仕事で受けた車両ですが、始めて見るリアサスです。雑誌等では、見たことは有りましたが、実物は初めてです。ただ、リアサスのみで、フロントのスプリングなどの設定は無いようです。

今回は、リアサスを交換し、フロントとのバランスが崩れて、フロント周りが弱く感じられるということでしたので、とりあえずセッティングできるように、小物パーツを交換しました。

リアサスについて、詳細が不明ですが、スプリングのレートが上がっているとのことでした。スプリングを見るとプログレッシブタイプでしたので、とりあえずノーマルのスプリングを使用することにしました。走行距離が8000kmぐらいだったこととスプリングの自由長が規定値範囲内だったので、交換はしませんでした。ただ、インナーについては、ダンピング通路の穴を加工し、少しダンピングを上げました。オイルについては、流動抵抗の低いタイプの#7.5相当の種類を使用しました。もともと2004~2007年の車両は、純正で、インナーが変わっているので、ダンピングが変わっています。また、インナーの違いにより、スプリングの長さも長くなっています。今回セッティング用にイニシャルアジャスターを装着したのですが、調整用のアルミワッシャーの厚みが3mmあり、純正よりは、3mmイニシャルが掛かった状態になります。

現状で最弱です。リアサスとの組み合わせもあり、今回、イニシャルを抜くことがないとの判断により、カラーはそのまま組んでいます。ただ、今後、フォークスプリングを交換する場合は、再加工が、必要かとは思います。
基本的に、サスペンションは、前後セットで、開発されることが多いので、リアサスを交換した場合は、同じメーカーのスプリングに交換したほうが、合わせやすいと思います。
最近、新型VMAXの出力を変えて試乗することが多かったのですが、サスペンションのセッティングは、変えずに走行していました。その際、同じ車両で、おなじサスでも、エンジン出力や特性が変わると、サスの印象も変わりました。車体とバランスだけではなく、出力特性とのバランスも重要だと思いました。
旧型についても、車体関係は、つめる余地がまだあると思うので、デモ車で行なって行きたいと思います。
| Trackback ( )
|