「顔、小さいね」くだけた対談の席でホスト役がほめる。
「そうかしら」と答えたとたんに画面がアップに。
小さいと言われた顔が大きく映る。
小さいと言う話のときに大きく写す、カメラマンもとろいが、ディレクターも同様。
どちらかに、あるいは誰かに、かすかな敵意を抱いているのか、いい加減なのか、それともキホンがなっていないのか。
カメラワークは、見る人にどう見えるか、それがいちばん肝心なところで、ただくっきり写せばよいというものではない。
カメラワーク次第で、チームワークの実態も映ってしまう。
この番組は、音声の調節も下手で、老人には急に聞こえなくなってもそのままということが多い。
長く続いている番組こそ、局で取り仕切る人がデレッと見ているとだんだん質が落ちるという自然の原理を忘れてしまってはならないのだ。
スポンサー側でも、案外視聴率などという数値データしか見ていないのかもしれない。