昨日の夜から雨で、雪にはなりませんでしたが、寒いです。去年は、同時期に高速道路が通行止めになった気がします。今日は、節分らしいです。
コンディションレベルチェックパックでお預かりです。外装を外して点検を始めます。一応基準値に戻すので、ハンドルの角度も戻します。
輸出車の場合、排ガス規制のため、メーカーの完成検査後にパイロットスクリュー部が封印されるので、調整のために外します。外した後は、国内仕様用のゴムキャップを装着します。
前後タイヤは、Vmax用ダンロップ製で問題無いです。大体ですが、新品装着後4年を過ぎると溝があってもグリップが落ちてきます。古いタイヤは要注意です。
エンジン始動前と始動後の油面です。
フロントキャリパーは、要清掃です。
リアキャリパーも要清掃ですが、パッド押さえ板が逆向きでしたので修正しました。回転方向にパッドを押すように装着です。(フロントはわかりにくいので矢印がありますが、リアは形状が違うので矢印が無いです。)
マスターやホースは、新車時の部品です。フルードは交換時期不明です。
クラッチレリーズのフルード漏れは無いようです。リアのフルードも交換時期不明です。
バッテリーのプラス端子付近がステーの一部と接触したようで燃えた跡があります。配線を整理し、リアバンクのプラグコードの接触不良を修正です。
バッテリーとエンジンを繋ぐアースコードがエキパイカバーに接触していたので修正です。
リアサスも新車時の部品と思われ、左はバンプラバー無、右は割れて破損、リアフェンダー裏に鉄製の棒が付いているので、タイヤの接触を避けるためか、イニシャル最強です。リアサスの動きが制限されるので、リアタイヤが路面に取られるので、余計にハンドルが振られます。
クーラントのチェックです。エンジンオイルの混入は無さそうですが、右前後シリンダー横やラジエター下のバルブから漏れた跡が有ります。
ステムベアリングは規定値より緩いので調整しました。
Vブーストジョイント部のバンドの締めすぎで、ジョイントが切れてはみ出しています。とりあえず現状はエアを吸っていませんが、キャブレターを外すことがあれば、要交換です。
前後ヘッドカバーガスケットからオイル漏れです。
左側の丸カバー下部からオイル漏れです。ガソリンタンク内部の錆は無いようです。
エアクリーナーはヤマハ純正で平気そうです。ダイヤフラムも回転や作動不良は見られないので平気そうです。
フロントフォークは左側がオイル漏れしているので要修理です。
スパークプラグは、純正のNGK製DPR8EA-9でしたが、JR8Cに交換しました。一応、点火火花性能をチェックです。
液式バッテリーでしたので液面チェックです。バッテリーケースが溶けていました。
バッテリー点検です。液量は平気でしたので、補充電しました。
エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は平気そうです。
車体に使用されているボルトは、剛性や強度が必要なので、ボルト記載の表示を確認して使った方が良いです。また、リアフェンダー裏にまっすぐな鉄の棒を付けている車両をたまに見ますが、リアサスボトム時にリアタイヤが接触するので、外した方が良いです。バイアスタイヤで空気圧が低いと高速回転時にタイヤの直径が大きくなるので、高速走行は要注意です。今回交換した部品類です。テールランプが1個切れていました。
最終チェックと試乗です。今まであまり整備をされていなかったようで、メーカー基準値からかなり下回っていたので、今までよりは良くなったと思います。一旦納車になりました。
2024.11.28 作業担当 ヤダ
以下、後日追加作業です。
フロントフォークオイル漏れで、ブレーキに付着するとフロントブレーキ効かなくなるので、時間を取って修理です。分解したら、左右の純正スプリングの長さが違っていたので、インナーロッドに合わせて中古部品に変えました。43mmのフロントフォークで、年式により純正スプリングも長さが2種類あります。(品番が違います。)
交換した部品類です。他店で修理時にインパクトレンチを使用したようで、ガスケットが潰れすぎて取れませんでした。(要交換部品なので交換済です。)
2024.12.15 作業担当 ヤダ