[財上平如水 人中直衣衡」と書かれた紙を差し出すサンオク。 財物は流れる水の如く、人の正しさは秤の如し。
「商道」(サンド)という韓国ドラマの中の一場面。9年ほど前に初めてこのドラマを見てこれで3回目。
「財物は水のようなもの一時手に入れたとしてもとどめることは出来ない。とどめようとすると腐ってしまう。
手に入れたものは少しの間 とどまるだけ。人もまた生まれた時は何も持っていない。たとえ名誉を得て絹の服を着てもその服を脱げばただの人。これは私の座右の銘」と主人公のサンオクは言い、私は全財産を水のように低い所へ流していきますという。
沢山の困難を乗り越え朝鮮一の大商人となったイム・サンオクは実在の人物だそうだ。
貧しい人たちに貸した金を帳消しにし商いを始めるものに資金渡す。そして貿易船を建造し商いが発展するよう尽くした。
王様からの信頼も厚くサンオクは王様に役人の汚職や腐敗を正し苦しむ民をお救いくださいという手紙を送る。
(ほんまやなぁ・・・日本の財物はどこか遠い島まで行って腐って腐って腐っているんと違うか)
もう一つ心に響く言葉があった。
「商いとは金ではなく人を稼ぐことだ」
人が残ることそれが利益だ。人を稼ぎ残すのが商いだ。
波乱万丈の人生のなか殺された父親の敵をも最後には許し助ける。人との悪縁をも良縁にして人を大切にするサンオクの姿に学ばされた。
又、最後の場面では悪政に苦しむ民とともに世を正す革命を起こすためにともに闘ってくれと誘われ、逆徒と内通した罪で捕われたりする。
晩年 逆徒の首領の墓の前で「わが身を省みず民のために命を捨てた彼より生き長らえたという借りを作った。生きた分これまで民を救うことに努めてきたが・・・」と語る。
日本にも三方よし「さんぽうよし」という「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の言葉があり売り手と買い手がともに満足し、また社会貢献もできるのがよい商売であるという近江商人の心得をいったものがあるが、今はどうなっているのだろうか?
商道
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