バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

武石余里の花桃

2011-05-07 07:42:57 | 別所温泉
「生家を見てみたい」って母が言うから、また野倉のパニへ行く。パニへのアクセスは店下に車を置き山肌アプローチを歩いて登る。「あたし、無理」と急坂を見ただけで母は却下。一本上の道に車で回り、夫婦道祖神前で記念撮影。元々上側から出入りしていたという生家をチラ見。当時の面影はなかったのか、いつもならどんな些細なことにもベラベラ解説つけるのに、ここで特にコメント無し。ここは通過し、「世界で一番美しい10日間」を迎えている武石余里の花桃を見にいくことにした。GW中だし、相当混んでいるのではないかと思う。本来混むとわかっているところにわざわざ行く気にはならないのだけど、国体強化練習で通ったあの体育館、あの風景の元にもう一度入りたいという強い気持ちが、「皆が行く」とか「混む」というマイナスキーワードを押しのけていた。
 道中全く混んでいない。途中武石体育館に立ち寄った。管理人さんに、おかげさまで国体4位になりましたと報告を兼ねてご挨拶をと思ったけど、休館日。駐車場下の川は相変わらずキャンプの人々でにぎわっていた。犬も人も川で遊んでいたあの夏の日の喧噪が蘇る。
 武石体育館下の、私的にはパワースポットである神社を右手に坂をズンズン上ると余里に到着。まだ満車じゃないし、車でもその先までいかれそうなのでとりあえず行かれるところまで進むことにした。道路左手奥に桃街道になっているあぜ道が見える。あの下歩いてみたいね。途中画家のO井さんに会う。富山から来た親戚を連れて来たのだと言う。余里の花桃は、一人のおじいさんがコツコツ苗木を植えてこれまでになったのだそうです。山間の集落をピンクや白の花が包むその様は、まさに桃源郷。実は、国体練習中に体育館を抜け出して余里を偵察に来ていた。8月だったので木は一面緑で、どれが花桃なのかはわからなかった。この村がピンクに包まれている様を想像してみた。でもジリジリと肌を焼く陽射しの中、花桃はイメージできなかった。こうだったんだ。車道に沿って花街道ができているというのではなく、村全体が花桃で包まれている。山の斜面も、民家の庭先も、畑にも。一番上の茶屋を目指して皆はポチポチ歩いている。その脇をゆっくり車で上る。茶屋も車が止められる。駐車場はどこも無料。GW中は村人総出で観光客を迎え入れている風で、売店や誘導のおじさん、おばさんも、高校生らしき娘さんも、田んぼ仕事から抜け出してきているって感じがいいね。このあとそば屋に行く予定だから今食べない方がいいというのに、「あたしお腹すいちゃった」って母は焼き鳥2本食す。売店ではエリンギ詰め放題やっていて、中高年の女性が取り巻いていた。桃苗を買おうか迷いに迷ったけど、庭は木で一杯なのでとりあえず断念。桃源郷の全体図が把握できたので、やはりもっとも歩きたいと思ったあぜ道に近い第一駐車場に戻った。途中、絵を描いているO井さんとすれ違う。足下で蛙が鳴いている。懐かしい。水を張った田んぼに蛙の卵があった。花街道はいろんな世代の人がいた。風が強い。こんな風景、これ以上何を述べよう。だから写真を載せます。

 
 
 

 

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