千をしんにょうに乗せると遷都の遷の異体字になります。
首都移転が話題になっては消えたことが何度かありました。
お金の使い場所に困ってそんなことを考えついたのでしょうか、新しいところに行って気分を変えて仕事をしたいという人がそのときに増えたのでしょうか、とかくムダごとは面白さと仲がよいものです。
この異体字は、こう書けば「せん」と読むだろうという、意味よりも音のほうからできた字のような気がします。
同じ名前がたびたび出てくる何かの表で、加藤さんが加トと書かれていたのを思い出しました。
めったに使わない遷の字でも、画数を減らしたくなる、少しでも手を省きたい、そう読めれば意味はあとまわし、漢字にはそんなところもあるようです。