気候がよくなってきたので、バイクに乗っていても気持ちのよい季節です。
同僚がメンテナンスしていた車両ですが、エアクリーナーボックス内の写真です。
セパレーターについては、ブリーザーパイプが接続されていて、ブローバイガスの分離が行なわれ、ガスは、ファンネルからエンジン内に吸入され、油分は、ケース内に戻るようになっていますが、この状態は油分が水分で乳化された状態です。
比較的短距離での使用が多かったり、乗らないで、エンジンのみ始動していた場合に起きやすいようです。
ガソリンが燃焼すると、水(H2O)と二酸化炭素(CO2)、炭化水素(HC)と窒素酸化物(NOX)がでます。エンジン掛けはじめに、よくマフラーエンドより水が出ていますが、燃焼室からクランクケースに吹き抜けるブローバイガスにも水分は混じります。マフラーについては、エキパイやマフラーの温度が上がると水分は蒸発しますので、エンド部分から水は出なくなります。ブローバイガスについても同じですので、ケース内やオイルの温度が上がる前に、エンジンを止めると蒸気として吹き上がった水分と油分がセパレーター内で温度が下がり、液体に戻ります。この時に乳化が発生します。

ちなみに、短距離で止める、エンジンを始動して止めることを繰り返すと、マフラー内に水分が溜まり、錆びて穴が開く場合があります。
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