成田山新勝寺に行ってきた。
これが2回目。
初めての時は一人で行った。その際、通のお参りの仕方をしていなかったので、今回はガイド付きで行った。いろいろ、あるのですよ。通ってどうやるのかとはここで詳細は言わないけど。
ガイドのNさんに導かれ、コースやお賽銭の額などご指南を受けながらブラブラ歩いていると、占いの長屋みたいなところに出た。どうやらN氏はここの占いにも明るいらしく、どこそこがいいとか、あそこはビシビシ厳しいこと言ってくるとか教えてくれた。
成田って野田から田んぼ道を抜けて1時間半くらいだし、試合で成田の体育館によく行ったから観光地っていうイメージはなかったけど、新勝寺の正面に回りそこの参道に出たらすっかり観光気分になってしまった。そのせいだね。財布の紐がゆるんだこともあり、「占い、やってみる!」となったのです。
どうせやるならビシビシ言ってまうくらいの人がいいので、その「あすこは厳しいこと言うから」とガイドN氏が腰が引けてる占いおばさんの扉をくぐると。
くぐる瞬間にも、いったい何占ってもらうんだ、何聞こうかと自問自答。
そんな状態で「こんにちは」くらい言ったかな。勧められるまま椅子に座り、何もこちらから質問しないまま、言われるまま左手を出すと大きな虫眼鏡でのぞくやいなや、占いおばさん、いやおばあさんはよどみなく語り出した。もじょもじょした語りだからよく聞き取れないところが間々あるけど、「あなたは人の上に立つよね。先生とか。ずっと働いた方がいいね」などとよどみなく続く。総じて全て良いことだった。厳しいこと言われるぞと予備知識があっただけに、「いいことばっかりじゃないですか」とおばあさんの語りに水を差すように言葉をはさむと、「だっていいことばっかりだから」と顔をあげてにっこり笑った。おばあさんの茶色く光る顔に皺が刻まれたいた。次に右手を出すと、またよどみなくもじょもじょと語り、占い事項を恐ろしく達筆でこれまた恐ろしい速さでサインペンでスラスラと書き出してくれた。書いている最中無遠慮に質問をぶつけてみた。「左手と右手の意味の違いは?」と。それに対して間髪を入れずよどみなくもじょもじょと答えながらも、手はサラサラと動き続けた。すごい、女脳!女の人は二つのことを同時にできるっていうし、確かに自分も生徒の質問に答えながら手紙書くことあるけど、ここまで同時にスラスラいかないよね。
そこで今度は同行のN氏も占ってもらうことになった。
不思議なことに占いおばあさんの正面にいる時より、横に席をずらした方が語りが良く聞き取れる。二度目で声に慣れたのかな。ふんふん、と聞いていると、いいことばっかりで、自分の時と同じような内容。ここで図々しくも「わたしのとほとんど同じですよね」と口をはさむと、「だって同じだもん」とまたにっこり顔を上げた。
少し余裕が出たから部屋の中を見回すと、壁に掲げられた福沢諭吉心訓なるものを発見した。そこには「一、世の中で一番楽しく立派なことは一生涯を貫く仕事を持つことです」から始まる7つの格言が書かれていた。またまたN氏の占いを遮って、その書のことを尋ねた。これは福沢諭吉の何に書かれた言葉なのかと。すると占いおばあさんは、「あそこの古道具屋で買ったの」何に書かれた言葉なのかと再度聞き直しても、「その古道具屋今なくなっちゃったから。どっか古道具屋行けば買えるよ」と教えてくれた。
私とN氏の占いはほとんど同じだったけど、占い事項が書き記された書の形状はあまり似ていないので、違うことが書かれているらしい。らしいというのは、達筆すぎて、ところどころは判じて読めるけど、多くは文字として識別できないのだから。
でも、なんだろう。いろいろ茶々入れながら占ってもらったけど、いいことばかり言われて、身も心も軽くなって。みなぎる全能感。今なら、新しいことに取りかかれそうな気分になる。
こんな時、帰り道運転気をつけようと思う。
帰宅後、そうだ、あの福沢諭吉の心訓はどこに書かれた言葉なのかとネットで調べると。
慶應義塾大学のHPの説明に行き着いた。
そこによると、あれは全くの偽物だとのこと。福沢先生のおことばではないとのことです。
その七つ目の訓は「一、世の中で一番悲しいことはうそをつくことです」
だそうです。
これが2回目。
初めての時は一人で行った。その際、通のお参りの仕方をしていなかったので、今回はガイド付きで行った。いろいろ、あるのですよ。通ってどうやるのかとはここで詳細は言わないけど。
ガイドのNさんに導かれ、コースやお賽銭の額などご指南を受けながらブラブラ歩いていると、占いの長屋みたいなところに出た。どうやらN氏はここの占いにも明るいらしく、どこそこがいいとか、あそこはビシビシ厳しいこと言ってくるとか教えてくれた。
成田って野田から田んぼ道を抜けて1時間半くらいだし、試合で成田の体育館によく行ったから観光地っていうイメージはなかったけど、新勝寺の正面に回りそこの参道に出たらすっかり観光気分になってしまった。そのせいだね。財布の紐がゆるんだこともあり、「占い、やってみる!」となったのです。
どうせやるならビシビシ言ってまうくらいの人がいいので、その「あすこは厳しいこと言うから」とガイドN氏が腰が引けてる占いおばさんの扉をくぐると。
くぐる瞬間にも、いったい何占ってもらうんだ、何聞こうかと自問自答。
そんな状態で「こんにちは」くらい言ったかな。勧められるまま椅子に座り、何もこちらから質問しないまま、言われるまま左手を出すと大きな虫眼鏡でのぞくやいなや、占いおばさん、いやおばあさんはよどみなく語り出した。もじょもじょした語りだからよく聞き取れないところが間々あるけど、「あなたは人の上に立つよね。先生とか。ずっと働いた方がいいね」などとよどみなく続く。総じて全て良いことだった。厳しいこと言われるぞと予備知識があっただけに、「いいことばっかりじゃないですか」とおばあさんの語りに水を差すように言葉をはさむと、「だっていいことばっかりだから」と顔をあげてにっこり笑った。おばあさんの茶色く光る顔に皺が刻まれたいた。次に右手を出すと、またよどみなくもじょもじょと語り、占い事項を恐ろしく達筆でこれまた恐ろしい速さでサインペンでスラスラと書き出してくれた。書いている最中無遠慮に質問をぶつけてみた。「左手と右手の意味の違いは?」と。それに対して間髪を入れずよどみなくもじょもじょと答えながらも、手はサラサラと動き続けた。すごい、女脳!女の人は二つのことを同時にできるっていうし、確かに自分も生徒の質問に答えながら手紙書くことあるけど、ここまで同時にスラスラいかないよね。
そこで今度は同行のN氏も占ってもらうことになった。
不思議なことに占いおばあさんの正面にいる時より、横に席をずらした方が語りが良く聞き取れる。二度目で声に慣れたのかな。ふんふん、と聞いていると、いいことばっかりで、自分の時と同じような内容。ここで図々しくも「わたしのとほとんど同じですよね」と口をはさむと、「だって同じだもん」とまたにっこり顔を上げた。
少し余裕が出たから部屋の中を見回すと、壁に掲げられた福沢諭吉心訓なるものを発見した。そこには「一、世の中で一番楽しく立派なことは一生涯を貫く仕事を持つことです」から始まる7つの格言が書かれていた。またまたN氏の占いを遮って、その書のことを尋ねた。これは福沢諭吉の何に書かれた言葉なのかと。すると占いおばあさんは、「あそこの古道具屋で買ったの」何に書かれた言葉なのかと再度聞き直しても、「その古道具屋今なくなっちゃったから。どっか古道具屋行けば買えるよ」と教えてくれた。
私とN氏の占いはほとんど同じだったけど、占い事項が書き記された書の形状はあまり似ていないので、違うことが書かれているらしい。らしいというのは、達筆すぎて、ところどころは判じて読めるけど、多くは文字として識別できないのだから。
でも、なんだろう。いろいろ茶々入れながら占ってもらったけど、いいことばかり言われて、身も心も軽くなって。みなぎる全能感。今なら、新しいことに取りかかれそうな気分になる。
こんな時、帰り道運転気をつけようと思う。
帰宅後、そうだ、あの福沢諭吉の心訓はどこに書かれた言葉なのかとネットで調べると。
慶應義塾大学のHPの説明に行き着いた。
そこによると、あれは全くの偽物だとのこと。福沢先生のおことばではないとのことです。
その七つ目の訓は「一、世の中で一番悲しいことはうそをつくことです」
だそうです。