バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

野田市民大会雑感

2013-01-23 08:25:07 | Badminton
 今週早々に体調不良となり、2日間ペースダウンしてしまった。よって溜まりにたまった2日分の仕事を一つずつ片付けるのだけど、その前に日曜のサタクラ生の市民大会の様子を述べておかねば。ということで出かける前に大急ぎ入力。
 
 前日のサタデークラブで最後のあいさつで、「試合は一人が勝てば,一人が負ける。どんなにがんばっても必ずどちらかは負ける。だから勝った負けたよりも見ている人が感動するような試合をしよう。」と付け加えておいた。川間小サタデークラブからの出場者は1年生と3年生。市民大会の種目は1,2年生の部と3、4年生の部。ということはこの子たちは皆、一つ上の学年の子とあたることになる。低学年生で1年の違いは大きい。ましてや1年生は10月から始めているから、3ヶ月と15ヶ月の違いはとても大きい。そういうわけで最初から負けるを見越していたから,こう言ったというのもある。
 どんなに低学年だろうと、始めたばかりだろうとサーブが入らなければ話しにならない。
 ラリーポイントになる前は、サタクラ生がサーブが打てなくて試合がなかなか終わらないことが度々あった。ラリーポイントになってからは、サービスオーバーの連続で試合が終わってしまうなんてこともあった。とにかく試合に出ると決めた以上は,最低サーブ。そしてコート内でのマナー。初心者でもこれは守ろう。
 1年生にとってラケットは長い。だからバックハンドでのショートサービスを指導した。そして試合前後のあいさつ。審判、相手へのあいさつ。そしてコートへのあいさつ。

 コートは広い。初めて大きな体育館でコートに一人で立った時、とんでもなくコートは広いと感じた。あの時の気持ちを今この子たちは感じているんだなと思った。寒さと緊張でガチガチになってしまった子。コーチが打つ羽とは違い、とれないところに打ち返されることの連続。悲しさと,悔しさが押し寄せている子。でも最後までコートから逃げなかった子。これは感動した。脇で応援し続けるお母さんにも感動した。
 予選リーグを抜け,いつも一緒に練習している子同士での決勝トーナメント1回戦。ということはどちらか一人は勝ち,どちらか一人は負ける。この試合は笑いが起こるほどの接戦となり、1点差ゲームとなった。「おもしろかったー」と周囲の声。勝って嬉しい、負けて悔しいは残ったけど、感動のある試合だから良かった。
 3年生の試合。練習では空振りばかりする子がなぜか調子良く勝ち進んでいる。本番に強いんだ,この子。他の子は?負けて泣いてる。泣くくらいなら普段ももっと真剣にやれよとちょっと思うけど、これがきっかけになるならそれで良しということで。3年生の試合を大体育室で見ていると、3年生の男子たちはコートの出入りでコートにあいさつしていた。これはMコーチやOコーチの指導の賜物。
 ブレーは短日に上達しないけど、初心者でも振る舞いは一流になれる。
 
 いろいろな意味で感動多し。


小学生のうちに身につけたい学習

2013-01-23 07:18:19 | バネ
 小6生が、数学検定5級に挑戦するということもあり、正負の数や文字と式の学習をしている。本来ならこの時期英語をやっている。フォニックスを入れながら、名詞の単数形、複数形、a,the,this,that,these,thoseを経て、人称代名詞、be動詞と一般動詞の違いあたりまでを終えて中学へ送り出す。中学英語ではここのあたりを素通りしているので、学校の授業に追われない今こそゆっくり丁寧に身に付くまで学習できる。しかし今年は数学検定対策として先に数学をもってきたのでしばらく英語は休み、速いペースで数学を進める。
 正負の加減。ルールを覚えればすぐできるようになる。かっこはずしも大丈夫。乗除、累乗ではマイナスの数を数え,奇数ならマイナス,偶数ならプラス。符号を決定したらあとは計算するだけ、ということでこれも楽にクリア。さて四則混合となると。これは小学算数の頃から計算式を項で区切る方法を指導してきたから、同じように項をスラッシュで区切る。スラッシュの中は乗除。スラッシュどうしは加減。これを理解したらジャンジャンいける。
 今年の子たちは特によくできる。いつもとどこが違うのか。何が良いのか。
 
 それは2点ある。
 まず一つは、計算のベースである加減の暗算が速くできることにある。速くがポイント。誰でも暗算でできるとしても、時間がかかる子は計算がサクサクいかない。ゆっくり加減している子は計算の迷子になりやすく,結果解答を導き出せないことが多い。
 もう一点は説明を聞けること。板書での説明を聞く力、理解する力があるかどうかは大きい。これが苦手,要するに日本語理解力が不足する子は、先生の説明が頭に入っていかない。
 四則計算を難なくこなすこの子たちを見て、小学生のうちに暗算と日本語、すなわち「読み書きそろばん」を徹底してきた成果を実感。

 「読み書きそろばん」の中で特に重要と思うのは「読み」。
 これに特化したパンセクラスでは主語述語を見つける練習から始まる。続いて文の構造を分解する。どの文節がどこにかかるか。修飾語はどれか。これができると主語述語を骨格として文を捉えられるので,要約ができるようになる。そして説明文やお話文を丁寧に読む。この学習を4月から週3回入れてきたら、以前は「どうしてこの人こう思うかわからない。」と文を味わうことができなかった子が、「最近読めるようになってきました。」

 文章読解力と暗算力。
 小学校低学年生にこそ徹底しておきたい。