バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

「芸人の対話」

2012-05-07 07:06:51 | 別所温泉
 連休は別所温泉へ。
 ギャラリー輝で店番していると、フラリと入ってきた観光客。
 「すっごーい。この絵はあなたが?」父の作品だと告げると、「そうよねー。若い人には描けないわよね。」
 若い人ってフレーズに気を良くして、その言葉流してしまったけど、盛んに感激していた作品は、父が30代の頃のもの。
 この色、構図、表情。最も好きな作品の一つ。タイトルは「芸人の対話」。
 色が踊っている、走っている。色どうしが、そして作者と色が対話している。
 この激しさは若さならでは。
 「癒されるー」って感動しきりだったから、観光客の女性には余計なこと言わずゆっくり見ていただいた。
 「この絵は売らないの?」とか「そうよねー。1点ものだから、手放さないわよね。」「こんな大きい絵は、普通の家じゃ飾れないわよね。」などと一方的に結論出して帰っていった。
 一般的に、写真みたいな絵を「うまい」と言う人多い。でもさ、写真みたいに描くなら写真でいいわけじゃん。なのに、なぜわざわざ絵にするかなー。って,絵は人それぞれだから、他人の価値観を批判してはいけない。自分の感動をどう表現するかであって、表現方法はそれぞれというわけ。また感動の視点もそれぞれっていうわけ。
 先日柏の展覧会にフラリと入ってきてアドバイスを残していった、高名なルンペン先生。その先生の言葉に触発されたけど、でも何かしっくり来ないものがあった。
 やっぱり父の絵を見に帰ってよかった。
 
 

 
 「芸人の対話」 F120

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