バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

写真に想う

2012-01-20 07:23:39 | ライフスタイル
 写真を整理していると,いい写真がゾクゾクと出てきた。我が家のストックはほとんど撮影者は自分。だから自分が写っているものは少ない。その代わり、その写真1枚1枚にファインダーをのぞいたときの記憶が残されている。その場で「これは」と思った瞬間にカメラを向けているから、当然『とっておき』のシーンになっている。いつでもナイスショットが残せるように、カメラにフィルムは充填されていた。行事には欠かさず持ち歩き、フィルムが一杯になると現像に出し、そこで初めて写真の出来具合を知る。1枚毎に現像代かかるわけだから、無駄にバシャバシャ撮らなかった。ワンシーンにワンショット。常に究極の1枚であるために、アングル、構図をイメージして撮っていた。
 しかし出てくる写真は数年前のものまで。近年のものはほとんどない。それもそのはず、もうここ何年も写真現像していない。デジカメが当たり前になっても、それでも被写体に写真を配るためにプリントアウトしていた。しかしさらにここ数年は、各人が携帯でパシャってやるし、メールで送るから、ほとんどプリントアウトしない。そればかりか、撮った写真をその場で確認して、「ふーん。なるほどね」で終わってしまう。取り損ねのないように、ワンシーンに数枚。こういう無駄な写真群に想い出はうもれていく。
 気楽に撮り、その場で見て「ふーん」と流して終わりになる写真群。
 
 整理して出てきた写真は、撮る方も撮られる方も「気」がはいっている。だから『とっておき』の連発である。

 電子書籍も少なからず同じ道かも。