ここだけの話・・。
甲斐の国の深山。 武田信玄候の遺した隠し金山が眠る場所。
徳川300年の間も 幾多の幕府要人が探索中に忽然と消息を絶っている・・・。
・・・天駈郎は迷っていた。
木の実を 個のみで 好みの この身だけ この実 をえり好み していいものかどうか・・・。
いや。 この実で あれば この身だけでは 個のみでは えり好み もできまい・・。
猿の頭では・・分からなくなってきていた。
好みの巫女の子の見込みの児のみ弧の身 であることを思うと 余計に頭がグルグル回りだしたのである。
頭が 天駈郎・・・・。
・・・。
・・天保の大飢饉は、ここ甲斐の国も例外ではなかった。
里の者はこぞって 山に金を求めて殺到した。その数 数万人と 嘘八百夜話に残っている。
人々は信玄候の甲斐金山に いき甲斐。やり甲斐。ためし甲斐。を求めたのである。
・・・・・しかし・・そのかい虚しく。累々と築き上げられたのは、隠し金 ではなく、夢破れた男達の 金隠し のみであった。・・・ふんどしをはずして、はたして彼らは何を掘ったのか?・・。
・・・・。
・・天駈郎は思っていた。
・・・このおっさん・・・どこまで・・引っ張るつもりだろう・・。
これくらいで勘弁してもらわないと 実が食えない・・・。
・・しかし。どちらにしても 食えない 話ではある・・・。
・・・ここだけの話。
へ?・・どこでっか?どこでっか?・・ああ。脇と股と頭でっか?
それ ここだけ ちがいますやん。 ここだ毛 ですやん。
おっさん。もう頭限界に着てるん ちゃいまっか?
・・・しーん! げんかい。 ちがうんや。 信玄甲斐。 の話しやったんや。
・・・・。
おっさん!おっさん! しまいに刺されまっせ。ほんま・・・。
・・・・・。
食えない話。呑めない約束。つけない嘘。
ここだけ。いまだけ。あなただけ。 はなんだか怪しい。
猿の天駈郎は、木の実を食ってアダムになったのだろうか。
食ってしまう。呑んでしまう。ついてしまう。
してはいけないが してしまうこともある。 人類発祥からしてそのようだ。
してしまったのは仕方がない。要はどう一生懸命責任を取ろうとするのかに尽きる。
アダムとイブは、人の世を真摯に生きざるを得なかった。
・・・・・・。
・・・よっっしゃ!わしは真剣にシャレ考えまっせ!・・。
よしなはれ。おっさん。 恥の上塗り 土蔵の白塗り かかあの厚塗り がオチでっせ。
・・・・いやや。わしは一生懸命生きたるんや!神戸に行くまでがんばる!
これがほんまの シャレコウベ までや! どないや!あかんか!
ふぅ。・・・・今日はこれ位にしといたるわな。・・焼かな治らんなぁ。・・このおっさん・・。
・・・。
その気になれば何度でも。
南無煩悩大菩薩。
先生の頭の中は、溢れる才能、
溢れる言葉の数々。。。語彙がこんなに豊富
ですと、お話しする相手様がどなたであろうと困りませんね(わたくし、何か失礼なこと
言ってるような・・・)私は
何もかも、とても貧困ですのでご無礼で
生意気な表現でしたら御免なさい。
↑
この言い方も、失礼しているような気が・・・<m(__)m>
拝読させて頂きますと、言葉の名調子が
まるで歌のように、ぽんぽんとまるで鼓の
ように、心地良く心に響きます
本日も有難うございました。
こちらのお天気は
先生、明日もお元気で・・
自由にお書きになって下さいまし。
ありがとうございます。
・・ただ。あんまり褒めないでやってください。
猿もおだてりゃ木に登る。でつけあがります。