「スマートキー」とは、キーを差し込まなくても車のドアの施錠や解錠、さらにはエンジンの始動が可能な仕組みです。
スマートキーを持って車に1m程度に近づきドアノブに触れるとキーのID情報が車に認識されてロックが解除されたり、車から降りドアノブに触れただけでロックを設定できます。また、キーを差し込むことなくエンジンのスタートボタンを押すだけでエンジンをかけられます。
通常、車の周囲約1m以内にキーが近づかなければ、キーのID情報が認識されず、ロックの解除やエンジンの始動は行われないのですが、最近、キーが1mよりも離れた所にあるにもかかわらず車のロックが解除されたのではないかという事件(*)がおき、心配されています。この事件の原因と考えられているのが、「リレーアタック」と呼ばれる手口です。
(*)2018年5月(守口市)、9月(東大阪市)、2019年1月(茨木市)、大阪府で発生しているようです。
リレーアタックとは、犯行グループのひとりが、車から離れた運転者(注:スマートキーを所持)に近づき、スマートキーが常時発する微弱な電波を特殊な装置(特殊な中継器)で受信・増幅し別な仲間に送信、このような中継を繰り返し、車から約1m以内の仲間に伝わると、その仲間がロックを解除できたり、エンジンを始動できたりしてしまうということです。
海外では既にこの手口による被害が確認されているようですが、日本でも今後が心配です。