気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

メルマガ、新聞、雑誌などに登場する(増田悦夫の)気になるキーワード、製品を取り上げ、ITの進展をフォローします。

“オートファジー”とは

2016-10-09 23:25:06 | 学術・サイエンス・概念など

Autophagyとつづり、「細胞自食作用」などと言われています(注:本プログの対象範囲であるITとは直接関係ありません)。

栄養飢餓状態に陥った生物が自らの細胞内のたんぱく質をアミノ酸に分解し一時的にエネルギーを獲得する仕組みとのことで、この仕組みを今年のノーベル生理学・医学賞に輝いた大隅良典東工大栄誉教授が見つけたとのことです。

仕組みをもう少し具体的に説明すると以下のようになるようです。

[栄養不足]

①細胞が栄養不足などになると、細胞内に特殊な脂質の膜が現れる。

[細胞内でたんぱく質などに分解]

②膜が細胞内のたんぱく質や小器官を包み始める。

③膜が球状に伸びる。

④膜が完全にたんぱく質などを覆う。

⑤膜が分解酵素の入ったリソソームと融合する。

⑥たんぱく質の材料となるアミノ酸に分解される。

[再利用(リサイクル)]

⑦たんぱく質の合成など生命活動に再利用される。

大隅教授がこの仕組みを発見したのは東大助教授時代の1988年とのことです。


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“ソーシャルビジネス”とは

2015-05-24 23:24:02 | 学術・サイエンス・概念など

社会的な課題や問題をビジネスの手法で解決しようとする活動です。

環境保護、高齢者・障害者の介護、子育て支援、まちづくりなど社会に関する課題や問題への取り組みが活動の対象になっているようです。

商品の販売やサービスの有料化などにより得た収益を活動費用に充てるようにしています。この点で、ボランティア活動や慈善活動と異なっています。

ソーシャルビジネスを手がける企業やNPOに参加する若者も増えつつあるようです。ソーシャルビジネスは、欧米などの先進国(源流のひとつは英国)の他、途上国にも広がりつつあるようです。


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“コグニティブコンピュータ”とは

2014-08-09 23:56:09 | 学術・サイエンス・概念など

ビッグデータを効率よく処理する新たなコンピュータアーキテクチャの考え方です。米IBMのスティーブ・ハム氏が名付けたようです(※)。スティーブ氏によると、コグニティブコンピュータとは、大量のデータがあるところで演算処理を行い、自ら学習し、人間を支援するコンピュータをイメージしているようです。

※ 関連書籍として、「スマートマシンがやってくる」(ジョン・E・ケリー3世、スティーブ・ハム著、三木俊哉訳、日経BP社、2014年7月、http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1106422836/subno/1)が出版されています。

従来のノイマン型コンピュータ(即ち、メモリにプログラムやデータを格納し、メモリから命令やデータを取り出しながら実行していくコンピュータ)と異なり、データとその処理装置(プロセッサ)とが一体化されている点に特徴があるようです。

ノイマン型コンピュータの開発目標が処理性能向上にあるのに対し、コグニティブコンピュータの開発目標は、データから推論を導き所定の目標を達成させることにあるようです。


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“ハイプ曲線”とは

2007-02-21 23:24:56 | 学術・サイエンス・概念など

ハイプサイクル(hype-cycle)のことです。IT系調査会社のガートナー社(http://www.gartner.co.jp/)が発表したもので、ある技術に対する期待度が時間の経過とともに変化していく状況をモデル化したグラフです。

緩やかにに伸びていく黎明期、その後一時期に急速に関心の高まる流行期、その反動で急速に冷める反動期となり、その後は一定の範囲で盛り返す啓蒙期を経て安定期を迎えるものと、冷めたまま完全に廃れていく衰退期に至るものの2通りに分かれます。


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