ヤマハ専門に、30年間2輪業界に在籍、主にVmaxの整備中心です。意見感想は、個人主観です。連絡先はカテゴリに有ります。
PrivateFactory ベイカーズストリート V-max Garagename Right-arm ライトアーム


★2014年2月20日付で、VMG大原は、退職いたしました。

★勤務先:Right-arm 
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 〒202−0014 東京都西東京市富士町5−1−17 ←※クリックで地図出ます。
 ℡:042−497−6758 
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 作業担当 ヤダ マサオ(矢田 正夫)

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去年(2024年)の11月にユーザー車検についての作業を行っています。無事、車検を通して走行されていたのですが、寝ていたバイクを走行させると不具合が発生することはよくあります。

  

走行中のクラッチ板滑りでレッカー入庫です。クラッチ回りの部品は、新品純正部品をお持込です。写真は、交換した後です。

  

クラッチ板を交換してみて違和感を感じました。一番外側のプレートプレッシャーの位置が、いつより外側にある気がしたので、交換した新品プレートを触ってみると、少し動きました。圧着状態であればプレートは動かないので、やはり位置がおかしいです。組間違いはなかったので、クラッチフルードの圧が抜けていないと思い、レリーズのブリードボルトを緩めるとフルードが出てきてプレートプレッシャーが奥に移動しました。

  

マジックでラインを書いておいたので、奥に1mmほど移動したのが見えると思います。フルードの圧が抜けていなかった原因は、マスター側にあるので、点検しました。レバー位置(取付含む)や外側に不具合は無いので、ピストン周りになります。通常フルードが入る穴は2個あり、レバーを握るとピストンが押され、奥側(写真上側)の小さい穴をピストンが通過してから圧力が掛ります。レバーを離すと奥側の穴が開くので、通常圧力がタンク内に逃げます。今回の原因は、ピストン付近にゴミ等があり、圧力を逃がす穴を内側から塞いでしまったため、圧力が少しかかったままになったことが考えられます。マスター自体が劣化していたので、今回は、とりあえずフルードを抜き、掃除をして応急処置を行いました。オーナーと相談の上、後日ご自身でマスターのみを交換していただくことになりました。

  

写真は、レバーを握り、目一杯クラッチを切った状態です。プレートプレッシャーの移動量は、圧着状態から切れるまで、5mmも無いと思います。今回取り外したクラッチ板です。

  

リアブレーキも圧力が掛り気味になっていたので、ピストンの動きをチェックし、リザーブタンクのフルードを少し抜きました。パッド交換等の際ですが、ピストンを戻した際、フルードが多すぎるとピストンに圧力が掛りパッドを押すことがあるので、要注意です。

  

 

最終チェックと試乗です。とりあえず走行できる状態になったので、納車になりました。

2024.12.22 作業担当 ヤダ



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旧型Vmaxのバッテリーには選択肢がいくつかありますが、交換の際は、いずれも注意が必要です。バッテリー交換は比較的簡単な作業と思われがちですが、旧型Vmaxは手順が多いので間違えると調子が悪くなります。

  

車検と整備でお預かりです。エンジン始動不可でレッカー入庫でした。内容は、24ヶ月点検とその他整備です。ギアオイル交換中です。

  

フロントフォークエア圧チェックです。規定値は、0.4です。空気圧が変わるとフロントの車高が変わるので、光軸も変わります。

  

エンジン始動前と始動後の油面です。

  

クーラントとの点検です。量と漏れ、エンジンオイル混入のチェックです。

  

エアクリーナーは、ヤマハ純正で、点検清掃です。ダイヤフラムは、回転や作動不良は無いので、平気そうです。

  

フロントキャリパーは、点検のみです。

 

リアブレーキは、パッド交換です。シムが無かったので追加です。

  

フルードは、フロント&リアブレーキ、クラッチの3カ所とも交換です。

  

フロントブレーキ&クラッチマスターは、ダイヤフラムを交換しました。

  

  

バッテリーの液量は外から点検可能です。他店交換時にブリーザーパイプを差し忘れていたので、バッテリー液で周辺が腐食していました。

  

バッテリー交換時にリアバンク左右のプラグコードを抜いたようで、接触不良で腐食していました。バッテリーのマイナス端子が破損していました。鉛で柔らかいので、締めすぎ注意です。

  

バッテリー上部の配線を元に戻しました。スパークプラグは、NGK製JR8Cでしたが、4本ともカブっていて再使用不可です。

  

一応、点火火花性能チェックです。エンジン始動後、カブっていた分、煙が凄かったです。

  

エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は、平気そうです。

  

車検は、多摩陸事陸事です。今回交換した部品類です。テールランプ球破損でした。

 

最終チェックと試乗です。2002年式以降は車検時に排ガス検査があるので、キャブレターの状態が悪いと車検に落ちます。無事納車になりました。

2025.01.31 作業担当 ヤダ



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本日から2月です。1月は、割と忙しくブログがアップできませんでした。日付を遡ってアップしていきます。

  

スタータークラッチ交換と充電チェックでお預かりです。写真を忘れましたが、エンジンオイルを抜いてオイルフィルターを交換してから、左のケースカバーを外し、マグネットローターを外します。

  

 

スタータークラッチの取外しです。ボルトが緩んでいたことと、ピンを押すスプリング部が1個ダメでピンが1個噛んでいませんでした。修理後、エンジン始動前に、スパークプラグの点検後交換、ステーターの配線確認を行い、リアバンク¥のプラグコード確認修正、エアクリーナー点検、ダイヤフラム点検(右2個固着ぎみでした)を行ってからエンジン始動です。

 

バッテリーの点検です。

  

エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は平気そうです。あまり調子が良くなかったので、キャブレタの点検調整と同調を行い、正常に戻してから、電装系が古いので、イグニッションリレーを装着しました。

 

今回、交換した部品類です。 

 

最終チェックと試乗です。キャブレターの状態と点火系の状態が良くなったので、乗りやすくなったと思います。前後タイヤは、古いので要交換です。無事納車になりました。

2025.01.25 作業担当 ヤダ

 

 



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