ないです。私ももう80歳近いですから・・・Nさんは長寿遺伝子を持っておられるのやと思いますよ。だからそんなにお元気でしっかり歩いたり、食べたり、おしゃれしたり出来はるにゃと思います。100歳まであと少し頑張ってくださいね」と話す。
生きることは、しんどいと言いつつやはり生きようという気合のようなものがなくては生きられない。Nさんにはそのような気合を感じた。
そして電話の終わりには「長いこと話を聞いてくれてありがとう」と言われる。