バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

これは偶然か,必然か

2011-10-25 09:10:22 | 川上犬
 いつもバネ中は、バンはつながれた状態でおとなしくバン小屋で寝て待つ。そして次々とバネ生が教室出る様子を見ると、前足後ろ足の順にストレッチしながら、小屋から出て来る。ここから先は寝てなんかいない。「もう終わったんだから,放してくれるんでしょ。」と言わんばかりにつながれている小屋の前で見上げる。すぐに放さないと、「あれー、どうしたのかなー」となり、そのまま家に入っちゃうと、「おーい、どうしたのー」と鳴き、それを無視していると「何やってんだよ!放せつってんだろ!」とドンドン感じ悪くなる。そしてようやく放たれると、数時間の拘束を取り戻すかのように、庭を猛ダッシュして自由を噛み締める。
 だから昨晩はバンが何も言わないうちに放してやった。しかし、なんたることかその時、門が開いていた。いつもなら放す前には必ず門を確認することにしているのに、なぜこの時は門を見なかったのか。最近、最後に出る生徒が閉めて行くことが多いから、つい気を許したってこともあるかもしれないけど、それにしてもバネ終了後すぐに放してやったこの日に限って門を確認し忘れて、しかも開いていたなんて。
 その際のバンは、こう。
 カチャリという鎖が外される音を確認しても、いつも通りの猛ダッシュはしなかった。そしてトコトコと門に近づき,スッと外に出た。あたかも門が開いているにも関わらず、鎖を外してしまった飼い主をあざ笑うような後ろ姿で,夜の闇に消えて行った。呼んでも振り向かない。さりとてダッシュはしない。
 すぐさまスニーカーにはきかえ捕獲に向かう。すると角を一つ曲がったところの公園の入口にいた。そして簡単につかまった。一応,捕獲の瞬間,「ワオ」と抵抗したけど,案外あっけない捕獲劇だった。
 バンを脇に抱えて家に戻る時,授業を終えたバネ生の車とすれ違う。「あー、それがあのブログのわんちゃんですか」って言う車の中には、小型のいわゆるお座敷犬が乗っていた。
 脇に抱えられながら,バンの興奮が徐々に収まっていくのがわかった。そしてビビリにかわっていくのも。
 家に戻り,門を閉めた時には、やばし、やばし、を全身に表している。お座りしているバンの顔を両手で包み込むと,右手をあげてカーミングシグナルするから、ここで解放。
 久しぶりのダッシュで明日は筋肉痛だなと思うけど,今朝は何ともない。