毎日、色々な修理を行なっていますが、不思議なもので、同じ修理が続くことが結構あります。先日は、クラッチレリーズを続けて交換したり、クラッチ板の交換の後は、もう1台クラッチ板の交換だったりします。
Vmaxは、新型も旧型も油圧クラッチです。もともと最初に、V型4気筒のエンジンを使用していたのが、ベンチャーロイヤル(先代)1200で、ツアラーバイクだったので、調整不要のメンテナンスフリーなこともあり、クラッチが油圧だったり、また、シャフトドライブの採用だったりします。ただ、クラッチについては、圧着力と、握り具合の両立も考えての採用かと思います。



クラッチマスター側のフルードが減っていた為、エンジン側を覗いたら、フルードが漏れていました。外してみたら、下側半分に水が入っており、ボディ及びピストンが錆びてしまった為、掃除をして見たのですが、密閉できないので、アッシー交換です。見ての通り、マスター側からの入り口が、真ん中やや進行方向側にあり、ブリードボルトへの通路が、上側にあります。フルードは、吸湿性があるので、水分が混じった場合は、フルードより重いので、エンジン側に降りてきます。レリーズの下側に溜まり始めると、基本的に抜けないため、サビの原因になります。定期的なフルード交換が必要です。フロントブレーキも水分が混じった場合は、キャリパー側に降りていく為、オイルシールの裏側が、錆びたりします。最低でも車検ごとのフルード交換がお勧めです。


上の写真は、逆に外側から錆びて、アッシー交換になった例です。湿気の多い場所に止めて、車体カバーを掛けっぱなしの時間が多い場合は、下回りが錆びることが多いです。
個人所有車も乗る回数が、少ないので、サビには気をつけています。