バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

今を生きる

2012-01-26 07:05:52 | ライフスタイル
 ゲゲゲ、おひさま、カーネーションと続く昭和の高揚感。明日は今日よりきっと良くなる、という確信を持てる時代。物を手に入れる喜びも,でっかい。
 
 明日はだめになるかもしれない、数年後はもっと悪くなるかもしれない、こんな不安感を抱く現代。
 今の日本は、身体が衰えていく高齢者の感覚と同じですね。昔のように動けない。数年後も健康でいられるかどうかはわからない。特に欲しいものはない。
 そしてあちこち痛くなるから、日常的に病院通いし、薬が手放せない。大病もする.大手術も受ける。

 そうか、じゃ日本は終末に向かうのかなんて憂鬱な気分になったけど、でも世には生き生きしている高齢者がたくさんいるではないですか。その人達は何を工夫しているのかと考えてみた。その生き方に、何かヒントがあるのではないかと思う。
 巷で腕を振りながらグループで歩いている高齢者。あの姿が日本の方向を示しているように思える。
 
 そんなこと考えながら運転していた。田園を抜ける幹線道路の陸橋を登ると、雪の関東平野が広がり、遠くに、薄い雲の先に明るい西の空が見えた。
 なんか行ける気がする瞬間。