毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「沖縄県の新聞記事」2015年5月31日(日)No.1373

2015-05-31 12:35:08 | がんばろう沖縄

「海と風の宿」では新聞をとっていませんでした。

宿に到着して翌日、病院のオーナーから、

「あの、うちは赤字なので新聞代は今までお客さんが払ってくれていたんですけど、

ちゃんと届いていますか?」

と、意味不明な電話がかかってきました。

正直者の私は、

「私の長い長い人生において、お客が新聞代を払う宿屋に遭遇したのは、

生まれて初めてです。」

と、驚きを隠さず述べたところ、オーナーは宿屋が赤字だったから~、と繰り返し、

しかしながら、今後は自分が新聞代を負担すると明言したのです。

 

その翌日から毎朝、琉球新報が届くようになりました。

もちろん、お客さん方が、wifiが開通したことと新聞が届くようになったことを

大歓迎したのは言うまでもありません。

ほとんどのお客さんは辺野古の基地建設反対闘争に来ているのですから、

辺野古情勢や政府交渉などを日々チェックしたいのです。


紙の新聞を読む習慣が無くなって長い私ですが、

久しぶりに読むと、やはりいいものだと感じました。

WEBニュースは、一旦保存すると溜りに溜り、

その記事を探す気持ちすら萎えてしまいがちなのですが、

紙の新聞は切り抜いておくと、まるで本を読む感覚で再読できるのです。

紙に馴染んで生きてきたので、簡単には紙文化から離れることはできないなあ、と

再認識しました。

 

琉球新報も沖縄タイムスも、論調の違いは分かりませんが、

名護市からここに来るタクシーの中で、運転手さんから心に残る言葉を聞きました。

次のようなものです。

「沖縄の新聞は地方紙なのに、ずっと、政府を相手に舌鋒鋭く頑張っているけど、

本当は、それは本土の全国紙の仕事ですよ。

沖縄県の地方紙がこんなに連日頑張っていても、本土の新聞やテレビで

どれだけ沖縄の基地のことを取り上げてくれていますか。

ほとんど載せてくれていないでしょう。

もう、沖縄県民は辛抱し過ぎて、疲れて果てているんですよ。

地方紙には、地元のローカルな話題が欲しいのに、

沖縄タイムスも琉球新報も基地のことを載せるので精いっぱいで、

紙面の余裕がないですよ。

これだけ頑張っているのに、もし、今度日本政府に潰されたら、

沖縄県民は自棄を起こしますよ。

もう、何をやったってむださー、と絶望しますよ。

本土の人たちに、そんなギリギリの沖縄県民の心を知ってもらいたいです。

ぜひ、沖縄に来て、県民の声に耳を傾けてもらいたいですよ。」

 

 確かに、琉球新報を読むと、産経、読売は言外として、

毎日、朝日も頭が下がるような気迫が感じられます。

しかも、琉球新報の取材に対してノーム・チョムスキー氏がメッセージを寄せていたり、

実にインターナショナルな繋がりを持つ大記事が多いのです。

明日はその新聞記事から一つ、ダグラス・ラミスさんの文章を

ご紹介します。

なぜ明日かと言いますと、今からお風呂の掃除と庭の草ぬきをするからです。

では皆様、御機嫌よう~。

 

 

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「梅雨と言うよりスコール・・・」2015年5月30日(土)No.1372

2015-05-30 13:46:36 | がんばろう沖縄

連日降ったり止んだり、かっと照りつけたりと、目まぐるしく天気が変わる沖縄北部。

一昨日(28日)午後、滝のような雨がバケツをひっくり返したように

という表現がぴったりの降り方でドドドドドっと落ちてきました。

写真の手前の赤い木が「どうもすみません、いやいや、ほんとにどうも」

と、ペコペコ頭を下げているようでしたが、自主的にしているわけではありません。

オーナーは名護市内の病院から、

「強風の場合は非常用の木戸を閉めて、雷が頻繁に近くで鳴ったらブレーカー落として」

と電話で細かく指示してきました。

この時車に乗っている人は前方が見えず大変だったでしょう。

 

昨日は晴れのち曇り、一時雨でしたが、

雨の間隙を縫ってナオコさん母子に誘われ、古宇利島に行ってきました。

道中、ビーチで幼稚園の先生と園児たちがお弁当を食べていました。

他には誰もいません。

先生はカニの捕まえ方を伝授しています。

穴にまず、棒を挿し、そこから掘り進むとカニがいることが多いそうです。

ワガジ?ビーチだったかな。

民間の会社が管理しているそうです。

沖縄にはこんなビーチがあちこちにあるのです。

 

古宇利島に渡ります。車で8分で一周できるそうです。

 

まずは腹ごしらえ。「島の駅」という名前の食堂でした。

若いおしゃれなお兄さんが応対しました。アクセントで沖縄人だなと思いました。

地元古宇利島の若者かもしれません。

私が食べたのはキハダマグロのネギトロ、うに、海ぶどうの丼+うどん(1550円)。

ウニの名はイイウニだったかな。後で確かめます。

(今は晩ご飯の支度が迫っているので焦っている(^_^;))

 

♫今は~ 梅雨どき~ 誰もいない海~♫

手前の浅いところには写真には写らないたくさんの可愛い生物が動いています。

 

有料ビーチ「ハートロックビーチ」

あまりに大雑把な料金。

本土や台湾からもお客が来ていました。

古宇利島の名前も知らなかった私ですが、夏休みには観光客でごった返すそうです。

何度も言うようですが、こんなビーチがあっちにもこっちにもあるのが沖縄。

観光で十分潤うのではないでしょうか。

 

さて、今日の瀬嵩の浜です。

「海と風の宿」に今日泊まっているのは全員辺野古新基地建設反対闘争に

本州から駆けつけたか、関心があって現地を見に来た人です。

昨日は海保が「立ち退きなさい!」

と偉そうに放送していたので、グナアの散歩に行ってくれていたナオコさんが浜で、

「こらー!海保は帰れ!」

「子供が見ているぞ!」

「辺野古ブルー、頑張れ~!」

と叫ぶと、海保の放送が

「少し、下がってください」

に変化したそうです。浜辺からの声が聞こえるほど修羅場は近いのです。

数日前の夜中、クレーンを搭載した台船がこっそり湾に入り、

ボーリング工事を再開しているそうです。

下の写真は今朝の瀬嵩浜から撮ったもの。

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「宮崎駿さんも辺野古基金共同代表に!」2015年5月9日(土)No.1355

2015-05-09 17:26:31 | がんばろう沖縄

  

うわ、宮崎駿さんも!

これは中国の若者たち、驚くだろうな。

何しろ「千と千尋の神隠し」、「天空の城ラピュタ」、「風の谷のナウシカ」とか、

中国では日本語学科の学生でなくても誰でも観ている、

あのアニメの巨匠宮崎駿監督です。

このニュースは、沖縄や辺野古(へのこ)を知らない人たちにとって、

沖縄の基地問題、そして今の日本の政権のやり方に関心を持つ

きっかけになるに違いありません。

海外だけでなく、もちろん日本国内でもそうでしょう。


辺野古基金共同代表には宮崎駿さんだけでなく

昨年11月末に亡くなった菅原文太さんのお連れ合い・文子さんも、

安倍政権に不服従の意思を表明するため」に名を連ねています。

ホンマ、嬉しくて涙が出ますね!!

この機会に、菅原文太さんが亡くなった際、文子さんが発表された

コメント全文を掲載させていただきます。

 

『七年前に膀胱がんを発症して以来、以前の人生とは違う学びの時間を持ち

「朝に道を開かば、夕に死すとも可なり」の心境で日々を過ごしてきたと察しております。

 

「落花は枝に還らず」と申しますが、小さな種を蒔いて去りました。

一つは、先進諸国に比べて格段に生産量の少ない無農薬有機農業を広めること。

もう一粒の種は、日本が再び戦争をしないという願いが立ち枯れ、

荒野に戻ってしまわないよう、共に声を上げることでした。

すでに祖霊の一人となった今も、生者とともにあって、

これらを願い続けているだろうと思います。

 

恩義ある方々に、何の別れも告げずに旅立ちましたことを、

ここにお詫び申し上げます。』

http://www.huffingtonpost.jp/2014/12/01/obituary-sugawara-bunta_n_6245966.html

 

今日、私も「辺野古基金」に送金しました。

沖縄タイムスによると、

名護市辺野古の新基地建設に反対する「辺野古基金」の準備委員会は、

5月1日那覇市内で会見し、

4月30日時点の寄付金が1億1915万698円となったと発表しました。

銀行への振込件数は4577件で、約7割が本土からといいます。

うーむ、一ヶ月で1億円!これはすごいですね。

沖縄新基地建設反対闘争の大きな力になるでしょう。

 そして、本土の人たちもやるじゃないですか。

電卓で1件の平均を計算すると、約26000円か。

私はその10分の1程度のお金でたいへん恐縮ですが(´Д`;)、

その代わり毎月送りますからね。

本物の貧者からの連帯の気持ちです。

 

 ◆辺野古基金の振込先

辺野古基金の主な振込先は次の通り(店番号-口座番号)

送金先はいずれも「辺野古基金」

▽みずほ銀行那覇支店 693-1855733

▽ゆうちょ銀行 708-1365941

▽沖縄県労働金庫県庁出張所 953-3406481

▽琉球銀行県庁出張所 251-185920

▽沖縄銀行県庁出張所 012-1292772

▽沖縄海邦銀行県庁内出張所 102-0082175。

問い合わせは基金事務局=電098(943)6748=へ。

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「基地工事で沖縄は潤っているというが…」2015年4月21日(火)No.1140

2015-04-21 21:27:34 | がんばろう沖縄

この間も書いたが、「朝パラ」という関西ローカルの番組で勝谷誠彦が、

(彼は「たかじんのそこまで行って委員会」の司会もしていたらしい。

私はその番組を見たことがない)

沖縄県民の辺野古新基地建設反対の主張に対し、

「県と国とどっちが上や思てんねん!」

「基地建設で沖縄県民は潤ってる。基地要らんゆうなら金返せ」

等々、口角泡を飛ばして非難していた。

そのとき、勝谷某の横の男が

「そう言えば建築現場でよう沖縄風な名前(言葉)の人いますわ」みたいな

どうしようもない発言をしていた。

(私はこの場面をフェイスブックの動画で見た)。

たいへん声高で喧嘩腰、早口でまくし立てる勝谷某の口調は、

ヤクザ映画で演技している人を想起させた。

 

「沖縄は基地建設で潤っている」

これはもちろん沖縄県民の主張と真逆である。

昨日の沖縄タイムスに、基地建設を請け負うゼネコン会社の名前が出ていた。

勝谷何某がそう言うなら、さぞ、地元沖縄の会社名が並ぶだろう。

しかし、事実は以下の通りだ。


五洋建設日本の準大手総合建設(ゼネコン)会社の一つ。海外大型工事の先駆で、海洋土木(マリコン)最大手としても知られる。本社・東京都文京区。

東亜建設工業:日本のゼネコンでは中堅の規模を誇る。設立時の経緯もあり、海洋土木に強みを持つ。かつての浅野財閥の流れを汲む企業の1つ。本社・東京都新宿区

東洋建設東京都江東区に本社をおく総合建設会社中堅ゼネコン)。阪神地域発祥。海洋土木大手、陸上・建築へ展開。債務免除受け再建中、前田建設工業と資本提携契約締結。

前田建設工業東京都千代田区に本社を置く建設業者である。準大手ゼネコンの1社

大成建設:日本の大手総合建設会社。スーパーゼネコン5社(鹿島建設清水建設、大成建設、竹中工務店大林組)の一角。戦前大倉財閥の流れを汲む。本社・東京都新宿区

(解説wikipedia)

―――沖縄タイムス 2015年4月20日 09:20

辺野古埋め立て工事6件415億円契約「夏にも着手」

  • 沖縄防衛局は、辺野古埋め立て工事6件を415億円で契約した
  • 区域外周に沿った護岸新設など1300メートルを整備する
  • 最初の本体工事として、防衛相は夏にも着手する意向

名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局は埋め立て区域の外周に沿った護岸の新設など6件の工事を計415億3千万円で業者と契約し、19日までに公表した。中谷元防衛相は、海底ボーリング調査を6月末までに終え、実施設計に反映し「準備が整えば、夏にも埋め立て工事の過程に着手したい」との考えを示している。

現在の海上作業は、掘削を伴う海底地盤の強度や環境影響評価後の生態系の変化などの調査が目的で、防衛局が県に提出した埋め立て承認申請書に基づく工事には着手していない。今回の6件は、防衛局が埋め立て本体工事の最初の手続きとして入札公告し、業者との契約を結んだ。

今回契約した工事では傾斜堤護岸約320メートル、二重締切護岸約550メートル、ケーソン2工区で計430メートルの計1300メートルを整備する予定。埋め立て区域の外周全体約4900メートルのうち約27%を占める。

工事と契約額は、ケーソン新設の1工区が五洋建設など3社の共同企業体(JV)と約141億5千万円。2工区は東亜建設工業など3社のJVと約18億4千万円、傾斜堤護岸新設は東洋建設など3社のJVと約9億8千万円

ほか、二重締切護岸新設は前田建設工業など3社のJVと約79億6千万円、中仕切岸壁新設は大成建設など3社のJVと約157億6千万円、汚濁防止膜等工事は大成建設など2社のJVと約8億4千万円で2月20日までに開札し、業者と契約を結んだ。

http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=112335

――――――――――――――――――――――――――――――――

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「11年間、筋金入りの辺野古座り込み」2015年4月19日(日)No.1138

2015-04-19 22:02:07 | がんばろう沖縄

「この安倍首相の顔!ほんとに卑しいな。」

-Everyone says I love you さんのブログより引用(写真も)

http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/b65235fd48f51619478e924f6dd9f17b

 

「丁寧に説明し、理解を得るよう努力し続ける」と言っているくせに、

翁長知事の再三の会見要請を拒否した安倍首相、

アメリカに行く前に慌ててアリバイ的に会談をするなど、見え透いてたまりません。

「丁寧に」「沖縄県民の負担を軽減したい」

・・・これほどまで神経に触る言辞の首相も今だかつていないのでは?

言っていることとやっていることが真逆だからです。

 

チョイさんのブログによると辺野古浜の座り込みが11年を突破したとのこと。

たいへんな時間、たいへんな闘いです。

安倍首相、沖縄県民にこんな負担をいつまで続けさせるのですか。

みんな自分の生活を犠牲にしてずっと座り込んでいるのです。

安倍首相に言ってもむだなこととは知りながら、念のため。

 

↓3月末に伺ったときの辺野古浜テント。

 

 

 きっと今日も全国から訪れる人たちに、

座り込みメンバーが一生懸命説明していることでしょう。

一人ひとりが筋金入りの静かな闘士でした。

人生をかけて闘っていることが分かりました。

 

 ↓大浦湾でのカヌーの練習。

こうして新しいメンバーが次々とフロートを越えて、前へ前へ漕いでいきます。

海保にひっくりかえされ、暴力を振るわれても、

次の日には、お椀の船に箸の櫂みたいな小さいカヌーが、

ボーリング工事建設を1分でも、1秒でも遅らせるために、また漕ぎだしていくのです。

↑この写真はチョイさんのブログより。

http://blog.goo.ne.jp/chuy/e/a0fd736462bb9f84a33989f797742f49

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「辺野古基金にホンモノの貧者の一灯」2015年4月12日(日)No.1133

2015-04-12 09:54:20 | がんばろう沖縄

私ができること…、

スーパーに買い物に行く回数を減らし、

電車を使う外出も計画的に、

レストラン等の利用は極力減らす。

その分を貯金して辺野古基金に回せる。

毎月7万9000円の年金暮らしでも、それくらいはできる。

沖縄在住のすいーと雑記帳とっこの独り言 さんから

下の呼びかけがあった。

よっしゃ、まかしとけい!

 

―――――――――――――――転載ここから

「辺野古基金」が創設されました。ご協力よろしくお願いします                  4月10日 FRI  23℃

  先日、大浦湾で操船中に持病の腰痛が出て、以来難儀しているチョイさん。今日も辺野古での船長はお休みさせてもらって、シップを貼ったり、飲み薬を飲んだりしながら家で養生しています。(昔、仕事で腰をひどく痛めたことがあって、それ以来、疲れた時などによく腰痛が出ます) 早くよくなって抗議船に復帰できればいいのですが、無理は禁物。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    

 琉球新報2015.4.10

昨9日、米軍普天間飛行場の移設にともなう辺野古新基地建設の阻止を目的とした「辺野古基金」が創設されました。

以下に「基金設立趣意書」と、振込先の口座をあげます。                                                            どうぞ協力をよろしくお願いします。       

ーーーーーーすいーと雑記帳とっこの独り言

http://blog.goo.ne.jp/tokuko_2007/e/f6d73f458195c8a25a2570beb7904b50

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「翁長沖縄県知事と菅官房長官の会談」2015年4月7日(火)No.1128

2015-04-07 22:18:36 | がんばろう沖縄

 

Hiroshi Matsuuraさんの写真           
 
 

翁長沖縄県知事と菅官房長官の会談で、

沖縄県民の積年の想いを代表して述べた翁長さんの発言は、

60年代アメリカ公民権運動の中で全アメリカの良心を揺さぶった、

あのM.L.キング牧師のスピーチを思い起こさせた。

下の二者の発言を比較してみよう。

その際、(もし、自分が沖縄県民だったら…)と、

沖縄の歴史、沖縄人の思いを自分の身に引きつけて考えられるかどうか、

それが理解の分かれ目だと思う。

私たち個人は国家ではない。一人の庶民だ。

一つの島全体が国家の都合のための生贄になるのだ。

ましてや、一庶民など国家にとってはゴミ未満だ。

そういう国だったし、現在もそういう国であるのが日本国だ。

菅長官は沖縄県民が見えていないし、見ようともしない。

ただただ、日米政府の都合ばかり。

さもしいのは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンまでちらつかす根性だ。

沖縄県民を愚弄するにもほどがある。

翁長さんの話には品格と住民の立場に立つ血の通った思想がある。

政治家としてどちらが信頼に足るか、誰が見ても即座に分かることだ。

―――――――――――――――――――――――――――――――

↓翁長知事の発言↓

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-241475-storytopic-3.html

↓菅官房長官の発言↓

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-241474-storytopic-3.html

――――――――――――――――――――――――――――――――

もう一つ、嬉しいのは愛知・長野の2市村議会が、

辺野古移設計画を進める政府に対し、

「中央と地方の対等をうたう地方自治を侵害しかねない」

とする請願・陳情を採択したことだ。

両議会は、昨年の選挙で沖縄県民が移設反対の民意を示したとして、

政府が沖縄との話し合いを進めるよう求める意見書を安倍首相らに送った。

(朝日新聞デジタル 2015年4月3日http://www.asahi.com/articles/ASH415FXXH41TPOB004.html )

この2市村議会に続き全国の地方自治体が、

今般の国家による地方自治の押し潰し画策に対して

断固たる抗議の声をあげるべきなのだが……。

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「『これでも民主国家?』ーよく書いた!毎日新聞」2015年4月6日(月)No.1127

2015-04-06 19:09:33 | がんばろう沖縄

政府がメディア報道を規制する以上に、

メディア自身が政府に尻尾を振り、政府に批判的な報道をしなくなっている。

メディアが政府に擦り寄って批判的報道を控えたら、

情報が制限された国民はものごとを多面的に考えられなくなる。

つまり、国民がまるで宗教信者のごとく政府を信じ従う状態が現出する。

今の日本がそれだ。

しかし、メディアの良心がちらりと見えるときがある。

今日の毎日新聞東京夕刊もその一つだ。

地方在住でこの夕刊を読むチャンスがなかった日本の人々や、

中国の学生たちに、こんな記事を書いている新聞も(東京新聞以外に)

まだ日本に現存していることを知ってほしい。

報道現場で、踏ん張っている良心の記者たちの姿が見えてくる。

――――――――――――――――――――――――――――

特集ワイド:国VS沖縄県、普天間移設問題で緊迫 これでも民主国家?

毎日新聞 2015年04月06日 東京夕刊

5日に初会談した翁長雄志知事(右)と菅義偉官房長官。翁長知事の厳しい言葉を聞いてもなお、国は「粛々と」工事を進めるのか=那覇市で、野田武撮影
5日に初会談した翁長雄志知事(右)と菅義偉官房長官。翁長知事の厳しい言葉を聞いてもなお、                                国は「粛々と」工事を進めるのか=那覇市で、野田武撮影
 
 
  米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古沖への移設問題をめぐり、国と県が互いに「法廷闘争」をも辞さない異常事態になっている。                                                                      翁長(おなが)雄志(たけし)知事が移設作業中止を沖縄防衛局に指示したのに、農水省が「指示の執行停止」を決定し、作業を強行しているためだ。                                                               5日には菅義偉官房長官と翁長知事の会談が行われたものの、事態は変わらず、作業現場周辺では移設反対の住民にけが人まで出る緊迫した状況が続く。                                                         これが、先進国、民主主義の日本の姿なのか。おかしくないか。【構成・吉井理記】
鎌田慧さん
鎌田慧さん

 ◇県民分断、まるで植民地支配 鎌田慧さん(ルポライター)

 昨年の名護市長選、同市議選、知事選、衆院選で、民意はいずれも「辺野古移設反対」を示しました。                                                                        これほど強い「ノー」を無視して強行するのは、沖縄への蔑視、軽視からでしょう。                                                       沖縄侵略。                                                                                 僕は今の安倍政権の沖縄に対する攻撃をそう表現します。

 反対派は、名護市辺野古の「キャンプ・シュワブ」前のゲートで座り込みを続けています。                                                                     そのゲートを固めるガードマン、移設工事の関係者、防衛省関係の国の出先機関……地元の人たちがたくさんいます。                                                                                                               安倍政権は工事を強行することで、県民の分断を図ろうとしているのでしょう。                                                                              かつての植民地支配の手口と同じではないですか。

 5日にようやく菅官房長官が沖縄を訪れて翁長知事と会談しましたが、事態が動く様子は見られない。                                                                       菅官房長官は基地反対で盛り上がる沖縄の「ガス抜き」をもくろんだだけです。                                                                        安倍晋三首相が今月末に訪米しますが、その前に米国に「問題解決に努力している」と見せかけるポーズでもあるでしょう。

 でも、僕は「ガス抜き」になるなんて思いません。                                                                                                    僕は1975年の沖縄国際海洋博覧会のころから沖縄を取材していますが、沖縄の人は本当に怒っているんです。                                                                                                                                        5日の会談で「(政府の言葉は)上から目線」「普天間も含め、基地は土地を強制接収された。普天間は危険だから、危険除去のために沖縄が(辺野古で)負担しろ、と。                                                                                             こういう話がされること自体が政治の堕落だ」との翁長知事の激しい言葉に表れています。                                                                                              なぜこれほど怒っているか、戦争や基地の歴史も含め、本土側は考えるべきだ。

 戦争中は本土決戦の捨て石にされ、戦後は日本から切り離され、やっと復帰すれば今度は基地の押し付けです。                                                                                  県民が長年の差別構造に「ノー」を突きつけ、誇りを守ろうとしているのが今の状況。                                 ことここに至った以上、政府がまず引く、作業を中断するしかありません。

嘉田由紀子さん
嘉田由紀子さん

 ◇地方自治の危機だと思う 嘉田由紀子さん(前滋賀県知事)

 私は翁長知事と面識はないし、辺野古に行ったこともありません。                                             だから軽々にこの問題に発言はできません。

 それでも、です。

 翁長さんが建設作業の停止を沖縄防衛局に指示(3月23日)した時の会見をテレビで見て、思わず拍手しましたよ。                                                                                   国と対峙(たいじ)してモノ申すことがどれほど大変か、滋賀県知事時代の経験で骨身に染みているからです。

 2006年に知事選に立候補したのは国が進めるダム建設に強い疑問があったからです。                                                                                                                       人口減で利水用のダムはもう必要ない。                                                            水害対策なら別の手段がある。                                                                なのに、とにかくダムを造るという。                                                           おかしい。その思いからです。

 就任後、知事として計画を凍結させましたが、国はさまざまな横やりを入れてきた。                                  例えばまさに県議会でダム計画の是非を審議している最中に、国は建設中止への反論を記者発表しました。                                                                                   明らかな地方自治への介入です。                                                                造ることそのものが目的化しているから、そんなことをする。

 基地問題と構図が似ていませんか。                                                                基地もダムも原発も、国は「公益」を理由に押し付けてくる。                                                 若狭湾沿岸に並ぶ原発で事故が起き、放射能汚染が広がれば琵琶湖は元には戻らない。                                                     原発に代わるものはあっても、琵琶湖の代わりはない。                                                  だからこそ徹底した議論が大事なのに、地方の声を聞こうとしない。

 翁長知事や沖縄県民も、思いは同じではないでしょうか。                                             もう沖縄の海を壊してほしくない。                                                               基地を広げてほしくない。                                                                   基地経済なしで十分やっていける。                                                                沖縄らしい誇りある豊かさを求めたい−−。                                                              滋賀県らしい豊かさを追求したいという私たちの願いと、似たものを感じます。                                       私が翁長さんであれば、同じ停止指示の決断をしたと思う。

 それに横やりを入れてきたのが国です。                                                          これは地方自治の危機だと思う。                                                                 全国の知事はどう考えているのでしょうか。                                                        あまり聞こえてこないのが気になります。

 ◇独裁とどこが違うのか 目取真俊さん(作家)

 一言申し上げたい。日本政府や本土のみなさん、あまりに虫が良すぎませんか。

 日米安保条約では米軍が日本を守る代わりに、基地を提供する義務があります。                                でも義務はほとんど沖縄が負っている。                                                                 安保の恩恵には浴したいが義務は負いたくない、ということですか。                                              この事実を直視したくないから、本土の人もメディアも問題を見ないようにしている。

 みなさんが見たくないものに戦争の歴史がある。                                                     4月1日は米軍が沖縄本島に上陸し、沖縄戦が始まった日です。                                              地上戦を経験した沖縄人は、軍隊が民衆を守るものではないことを肌感覚で知っている。                                                                        銃殺、食料強奪、暴行……米軍より日本軍のほうが怖かった、という話もある。                                  私も身近に聞いて育ちました。

 本土では基地問題は安全保障や政治の問題でしょうが、沖縄では日々米軍車両やヘリを目にする生活の問題です。                                                                               さらに戦争体験や沖縄人としての誇りも絡み合い、基地問題という言葉が持つ重みが違う。                                                                                     この認識がないと沖縄と本土の断絶は埋まりません。

 かつて沖縄が本土復帰を願ったのは日本国憲法の下で暮らしたかったからです。                                 人権が保障され、9条がある。                                                                    なのに今や集団的自衛権行使が容認され、9条も危うい。                                                    このまま日本にいて沖縄人は幸福になれるか、というのが我々の率直な思いです。                                 菅官房長官は「粛々と」と繰り返します。                                                         つまり聞く耳は持たないということ。                                                            独裁国家とどう違うのでしょう。

 「日本は民主主義だ。だから沖縄も国全体や多数の国民のことを考えろ」と言う人がいます。                                                                民主主義は公正、公平を前提に、等しく義務を負い等しく権利を享受する制度。                                    義務を少数に押し付けるのは暴力です。                                                             民主主義を口にする人は、公正、公平を前提にしているのか?                                                沖縄人は、そこを問うているのです。                                                                安倍政権の下、民主主義の前提がここまで崩れていることを自覚すべきではないですか。

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 ■人物略歴

 ◇かまた・さとし

 1938年青森県生まれ。91年「六ケ所村の記録」で毎日出版文化賞。著書「沖縄 抵抗と希望の島」など多数。

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 ■人物略歴

 ◇かだ・ゆきこ

 1950年埼玉県本庄市生まれ。京都精華大教授などを経て2006〜14年滋賀県知事。現在はびわこ成蹊スポーツ大学長。

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 ■人物略歴

 ◇めどるま・しゅん

 1960年沖縄県今帰仁村生まれ。97年「水滴」で芥川賞。小説のほか「沖縄『戦後』ゼロ年」など評論・エッセー多数。

http://mainichi.jp/shimen/news/20150406dde012010003000c.html

 

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「Cocco:基地問題をなくせるなら私が生贄になる…」2015年4月5日(日)No.1126

2015-04-05 10:11:58 | がんばろう沖縄

「沖縄の民意が反基地だとは思わない」と言い放つ管官房長官。

選挙という選挙で、全て反基地を主張する候補が民主的に当選した沖縄に

投げつける民意無視100%のこの言葉!

暗いのは顔の表情だけではなかった。

 

管長官や安倍政権を支持する人に、

そして、

「沖縄の基地を撤去するって、じゃあ、どこに持っていくって言うわけ?」

「沖縄県民はワガママ、反日で国益を損じる」

「ジュゴンと人間とどっちが大事じゃっちゅねん」

と言う人たちに、

沖縄出身のCoccoの言葉に耳を傾けろ、と言っても無駄だろう。

しかし、(基地問題?よくわからん。

でも、沖縄の人たちの言い分もわかる)と感じる人には、

私と一緒に、下の文を読んでもらいたい。

そして、読み終えたあなたに、

私は「他人事と思わず、一緒に基地問題を考えていこう」と心から呼びかける。

 

―――リテラ2015.4.4.より

沖縄いじめの首謀者・菅官房長官よ、この声を聴け!

基地問題をなくせるなら私が生贄になる                                    …Coccoが吐露した“引き裂かれる沖縄”の哀しみ

 

cocco_01_150404.jpg
Coccoのミニアルバム『パ・ド・ブレ』(ビクターエンタテインメント/2014年)

 菅義偉官房長官がついに本日・明日と沖縄を訪問、翁長雄志・沖縄県知事と会談する予定となっている。議題はもちろん、米軍普天間基地から名護市辺野古への県内移設問題だ。

 先日も翁長知事は沖縄防衛局に対して辺野古沿岸部で行っている調査に作業中止指示を出したが、これを菅官房長官は「翁長氏の指示はまったく公平性がない」と3月29日に放送されたBS−TBSの報道番組内で批判。さらに今月4月2日の記者会見では、「普天間飛行場の危険状況について知事がどう考えているか」「辺野古移設に反対する人もいれば、逆に普天間の危険性除去、1日も早く解決してほしいという多くの民意もある」と発言した。まるで辺野古移設に反対している人が普天間の危険性を放置しろと、普天間派と辺野古派が対立しているかのような言い草だ。

 だが、これは悪質な論点のスリカエだ。地元紙「琉球新報」と沖縄テレビ放送が2014年11月の沖縄県知事選を前に行った世論調査では、普天間飛行場の移設問題について「国外に移設すべきだ」が28.7%、「沖縄県以外の国内に移設すべきだ」が22.8%、「無条件に閉鎖・撤去すべきだ」が22.3%と、73.8%の人が沖縄県内への移設に反対している。「普天間か辺野古か」ではない。7割以上の人が「普天間も辺野古もNO」、これが沖縄の民意だ。そして、「普天間基地、県外・国外への移設」を掲げた翁長氏を知事に選んだ。

 こうしたほんとうの“多くの民意”を、菅官房長官は一切無視しているのである。さらに、普天間をもちだすことで、再び県民の分断をはかろうとする――。

 このような沖縄いじめといってもいい政府のやり口がいったい沖縄に何をもたらすのか。私たちはもう少し真剣に考えるべきだろう。実は、ひとりのアーティストが、たんなる基地反対を超えたもっと奥深いところにある沖縄の問題を訴えている。

 そのアーティストとは、ミュージシャンのCocco。人気絶頂だった01年に突如、音楽活動の休止を発表し、その後は絵本の出版や沖縄の海を清掃する「ゴミゼロ大作戦」を企画するなど、精力的に活動。音楽活動を再開する一方、写真展を行ったり舞台で主演を務めるなど、表現範囲を広げている。自身の生まれ故郷である沖縄に対しては思いも深く、以前から沖縄に言及することは多かったが、普天間基地の県内移設問題についても、2010年にスタートした「沖縄タイムス」の連載第一回目で言及している。

 その記事のタイトルは、「もしも願いが叶うなら」。このなかで語られるのは、新聞の読者欄で「ジュゴンより人間の命大切」という辺野古移設を望む人の投稿記事を、Coccoが“わらわらと泣いて”読んだエピソードだ。

〈皆、沖縄を愛している。愛するが故に、皆意志がある。県内で対立するのも、県外に向かって叫ぶのもすべては皆が沖縄を想うが故だ。もともとの犯人捜しをしたってもうしょうがない。
 最初から基地がなければこんなことには…、なんてそんな“たられば”の話では前に進めない〉

 そう述べたあと、Coccoはいう。〈私は、生け贄になりたい〉と。

〈たとえば私を白い布でぐるぐる巻きにして海に投げ入れるもいい。機関銃で撃ちまくって、家族が確認できないほどの肉片にするのもいい。これが終わるなら、この問題がもう終わるなら、そのために“生け贄”が必要だとすれば、私は真っ先に手を挙げよう〉

 もちろん、Cocco自身もこの考えが〈誰もそんなこと望んじゃいない〉こともわかっているし、稚拙な思考回路〉〈どうしようもないナルシストな発想〉であるとも認めている。それでも“生け贄になりたい”と言うのは、それだけ基地問題の根が深いからだ。

〈誰に託せばいいのかなんてもうわからない。誰を信じればいいのかもわからない。
 泣いて叫んで走り回っても私に山を動かす力はない。誰かの“愛してる”が、万人にとっての正義になり得るわけでもない。誰かの愛が故にこの島は揺れ続ける〉

 Coccoの思いの切実さは、10年ほど前に出版されたエッセイ集『想い事。』(毎日新聞社刊 11年幻冬舎で文庫化)にも表れている。幼い頃の沖縄での楽しかった思い出、夢見ていたバレリーナ。家族や日常を描きながらCoccoの“想い”は沖縄へ、そして基地へと向かう。

 辺野古近くにある「ジュゴンの見える丘」という美しい場所がある。Coccoは悲しいことがあると何度かその丘に立ちジュゴンを待った。しかし基地が出来たらジュゴンは絶滅し、景色も変わる。

〈その丘の向こうにヘリポートが建設されれば
 私たちはまた一つ景色を失う
 そもそも度重なる環境破壊や水質汚染によって
 ジュゴンが帰ってくることなどもう無いのだろうと
 覚悟はできていたはずなのに
 最後の細い祈りが断たれた気がして、泣いた〉

 だが、かつてのCoccoの想いは基地反対ではなかった。彼女にとってその「出会いは絶対だった」という“彼”の存在があったからだ。

〈父親の記憶が朧げなその人は
 米国軍人と沖縄人の間に生まれたアメラジアンだった〉
〈私はその人の側で、愛する沖縄が容赦無く 
 彼に過す仕打ちを見てきた。
 誤解を恐れずに言うなら基地の存在を否定することは
 彼の存在を否定することだ〉

沖縄は基地という問題によって、あまりに多くの軋轢を抱えてきた。「普天間では事故が絶えないから海上の辺野古に移せばいいのか」「では、ジュゴンが暮らす豊かな自然を引き換えにしていいのか」「基地をなくせば経済的な利潤を得られなくなるのではないか」……。前述したように、県民の民意は県内への基地移設反対だが、そのなかで、多くの県民が引き裂かれるような思いを抱えているはずだ。基地に賛成か反対か、ときとしてその答えが、隣近所との付き合いにも、職場での立場にも、親きょうだいとの仲にも影響をおよぼすことだってある。

 Coccoは、基地に対して“YES”も“NO”も言えなかったという。しかしそれは、答えがないからではない。

〈“YES”も“NO”も私は掲げてこなかった。
 こんなの戦時中で言うなら間違いなく非国民だ。
 でも“YES”か“NO”かを問われることは
 残酷だという事を知ってほしい。
 返還とは、次の移設の始まりで
 基地受け入れのバトンリレーは終わらない。
 どこかでまた戦いが始まるだけのこと〉

 沖縄から基地がなくなっても、同じような争いがまた別の場所で生まれてしまう。だから、“YES”も“NO”も言えない。──このように沖縄にだけ苦しみと悲しみを押しつけながら、国はその是非と真剣に向き合うこともなく、そしていま菅官房長官は“基地移設は民意”などと詭弁を吐いて、見て見ないふりをしている。基地問題で沖縄の人びと引き裂いてきたのは、ほかでもない、日本だ。

 Coccoはこの文章をこう締めている。
 
〈私たちの美しい島を、
 “基地の無い沖縄”を見てみたいと初めて、願った。
 じゃあ次は誰が背負うの? 
 自分の無責任な感情とあまりの無力さに
 私は、声を上げて泣いた。
 誰か助けてはくれまいか?
 夢を見るにもほどがある。
 私は馬鹿だ。
 ぶっ殺してくれ〉

 この切迫した言葉ははたして菅官房長官に届くのだろうか。
水井多賀子

 

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「辺野古レポート(3)沖縄は反戦平和の学校―島袋文子さん」2015年4月3日(金)No.1124

2015-04-03 20:50:59 | がんばろう沖縄

ゲート前第2テントはゲート側の平らな歩道から追い払われて、

道路を隔てた向かい側に移動していた。地面が傾斜していて、

座っているだけで前方に滑っていきそうになるのを、足で踏ん張って耐える。

毎日座り込んでいたら、必ずや足腰が痛くなるだろう、

24時間テントに泊まり込んでいる人たちはどれほど疲労しているだろう、

そんなことが頭を過ぎる。

若者も多いが、年配者も負けず劣らず多いのだ。

27日の午前、辺野古の島袋文子さん(85歳)が杖をついて到着すると、

すかさず山城ヒロジさんがみんなに知らせ、

座り込む人々から拍手が起きた。

 島袋さんは、昨年11月20日、

ダンプの侵入を止めるためにサイドミラーにつかまったところ、

機動隊員に排除されて転倒し、怪我を負わされた。

なぜ85歳のオバアがこんな目に遭わなければならないのだろう。

 

普天間基地を返すという話が辺野古基地建設へとすり替えられた時、

はじめの反対運動の核になったのが辺野古とその周辺住民であり、

その中でもゆるぎない存在がお年寄りたちだった。

今、そのオジイ、オバアの多くが鬼籍に入ったか、

家族関係など様々な事情で離脱し、沈黙するようになっているが、

それは決して単純に基地建設賛成派に回ったことを意味しないという。

そんな中で、18年間、初心を貫き通している、

稀な存在が島袋文子さんだ。

戦争中、糸満の激戦地を大やけどを負いながら生き延びた体験が

絶対に揺るがない反戦平和の信念となっている。

機動隊員や米軍基地の警備員にも、

「あんたたちのために言っているんだ。

戦争になったらあんたたちはみんな死ぬんだよ」

と呼びかける反戦平和の生ける魂だ。

(参考:三上智恵の沖縄撮影日記 

http://www.magazine9.jp/article/mikami/14063/

 

そんな島袋さんに、私が、まいあがってしどろもどろで、

「写、写真を、私のブ、ブログに載せさせ、させられ・・…」

とモゴモゴお願いすると、ニッコリ笑って、本当に快く応じてくださった。

なんと包容力のある微笑み!

「安倍首相にいいたい。

あの血が混じった泥水を飲めるか。

沖縄に基地を押し付けるのではなく、

沖縄の基地を全部、東京のど真ん中にもって行け。」

(島袋文子)

 

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東京新聞                                                                                                           http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015032802000138.html

連帯・共同21                                                                                http://rentai21.com/?p=1467

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