風?
吽。
仁王さん。といえば運慶さんが有名ですな。
鑿と槌のアーティスト。
彫るのではないと言ったそうな。
既に木の中に居る仁王さんを掘出すのだと。
ここ彫れワンワンと、木がささやくのであるそうな。
天賦の才。とは斯くのごときか。
アウラを感じさせられるのは、そのプロセスも特異なんだろう。
計算されたものは、所詮我々の想定範囲内。ということか。
もしかしたら、本物のオーラは、なにそれ?
というところからやってくる?
一時期のオーラがいとも簡単に無くなる人や、作品、出来事に会う時がある。
出来上がったプロセスに特異性がなかったのだろうか。
それとも、特異性を見失ったか?見間違ったのか?
それは。見る側。受け取る側。感じる側のセンスも試されている。
・・・なにそれ?
風?
あ。吽。
◎既に木の中に居る仁王さんを掘出すのだと
すごい言葉ですね。
運慶様と祖母と並べてお話しますのも、とても
恐縮なのですが、祖母はいつも「神仏にこちらが
お参りに行くんじゃあないで。お手引きが
あるからこそ、お参りさせてもらえるんだでなぁ」
と、よく言われました。
運慶様のお言葉とは少しずれるかも判りませんが
祖母の言葉に運慶様の心理の延長線を感じます。
あぁ・・わたくしもお花を見て、すでに
完成されました生け姿を感じ、花の持つ心を
引き出せられますならば・・・こんな悩みは
もつまいに・・・
お花を見ましても、さっぱり何も浮かびません
できることならその仕事ぶりを見てみたいと切に思うのであります。
掘り出すといえば、私など目糞鼻糞もろくに掘り出せません。
失礼しました。