新聞の見出しは、紙のものでも網のものでも、発行された国の人が普通の読み方をすれば、記事の内容を大づかみに知ることができる短縮文になっていなければなりません。
落語に出てくる「いたち」の看板のような、だましや引っ掛けはよくありません。
こんな見出しがありました。
【揺らぐ「クスリの安全保障」 医薬品生産で高まる中国依存 新型コロナ機に警戒感高まる】
三つの見出しを続けて並べたような、リボンのつけ過ぎがまず目障りですが、真ん中のリボン、これがよくありません。
医薬品生産で高まる中国依存、と書かれると、え、まだあそこに薬を作らせる気なの、と思ってしまいます。
図々しいあちらさんは、おお、まだ頼りにされているぞとご満悦、しめしめこういうことを書いているうちはアンダー・コントロールじゃ、ウハウハという見方さえできてしまうでしょう。
見出しは人間が書くものですから、波もあるでしょう。
それでも、被ったらメガネが流されてしまうような波を立ててほしくありません。