南無煩悩大菩薩

今日是好日也

現代的な脱藩浪士たち。

2013-11-09 | 古今北東西南の切抜
(image source)

日経ビジネス(2013.11.11)の「時事深層」の記事に個人的には大変喜ばしく且つわくわく且つ声援を送りたくなる試みが紹介されていた。

抜粋すると以下のような記事である。
「ニートだけで作る株式会社。メンバー全員がニートで、全員が取締役。そんな株式会社を設立するため、175人のニートが団結した。すべてにおいて常識の逆を行く組織が、いよいよ船出する」。

定款上の会社の目的は、「一切の事業」。普通なら通らないが、「(各自がこれから事業プランを検討する)今回は仕方がない」と認められたという。
175人全員が取締役の為、定款委任状は、数メートルの長い巻物になり、そこに皆で実印を押していった。「脱藩浪士の血判状みたいで、かっこいいでしょう」と世話人は笑う。

コンサルタントや先輩経営者など、押し付けがましい大人たちの助言は一切受けない。徹底的に常識へのアンチテーゼを貫くのは、ある意味で当然の帰結だろう。ニートとは、日本の企業社会の常識に適合できず、生まれた存在なのだから。

その中の一人で、うつ病の再発で就職口がなくなった女性は今、「食べられる名刺」を構想中だ。
「夜のお店で名刺を受取れないパパが、その場で携帯に登録して食べちゃえば、女の子も傷つかないでしょう?」

世話人の氏は言う。「このプランに失敗はない。だってニートにとって、そもそも今はゼロかマイナスなんだから」。

このNEET株式会社は11月21日に誕生する。
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